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2016/04/14
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カテゴリ:京都のニュース
2016年04月13日  京都新聞HP

八坂神社の境内に花見時季だけ開設される「お化け屋敷」(京都市東山区)
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客を呼び込む男性の隣では「ろくろ首」が動く
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円山公園で夜桜を楽しむ花見客
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 花見の名所として知られる円山公園(京都市東山区)は、今年も満開の桜に合わせ、たくさんの人々でにぎわった。帰る道すがらの八坂神社境内で、あやしげな「お化け屋敷」に思わず立ち止まった人もいるのでは?! 花冷えの日には背筋が一層ゾクゾクするだろう。花見時季にだけ開設される季節外れのお化け屋敷に潜入した。


■酔った勢いのグループ客も

 「スリル満点、花見のこの時季しか見られません」。午後9時ごろ、お化け屋敷の入り口の番台に座るお兄さんがマイクで軽妙に呼び込みをしていた。おどろおどろしい太鼓の音とともに番台の隣では「ろくろ首」の人形が揺れている。

 赤ら顔の会社員や大学生たちが足を止める。大人500円、小学生以下400円。迷ったあげく通り過ぎる人が多いが、酔った勢いも手伝ってか集団で入っていく人々もいる。男女6人の大学生について小屋に入った。

 真っ暗の通路を進む。闇の中から突如迫ってくる「お化け」たち。「きゃー」と女子学生たちの絶叫が響く。男子学生は笑いながらも足取りは重く、友人の袖を握っている。

 小屋から出た彼らは少し興奮した様子で「久しぶりのお化け屋敷で怖かった」と感想を語った。京都橘大4年の西村健太郎さん(21)=滋賀県愛荘町=は「コースの距離は短いけれど、とても長く感じた」と笑った。


■夜桜見物に昭和の趣

 お化け屋敷は、兵庫県篠山市の会社「三好興行」が運営している。「親方」と呼ばれる責任者によると、小屋を運び、全国を回っている。大阪の住吉大社の夏祭りや、「えべっさん」の総本社・西宮神社に出店するほか、夏には東北地方を1カ月かけて巡業するという。

 「京都では春の花見時季にここだけでやってます」と話す。今年は3月26日から4月10日まで開いた。毎日昼ごろから夜中まで営業するそうだ。「来場者は1日300~400人ぐらいですかね。最近は外国人観光客も見てくれます」

 京都で営業を始めたのは15年ほど前から。それまでは長く「見せ物小屋」が花見時季に開いていたが、その「親方」が体調を崩し、「三好興行」に出店依頼があったという。

 夜桜には特にあやしげな魅力が漂う。かがり火がたかれた円山公園内で露店のにおいをかぎながら、幼い日々の縁日を思い出す大人も多いだろう。昭和の趣を帯びたお化け屋敷も、どこか懐かしい気分にさせてくれる。


■京都で通年営業は映画村だけ

 京都市内のお化け屋敷としては、東映太秦映画村(右京区)で常設の「史上最恐のお化け屋敷」が営業している。市内で通年営業しているのは映画村のみという。かつては毎年7月中旬から8月にかけて、左京区の比叡山頂遊園でお化け屋敷が開設されていた。


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最終更新日  2019/03/16 07:23:38 AM
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