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テーマ:雑誌を読みましょう。(128)
カテゴリ:雑誌
台風。
朝、駅までのあいだに、ビニール傘が2度ひっくり返る。 横浜駅、大混雑。 多摩川増水のため、東海道線、京浜東北線が運行休止。横須賀線のみの運行とのこと。 ところが、並んでいると、東海道線のホームから、東京行きの列車が発車するとのアナウンスが聞こえる。 ホームの下では、依然として、東海道線は運行休止とのアナウンスを繰り返している。これはどちらを信じれば良いのか。 ホーム上のアナウンスによくよく耳をすましてみれば、横須賀線の線路を使って東海道線を走らせると。これで納得した。これをきっかけに、乗客がつぎつぎと階段を駆けあがってゆく。 説明不充分なアナウンスのせいで、危うく、必要以上に時間をロスするところだった。 電車で。 小林信彦「神野推理氏の華麗な冒険」、読了。新潮文庫。 パロディの元ネタはほとんど知らないが、それでも、テンポとムードで面白く読めてしまう。早過ぎた「時効警察」と言えなくもないような。 30分遅刻。 バイト。 昼食。日高屋、和風つけ麺、温玉チキン丼。 「hon・nin」、「文學界」、購入。 雨上がる。 帰宅。 「hon・nin」。 中川翔子、マンガ家デビュー。新連載「脳子の恋」、これがなかなか。過去にも、酒井法子や吉川ひなのなど、マンガを描くアイドルはいたけれども、そんなレベルははるかに越えているでしょう。原作は井口昇だが、どういう比重でやっているのだろう。 それはさておき、次号、ひょっとすると、談志家元が「hon・nin」登場か!? 「文學界」、総力特集・演劇最前列。 大座談会「新世代の超リアル演劇論」、岡田利規×前田司郎×三浦大輔+ゲスト・柳美里。 チェルフィッチュ、五反田団、ポツドール。今、演劇界でもっとも先鋭的なことをやっているのは、やはりこの3劇団なのだ。 前田「僕は、岡田さんの芝居は、どんどん洗練する方向に行っていると思います。すごくおしゃれですよね。」「多少、おしゃれ文化に対する嫉妬が入っているんだと思います(笑)。僕は入っていきたくても、おしゃれ文化に拒否され続けた人間だから、おしゃれ文化に親和性の高い人に恨みがある(笑)。」 岡田「おしゃれとか言われるとバカにされてる気分がする(笑)。」 三浦「いや、しょうがないですよ。スタイリッシュですもん、何か。」 前田「ポツドールが好きというのはちょっと勇気がいるけど、チェルフィッチュが好きだというのは言いやすい。」「五反田団が好きは言いやすいですよ、そっち系の人には(笑)。おしゃれな人はちょっと言いづらい。五反田団ってあるけどアレだよね、という立場の人はおしゃれな人。」 岡田「だとしたらチェルフィッチュ好きな人って、ヤなやつじゃん(笑)。」 前田「いや、観る人って、そういう自分のファッションで観ているんじゃないかと思うんですよね。」 ポツドールとチェルフィッチュとの性表現の違いの話になると、ますます冴える前田司郎。 前田「三浦さんのセックスのほうが生っぽいんです。岡田さんの方はちょっと寓話っぽくて、あれを好きと言っても『お前、エロいな』と言われないし、女の子でも好きだと言いやすい。それは性質の違いでしょう。たぶん三浦さんは、オチンチンを出せといったら出せる。」 三浦「まあ、出せますね(笑)。」 前田「岡田さんは出しづらいでしょう。」 岡田「出せません。前田くんは出せる?」 前田「僕は出せるけどおもしろく出せない(笑)。ただ出すだけ。だから出さない。」 岡田「なんか、鳴かぬなら、のホトトギスの話みたい(笑)。」 三者三様、それぞれの性質を、じつに的確に表した喩え。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年09月09日 20時00分19秒
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