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shchan_3

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shchan_3@ Re[3]:教育評価と特別支援 「基礎知識+実践」を学ぶ(04/15) 渡辺敦司さんへ >こういう校内論議こそ…
渡辺敦司@ Re[2]:教育評価と特別支援 「基礎知識+実践」を学ぶ(04/15) >「探究し考察することで対象への関心を…
渡辺敦司@ Re:教育評価と特別支援 「基礎知識+実践」を学ぶ(04/15) >おっしゃる通りだと思います。そのよう…
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2010.04.30
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『資本論』第13章「機械と大工業」の文章

 前記事で私は資本論の方法として「上向法」例えば商品や労働力といった抽象的な要因を他の要因と関連させ、より大きな具体的全体〔資本制生産様式の総体〕を明らかにすることを目指しつつ総合的な探究を進めるの意義を主調しました。しかし、マルクスは科学の方法としてそれだけを強調したわけではありません。

 彼は具体的なものを「分析し抽象化していく方法」を下向と呼び、これはこれで大切な意味を持っていると主張するのです。事実、資本論の最初は商品の分析から始まって
「使用価値と(交換)価値の二重性」、「具体的有用労働と抽象的労働の二重性」、などを分析して取り出す(抽象する)ことによって労働力が「搾取」されていく過程と現実を明らかにしていきます
 
 また彼は「機械と大工業」の章では、全体として「工場制機械工業」の発展と「近代の資本主義社会の成立」、すなわち
「産業革命によって生み出された社会全体の変化」について総合的に記述していきますが、一番最初のところでは「そもそも機械の本質は何か」ということについて分析・探究しています

 機械とは
3つの部分〔=「原動機」(動力源となる部分)と「伝導機構」(動力を伝える部分)と「作業機」(自動的に作業する部分)〕がつながって様々な仕事を行う自動装置である、という具合に・・・。

 このように分析・抽象化して「本質をとりだす」ことから探究をはじめ、機械や技術がどのように(連鎖反応的に)発展し、「資本制生産様式」・「近代社会」がいかにして成立していったのかを見事に解明していくのです。
 『資本論』第13章「機械と大工業」の文章をいくつか引用しておきましたので、ごらんください。


 以上、マルクスが『資本論』において用いた「下向-上向法」(竹内芳郎だけでなく私なりの解釈も入っていますが・・・)の概略です。

 さて、 『国家と文明』 内容15 で私は竹内芳郎の提唱する〈世界==認識〉、〈世界==科学〉の図を紹介しました。
 

 認識024.jpg
 認識や科学を上図のようにとらえることにはどのような意味があるのでしょうか。

 第一に、弁証法的(総合的)認識の意義を確認すること、第二にそのような認識を「社会(歴史)の中に位置づけて相対化」する道を開いたことです。それは前回述べました。

 そして第三に「主体=個々人の具体的経験」を大切にし絶えずそこへ立ち戻っていく姿勢につながっていくこと、これも大きな意義だと考えられます。

 竹内芳郎は次のように述べています。

 「あらゆる科学は具体的経験の抽象化であり、その抽象化の仕方に応じて個別諸科学が成立する。しかし、その抽象化の母体である具体的経験を忘却した時科学は深刻な人間疎外をもたらす。」

 そして、
科学的営みはあくまでも人間の「具体的経験」を豊かにしていくための方法として位置づけ、「具体的経験の場で感得されるべき生活の充実はいかにして獲得されるか、具体的経験の場で感得されている疎外はいかにして克服されるかを
、執拗な科学的抽象化を手段として追求する」ことを提唱するのです。 

 『国家と文明』 内容17

 『国家と文明』の復刊要請はこちら ですので、よろしくお願いいたします。

 また、著者の竹内芳郎が主宰してはじめた「討論塾」の概略はこちらです

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Last updated  2022.09.16 19:56:48
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