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カテゴリ:国家と文明(市場原理主義と社会主義)
Mr. Hot Cakeさんのブログで、ある経済学のサイトが紹介されていました。 >ただ、「豊富な財源を土台とした所得の手厚い再分配」の前提として、社会の「中流階層」が分厚くなければならない(例えばフィンランドの場合採用5年目の看護士の月給自体が日本円で32万円)と思いますね。 >そうすると、今の労働分配率を変えていくためにも(「同一労働・同一賃金」に近づけていくためにも)労働運動の立て直しがポイントになるでしょう。 湯浅誠が『反貧困』の中で述べている以下の言葉は、既成労組の組合員にとっても強い説得力を持つにいたったと考えられるのです。 教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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拙い私見をこんなに大きく採りあげていただき、戸惑っております。ありがとうございます。
さて、同一労働・同一賃金を実現する方法は2つしかないと思われます。 北欧型のように産別労組にすれば、企業規模にかかわらず各企業は同一労働に対し同一賃金を支払わなければならないのですから、収益率の低い(中小)民間企業は当然に採算が悪化して潰れていき、収益率の高い企業だけが生き残ることでしょう。それはそれでよしとして、そこにいた労働力を収益率の高い同系統企業に移すか、または国家が新たな職能訓練を無料で実施し、前途有望な収益率の高い企業に労働力が移れるように配慮して産業構造を強くしていく。 これは労働弱者切り捨てではなく、それだけの賃金を払えない前途有望でない弱小企業を切り捨てて、強い企業を育成していくことを意味しています。北欧諸国はこの点にドライですね。 ところが今の日本のように、弱小企業保護を図りながらそこの労働者に大企業なみの賃金を払わせようとするなら、助成金を企業に出すか、または所得税の累進課税を大幅に傾斜させてそこから老後の生活保障制度を充実させるなどの制度改革を考えなければならないと思うのです。 この同一労働・同一賃金の問題1つとっても、それは第一に企業の収益性に依存し、そのあとの分配の問題である以上、労働運動の社会性に訴えることは前進にはなっても、できる限度まで行ったその先を見据えると、制度面の改革と連動させなければ更にその先には行けないような気がしまして・・・・ (2010.07.03 23:56:33)
今日9729さん
>湯浅誠の訴え、その通りですね。 10年間の経験にどう学びどう活かしていくのか、それが問題ですね。応援ありがとうございました。 (2010.07.04 20:16:53)
Mr. Hot Cakeさん
>労働運動の社会性に訴えることは前進にはなっても、できる限度まで行ったその先を見据えると、制度面の改革と連動させなければ更にその先には行けないような気がしまして・・ 「根本的な制度改革も展望する必要がある」という意見については異存ありません。ただ、上記も含めて考えるべき色々な観点をいただきましたので、もう少し考えて見ます。 (2010.07.04 20:22:34)
今日9729さん
>ゴン氏が、8億とか、 >別の社長が数億とか・・・・・。 >この金を一部を貧困な市民に放出したらどうでしょうかね。 たとえば初めて「年越し派遣村」ができた時、大企業はせめて年末年始ぐらいは莫大な収益(内部留保)の一部を放出して「多くの人を路上に放り出すようなことは回避すべきだった」と思います。 さて、本ブログ記事の続きはなんとか時間を作って…、と思っていますが、労働分配率改善の問題や、いわゆる「下請けいじめ」をどのように防いでいくか、ということが具体的に検討される必要があると考えます。 (2010.07.07 19:14:18) |