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カテゴリ:国家と文明(市場原理主義と社会主義)
Mr. Hot Cakeさんのブログのコメント欄で私は「今の労働分配率を変えていくためにも(「同一労働・同一賃金」に近づけていくためにも)労働運動の立て直しがポイントになるでしょう」、と述べました。 〔( )内は引用者〕。 続く
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ヨーロッパでは、賃金が(労組も)「産別」になってるので、
同じ自動車部品を、本社工場で作っても、下請けメーカーで作っても、人件費は同じ。 製造効率として、同じ部品メーカーから複数の自動車メーカーにおろしたほうが得だ、というときに、下請けに出すことになります。 日本の場合、「会社別賃金」なので、立場の弱い下請け会社の賃金が安かろうと平気で単価を下げてくるから 「下請けに出したほうが得」という内容です。 「儲け」にかかる法人税をどうこうする前に、 弱者を犠牲に「儲け」を積み上げるのを当たり前とする発想を改めなくてはなりません。 (製造費用に人件費や社会保障費をちゃんと上乗せしたら、「儲け」が減るから、当然、法人税は減額になります。) 法人税が減っても、社会保障費の国庫負担が減るから、国の財政は困らない。 逆に、社会保障費を負担しない企業のツケが回ってくるから「セーフティネット」を公費負担で増やさなくてはならないことになってます。 (2010.07.10 18:40:19)
goldberg2006さん
> ヨーロッパでは、賃金が(労組も)「産別」になってるので、同じ自動車部品を、本社工場で作っても、下請けメーカーで作っても、人件費は同じ。 > >製造効率として、同じ部品メーカーから複数の自動車メーカーにおろしたほうが得だ、というときに、下請けに出すことになります。 > >日本の場合、「会社別賃金」なので、立場の弱い下請け会社の賃金が安かろうと平気で単価を下げてくるから「下請けに出したほうが得」という内容です。 一応大まかには心得ていますが、わかりやすいご説明ありがとうございます。 >「儲け」にかかる法人税をどうこうする前に、弱者を犠牲に「儲け」を積み上げるのを当たり前とする発想を改めなくてはなりません。 それには大賛成ですが、それもまた「精神論」ではすみませんね。『高校生からわかる「資本論」』 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/koukouseikarawakaru.html で池上彰氏も述べているように、そのような発想こそが「規制を加えないむき出しの資本主義」の自然な帰結、ということになるからです。 >(製造費用に人件費や社会保障費をちゃんと上乗せしたら、「儲け」が減るから、当然、法人税は減額になります。) >法人税が減っても、社会保障費の国庫負担が減るから、国の財政は困らない。 そのようなヨーロッパでは一般的になっている「制度」が、「むき出しの資本主義」を変えていこうという「マルクス主義」や「社会民主主義」を背景に成り立ってきたのではないか、という視点は『国家と文明』に関連する記事で、私なりに触れてきました。 「むき出しの資本主義」がどれほど人間らしい労働や生活を破壊するかを140年も前に明らかにした『資本論』は、確かに再読に値すると思います。 (2010.07.10 19:35:38)
いつもありがとうございます。今年は4月頃から
雨が多すぎるように思います。これは地球温暖化の 影響なら大変ですね。梅雨と言っても降り過ぎると 不気味です。(もっともぜんぜん降らないともっと心配ですが。) (2010.07.10 20:05:41)
しょう先生のご意見にまったく同感です。
私が、フィンランドの教育のことを話すと 「日本とは文化が違うから」とか、「人口が違うから」できるわけがないとか、 「できない」という意見を言う方がほとんどです。 「できる」面を探していきたいですね。 (2010.07.10 21:23:25)
またまたありがとうございます。
労働運動の社会性が目指すのは、しょう先生のお考えでは労働者が労働組合運動を通しての社会的連帯だと思うのです。日本では企業別組合に細分化され、セクショナリズム(自組合員の利益だけ図れればいい)が強くなった。その弊害をまず意識の面から、そして可能な身近問題の解決行動から是正していこうということだと思うのです。 日本の労働組合組織率は現在は20%(北欧諸国は80~90%)。企業規模では従業員1000人以上の企業では組織率が50%強なのに99人以下の企業ではわずか1.2%。 大企業の組合は企業の御用組合と堕しているところがあり、下請けいじめや請負偽装に直接間接に手を貸している場合すらあった。一方下請け会社では資本的にも労組的にも発注大企業に抵抗する術がない。 産別組合ならどこの企業でも労賃が基本的同一ですから、下請け労働者の労働を大企業が間接的に安く買いたたくわけにはいかない。それなりの発注費を出さざるを得ないですよね。労働組合の細分化、未組織化はこんな処にも賃金差別を可能にしてしまう温床であると思うのです。 また、旧来の如く労組の目的が賃上げだけに目が行っているとしたら、労働組合はどんどん構成員を減らすでしょう。北欧諸国などでは労組は労働力のプールとして同種・異種の労働力の流動に手を貸しあい、解雇に伴う失業を怖れずに次の職場で労働できるというむしろ流動を前提としたセーフティーネットに活動重点を移しているように見えます。 企業別という小さなレベルよりも産別という大きな組織にしたほうが、企業活動とその変転・育成に企業と労働者全体との共調・共存が図れる・・・そんなことを思う制度改革の提案でした。 また、現行法では法人税に累進課税は採られていませんが、累進課税にするのは問題が大ありのような気もします。 (2010.07.11 01:08:19)
いつも、ありがとうございます。
どうしても、根っこのところに思いが行ってしまします。 人を人として見るのか? それとも、単なるパーツとしてみるのか? 一私人として、一企業人として、一公人として・・・それぞれの顔があるんだと思いますが、そのギャップの大きさに唖然とすることもあります。 難しいです。 でも、まず出来ることは????と考え、そんなことに思いを持ち続けることからかなと。 (2010.07.11 03:30:44)
松風6923さん
>今年は4月頃から雨が多すぎるように思います。これは地球温暖化の影響なら大変ですね。 コメントありがとうございます。私たち人間は豊かな地球環境に包摂され保護されて初めて生存できるのですよね。 それを謙虚に受け止めて実践や活動を積み上げるのでなければ、「国家と文明」も人間の活動全般も必ず大きな問題を引き起こすことになるでしょう。 最近、拙ブログ記事であまり扱っていないテーマですが、大いに気がかりであることに変わりありません。 (2010.07.11 12:11:37)
Kat☆さん
>私が、フィンランドの教育のことを話すと >「日本とは文化が違うから」とか、「人口が違うから」できるわけがないとか、 > >「できない」という意見を言う方がほとんどです。 >「できる」面を探していきたいですね。 「実践できる面」や「応用できる面」を取り出していくのが実践分析力ということなのでしょう。北欧の実践に学び、「北欧型の福祉国家体制や教育体制を必要に応じて日本型に変容しつつ」具体化していくことは、学ぶ権利や生存権を保障していくためにも不可欠だと思います。 大きな論議・提言と「できるところから」の改善・実践が大切だと思いますね。 (2010.07.11 12:18:55)
今日9729さん
>コメントにありました実践報告をお待ちしております。 恐れ入りますがしばらくお待ちください。ただ、「学びの共同体」が適切に実践できれば、それは「学ぶ権利」の保障だけでなく「平和的な国家及び社会の形成者」を育成していくことにもつながるでしょうね。 (2010.07.11 12:24:39)
Mr. Hot Cakeさん
またまた詳細なコメントありがとうございます。Mr. Hot Cakeさんのコメントで、私自身にとっても問題がより明確になるのを感じます。 >“何がこういう意識にさせてしまったのか? 制度だろうと(・・・)という貴ブログのコメントで述べておられた点については、竹内芳郎の理論も考察に役立ちます。 ただ、労働運動に限って言えば、おそらくMr. Hot Cakeさん御自身も感じておられるように、「北欧の運動に学び、制度の変革も含めて実践していくこと」は相当な困難が伴いますね。 (2010.07.11 12:32:31)
けんとまん1007さん
>人を人として見るのか? >それとも、単なるパーツとしてみるのか? > >一私人として、一企業人として、一公人として・・・それぞれの顔があるんだと思いますが、そのギャップの大きさに唖然とすることもあります。 「こんな素晴らしい人が、なぜある場面では人間をパーツとして扱うような言動を平気で出来るのか」といったギャップでしょうか。 マルクス自身は「個人の有徳性にかかわりなく、資本家が同じ行動傾向を示してしまうよう方向づけるのが資本制生産様式だ」と言うでしょう。 しかし、他方で「マルクス主義・社会主義運動」との緊張関係のもとで、「ワイマール憲法」に象徴されるような社会権が打ち立てられていったことも歴史的事実です。 具体的な発想や行動の中にもなんとか「人権思想」を根付かせていきたいものですね。 (2010.07.11 17:41:34)
Good afternoon.
誰のための政府で 誰のために政治をするのかを 国会の高給取り達に考えてもらいたい。 長崎から熱い応援完了です。 Have a happy Monday. Thank you. (2010.07.12 13:44:37)
所得税の累進課税(場合によっては法人税の累進課税)を大幅に傾斜させてそこから老後の生活保障制度を充実させるなどの制度改革を考えなければならない・・・・・・
* 老後保障をこのようにしてやるのですか。 いいですね。 マスコミは、この論調では、ないですね。 応援して戻ります。 (2010.07.12 16:42:44)
このようなお考えの技術者がいます。
人間を大事にしている素晴らしい技術者です。 応援をして戻ります。 一番高い公共料金のカラクリ 「住宅コラム(13876)」 http://plaza.rakuten.co.jp/sansoukirara/diary/201007130000/ (2010.07.15 13:47:04)
神風スズキさん
>誰のための政府で >誰のために政治をするのかを >国会の高給取り達に考えてもらいたい。 リンカーンの有名な演説の中に「人民の人民による人民のための政治」という言葉があります。 ここで「人民(国民)のため」ということはもちろん大切なのですが、私たち自身が力を高めて「人民による政治」に近づけていかなければ、根本的に何も変えられないのではないか、と私は考えています。 (2010.07.15 19:17:00)
今日9729さん
>このようなお考えの技術者がいます。 >人間を大事にしている素晴らしい技術者です。 ご紹介ありがとうございました。読ませていただきましたがなかなか面白い方のようですね。 (2010.07.15 19:21:43)
はじめまして!
とても面白く致しました。 現在私は教育と雇用に関わる「(大学・専門の)中退」を扱った仕事をしております。 ※日本中退予防研究所 http://www.stoptheneet.jp/ 教育関係者を招き、8月にはシンポジウムも行います。 現在様々観点から中退問題を考えたいと思っていますので (2010.07.16 09:17:12)
たけいさん
はじめまして。 ご訪問・コメントありがとうございます。 >現在私は教育と雇用に関わる「(大学・専門の)中退」を扱った仕事をしております。(…) >現在様々観点から中退問題を考えたいと思っていますので 湯浅誠は『反貧困』の中で、単なる貧乏ではない「貧困」には「福祉や権利からの排除」の問題があることを指摘していますが、その中の重要な問題のひとつが「教育課程からの排除」です。 中退問題は、わがこととして真剣に取り組まなければならない重要な問題だと考えています。 (2010.07.17 16:50:58)
首相のめちゃくちゃなのに呆れています。
ひどすぎますよ。 文科大臣だって、世田谷の教育を賞賛しているんですよ。 どうしようもないや。 応援して戻ります。 (2010.07.17 20:35:42) |