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カテゴリ:憲法・人権・ワーキングプア
以前ブログ記事で取り上げた、『週刊東洋経済』 2010年4月24日号の文章を再度引用します。 貧困問題解決に向けて「富裕層から低所得層に所得を再分配する方法」、これにはいつの時代でも困難が伴った。市民社会のルールである「生活自己責任原則」に基づく個人主義のモラルが、「貧困は怠惰、浪費などの個人の能力や性格に原因がある」との見方からの脱却を容易に許さないからだ。
以下は今年書かれた湯浅誠の文章ですが・・・。
実際に外泊した人たちの中にも、翌朝早くに福祉事務所等へ行くことが決まっていたため、三~五人相部屋の今の施設には戻らず、一泊だけネットカフェ等で「ホッと一息」ついた人もいる。 もちろん、なぜ外泊を連絡しないのか? といった疑問もあるだろう。しかしそれは、現場運営が混乱するなかで、施設の電話番号がきちんと入所者に伝えられず、どこに連絡していいのか分からなかったからだ。
「人間らしい生活、労働」、「社会権の確立」・・・その実現を妨げているものは一体何か、くりかえし問うことが大切なのではないでしょうか。 「手近に悪者を仕立てあげて、(・・・)結果的にはどちらの利益にもならない“底辺への競争”を行う。もうこうした現象はたくさんだ。また同じことを繰り返すのだとしたら、私たちはこの10年でいったい何を学んだのか。」 (『反貧困』より) 日本ブログ村と人気ブログランキングに参加しています 教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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Good evening.
私は、職がないと言う意見が 理解できないことがあります。 これは、日本のような文明社会に限ることですが。 本当に職がないのでしょうか? 職を選んでいるからではないのでしょうか? 本当に貧しいのなら 人が一番嫌いな仕事をすることです。 貧しいから大学に行けない と言うのも嘘ですね。 新聞奨学生が不足しています。 衛生社もそうです。 一般新聞配達などは、即採用です。 私は、色々苦労してきましたが 人が一番嫌がる仕事を探すことが先決と考えます。 それが出来て初めて お金の価値や生き方を学べると思うのですが。 生きていくためには 何でも出来ると思います。 私は、そうして生きてきましたが。 最後は、その人の人間性と思うのですが 間違っているでしょうか? いつも誰のせいでもない 自分のせいだと思って生きてきましたが。 (2010.08.17 23:45:01)
いつもありがとうございます。鶴見緑地で猛暑の中、
高齢の方々が、懸命に草刈をしています。時間給で 役所に登録されている方々だそうです。これは年金だけでは 少ないから働いているのか?とか、家にボーっとしているより 外で働くほうが気分がいいから、と考えているのか? 分りませんが、西洋でもこんなに高齢者が厳しい環境で 働いているのか?と疑問に感じます。 (2010.08.18 20:21:20)
神風スズキさん
コメントに書かれたような「確信」は、神風スズキさん御自身の人生経験が土台にあるのですね。 私も自らの「苦手分野克服体験など」を一般化して「頑張れば必ずできるはず」という価値観を子どもたちに押し付けようとしていたことがあります。 しかし、私自身とは「全く異なる環境・生活」を土台に成長してきた子どもたち一人ひとりの違い(例えば頑張ろうとすれば頭痛などの身体症状が出る場合等)に目を向けることが必要だと考えるようになりました。 『どんと来い貧困!』には「やれるかやれないかじゃないんです。やるんです。」が口癖の女性が登場します。 (紙屋さんによる書評のやや後半あたり) http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/dontokoi-hinkon.html 「ある意味とても“自己責任論”的だ」 「その彼女は、私と同じ団体でボランティアの生活相談もしている」 しかし・・・「彼女は、自己責任論的な考え方を、自分のその時に可能な範囲で自分に向けることはあっても、決して他人に向けることはない。」 なぜでしょうか。「精神的な強さ」も含めてそれぞれが持つ「溜め」の違いに目を向けているからです。 この「溜め」については拙ブログ記事でもとりあげました http://plaza.rakuten.co.jp/shchan3/diary/200909060000/ が、私の記事はおいても紙屋さんの『反貧困』書評は(お忙しいとは思いますが)ぜひご一読いただければ、と思うのです。 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/hanhinkon.html (2010.08.18 22:17:00)
ここ数年で少しずつ状況は好転したと思われますが、相変わらず日本や米国において、この「自己責任論」(=貧困は怠惰、浪費などの個人の能力や性格に原因がある)が改革の大きなネックになっていると思われるのです。・・・・・・・
* この自己責任論は、昔からあったのですね。 でも、それを堂々と、言ったK首相は、すごい神経の持ち主ですね。 応援して戻ります。 (2010.08.18 22:44:54)
神風スズキさん
(続きです) >人間は楽して楽を求む傾向あり これは個人としてもそうですが、「企業」に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。 「派遣労働者」を(できれば日雇いで)好きなように使いながら、不要になれば雇い止めするほうが「楽に儲けることができる」でしょう。 時給「200~300円」で中国人研修生を使っている企業が増えたために、何十年もの間誇りを持って続けていた「仕立て屋」や「プレスの仕事」が成り立たなくなったという例も『ワーキングプア』で紹介されていました。 http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/workingpoor3.html 確かに個人だけに目を向ければ「ワーキングプア」になったことについて「100%自己責任がない」と断定することは無理でしょう。 しかし、個人の問題だけを追及して「黙らせる」ことは、結局「(どん底への競争をしながら)企業が人間を使い捨てにしていく」実態を放置することにつながらないでしょうか。 「同一労働同一賃金」や「何重ものセーフティーネット」によって「生存権をしっかり保障している北欧」も経済の国際競争力は強く、「なまけもの」ばかりを育てているような実態はなさそうですよ。 (2010.08.18 22:47:42)
松風6923さん
>鶴見緑地で猛暑の中、高齢の方々が、懸命に草刈をしています。時間給で >役所に登録されている方々だそうです。これは年金だけでは足りないから働いているのか?(・・・) おそらくそうだろうと思います。私の地域でも空き缶を拾い集めている高齢者は珍しくありません。 >分りませんが、西洋でもこんなに高齢者が厳しい環境で >働いているのか?と疑問に感じます。 老後のセーフティーネットとして「年金制度」を始めたのは欧州です。歴史的な蓄積の差ももちろんありますが、北欧・西欧などと比べて日本の実態は酷いと思いますね。 「国民を大切にしない国家」という内橋克人さんの言葉が思い起こされます。 (2010.08.18 22:55:28)
今日9729さん
>* この自己責任論は、昔からあったのですね。 >でも、それを堂々と、言ったK首相は、すごい神経の持ち主ですね。 確か、イラク戦争中に拘束された個人(日本人)に向けられた言葉だったと思いますが、首相によって口火を切られた個人攻撃が酷い形でエスカレートしていったと思います。 集団同調的な個人攻撃というのは恐ろしいと思いますね。 (2010.08.18 23:03:52)
Good morning.
だんだんと蝉の声が小さくかぼそくなってきています。 早朝の1時間は、やや涼しく感じられてきました。 今、中3が塾に来ています。 明日、登校日ですので宿題に夢中です。 長崎から「えがお応援2」完了。 ♪ Have a happy Thursday. Thank you. * 自由主義社会を取るのか 社会主義社会をとるのか。。。その中間をいくのか いずれの社会も欠点と長所がありますね。 「決めつけないでください。」と連発する青年と 3年前に仕事をしたことがあります。 この言葉は、自己弁護で人の意見や忠告を 受け入れたくない、と言う意思の表れと思います。 最近多くなりましたね。 寛容すぎる世の中に危惧をしております。 しまりのない日本になってきています。 善悪の判断ができない人間が育ってきています。 私は、とにかく行動派ですので 自分のことは自分での主義です。 そして、余裕が出来て人の事を思いやれると考えています。 今は、父子&母子家庭は、半額で教えています。 兄弟姉妹は、一人半額特典とか 少しでも社会に貢献と考えております。 難しい制度や法律には詳しくありませんが 社会のせいにしたところで 今日一日を生きなければならない。。。。。。。 明日も食べなければならない。。。。。。 そう考えると、自らの行動しかありません。 政治家全員が、私財を投げ打って貧困を救済する 日本にならなければ、いつの世も変わらず。。。。。 (2010.08.19 11:11:59)
確かに、一部に良くない行為はあった。しかし、それが「200人」になり、「無断外泊」「行方不明」となって、あっという間に「クズども」になる。その転がりようは、「一度に200人もそんなことするのかなあ」とか「きっと何か理由があったに違いない」といったブレーキがまったく利かない。・・・・・
* この批判は鋭いですね。 マスコミが、このような批判をするようにならないと、 ますごみと言われますね。 応援して戻ります。 (2010.08.20 05:23:43)
神風スズキさん
>今は、父子&母子家庭は、半額で教えています。 >兄弟姉妹は、一人半額特典とか >少しでも社会に貢献と考えております。(・・・) >社会のせいにしたところで >今日一日を生きなければならない。。。。。。。 >明日も食べなければならない。。。。。。 >そう考えると、自らの行動しかありません。 自分自身ができる範囲で現実に対処していく、それは大切なことだと思います。 同時に「違和感を言葉にすること」、「それをつなぎ合わせて大きな声にしていくこと」、そして「問題解決のために一歩踏み出していく力をつけること」も大切だ、と考えるのです。 私の教え子の一人(まじめで明るく前向きな性格でした)は、卒業後20年経って「過労死」してしまいました。3万人を超えることが当たり前のようになっている「日本の自殺者数」も異常だと思います。 教育現場でも確かに「難しい生徒(神風さんが例示しておられるようなタイプも)」は少なくありません。それは、おっしゃるように「ただ甘やかされている結果」である場合もあるでしょうが、「家族の苦しさ・余裕のなさ」が背景にある場合も多いと感じています。 http://plaza.rakuten.co.jp/shchan3/diary/200712250000/ (拙ブログ記事)もよろしければ・・・ (2010.08.20 06:06:24)
今日9729さん
>(・・・)あっという間に「クズども」になる。その転がりようは、「一度に200人もそんなことするのかなあ」とか「きっと何か理由があったに違いない」といったブレーキがまったく利かない。・・・ 思い込みでものごとを決めつけてしまっていないか、それぞれ気をつけていくことが大切ですね。「こうだろう」「いや、違うかもしれない」という具合に。 「他者の行動・人生」に関する想像力は本当に大切だと思います。 (2010.08.20 06:18:50)
いつも、ブログにコメントありがとうございます。
週刊東洋経済の北欧特集 一生懸命さがしました。 すでに古本でも販売されていなくて 市立図書館に問い合わせて借りました。 貴重な情報をありがとうございます(*^^*) (2010.08.21 22:09:08)
Kat☆さん
> >週刊東洋経済の北欧特集 一生懸命さがしました。 >すでに古本でも販売されていなくて >市立図書館に問い合わせて借りました。 > >貴重な情報をありがとうございます(*^^*) それは大変でしたね。 いろいろな人が執筆しておられますが、確かにそのような情報を収集しながら、私たちの社会の刺激にしていくことが大切だと思います。 ちなみに、執筆者の一人である佐藤さんは私の知人です。 (2010.08.22 16:04:45)
マスコミは、何を書いているのかと言いたいですね。
下記のブログ、それを書いています。 応援して戻ります。 Aug 22, 2010 このブログを購読する マスコミの責任 [ マスコミの悪影響 ] http://plaza.rakuten.co.jp/gakkodx/diary/201008220000/ (2010.08.23 17:59:54)
今日9729さん
>マスコミは、何を書いているのかと言いたいですね。 >下記のブログ、それを書いています。 ありがとうございました。読ませていただきました。 スウェーデン在住(9年目)のYoshiさんも、たまたま参議院議員選挙中、帰省したところ日本のマスコミ(特にテレビでの)選挙報道にがっかりしておられました。 よろしければ(ぜひ)ご一読ください。 http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/d/20100804 (2010.08.24 17:59:13) |