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運転免許試験場の検定を受ける為には、教官が行う審査試験が必要となる。もう3ヶ月も特訓をしているのに、審査の命令が下されない。終わりのない教習ではあるが、そろそろ不安になってきた。
そんな、2月の終わり頃、運転免許試験場に下見に行くのでコースを覚えなさいと、デジカメで撮った試験場のコース図の写真が壁に3枚貼られた。3枚というのは試験場のコースはAコース、Bコース、Cコースの3コースがあり、試験毎にコースをランダムに変えるようになっているのである。 それにしても審査試験はどうなったのであろうか。もう無しになったのだろうか。教官に聞いてみようと思ったが至ってナイーブで内気な性格の私としてはとても聞けない。 下見は3月3日と9日の2日間にわたって敢行された。モニター生の生え抜きの精鋭10名程が教官の運転する護送車に乗せられて、試験場に乗り付けたのだ。 始めて見るコースは、広ーい。ガンガン走れそうだ。これが夢にまで見た大舞台か。思わず武者震いだ。待合い室前でミーティング。大型と普通に分かれて実地検分に入る事にする。ふと、コースの反対側の窓の外を見ると、野武士が言っていたスズキの小汚いイケズなバイクが野ざらしで置いてあった。 コース図を手に歩いて確認。見落としそうな所は教官がアドバイスをする。これだけ広いと全ての課題に余裕を持って望めそうである。実際に確認して見ると、Cコースにトリッキーな所が1ヶ所あって一番難しそうであった。Cコースに当たりませんように。(何と弱気な事か。) 一通りの確認作業が終わって、時間が余ったので、検定試験を見学する事になった。今日の受験者は4人である。この中に野武士はいない。バイクはCB750F。教官は試験場の車種に合わせ同じバイクを導入したと言っていたが、嘘ではなかった。カラーリングまで同じ。服装や態度を見たところ一般の民間人のようである。 試験は、車寄せから乗車して、すぐ右折し、また車寄せに後ろから入って来るまでの、ほんの数十メートルは、バイクに慣れるためのウォーミングアップという事で、採点はしない。 1人目 乗車手順からもうダメである。確認も甘々である。それでも、課題走行までは行ったが、そこで検定終了。 2人目 波状路で転倒。検定中止。顔を洗って出直して来い。 3人目 途中で検定中止。累積と思われる。 4人目 この人が一番粘って、完走と思われたが、帰るコースがおかしい。完走成らず。 この時ばかりは自分のことは棚に上げて、評論家になったようなつもりで、興味深く見学するが、我々素人が見てもこんなんで良く来たな。と、思えるようなライディングである。全然参考にならないので、帰って練習する事にした。検定コースよ。待っとれよ。今度来る時は、お前は野武士が相手だ。心配するな苦痛は与えない、一発で仕留めてやる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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