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カテゴリ:Howay Anny 35
悪天候が続き、なかなか実現できなかった、晴れた日のHoway Anny 35の試し撮りがようやく出来たということで、その写真がたくさんあるので、数回に分けて載せていきます。今回は5回めです。撮影場所は、埼玉県さいたま市にある埼玉県立北浦和公園です。撮影時期は2019年3月です。使用したフィルムは、昔のフィルムのような粒状性の荒さが特徴のLomography Color Negative 400です。
▲埼玉県立北浦和公園内にある埼玉県立近代美術館です。 ▲スケボーを楽しむ子供らです。 ▲日本庭園です。 ▲日本庭園ですが、暗く写ってしまいました。 ▲樹木自体はしっかり写っています。 写真を撮ってみて、Howay Anny 35は、1964年頃に発売された機械式カメラで、子供向けのおもちゃフィルムカメラ(トイカメラ)です。写りを見れば、現在のトイカメラのような俗悪な写真を写すものではなく、しっかりしたカメラです。キレイに写っている写真が多く撮れ、これなら当時の子供らも写真を撮っていて満足だったと思います。これは、このカメラの製造した豊栄産業有限会社が、真剣に子供らのために作ったからこそ、実現した写りだと思います。 そんな1964年頃に…私が生まれる前に作られた子供向けの機械式のおもちゃフィルムカメラのHoway Anny 35が、今もしっかり写ることに感動しました(余談ですが、カメラの操作にも慣れて、多重露光で撮るなんてことはなくなりました)。 このカメラですが、ネットオークションなどで安価で出品されているので、興味がある人は購入されてもいいと思います。 今回の撮影場所の埼玉県立北浦和公園の簡単な説明を書きます。この公園は、埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目にある県立公園です。JR北浦和駅西口を出てまっすぐ歩いて2分程で着きます。非常の行きやすい場所になる公園です。 公園のある場所は、大正時代より旧制浦和高等学校が立地しており、1950年以降は埼玉大学のキャンパスだったそうです。それが昭和46年の埼玉大学移転に伴い、その場所の跡地を公園が作られることが計画され、昭和48年に整備が始まり、翌年の昭和49年に完成しました。昭和57年には公園の中に埼玉県立近代美術館が開館されました。 この公園は、子どもの遊具施設や、さすが美術館があるだけに、様々なオブジェが設けられています。その中でも見所は、音楽噴水と呼ばれる大きな噴水です。日10時 - 20時(10月 - 2月は18時まで)の2時間おきに約10分間、クラシック音楽とともに噴水が大きく上げられます。その光景はキレイの一言で、子どもたちに人気があります。 その他にも、日本庭園があったり、広場があったりして非常に楽しめる場所です。駅の近くでもあり交通の便はいいのでぜひこの辺りに来た方は遊びに行ってほしい公園です。音楽噴水は誰でも見て楽しめるほどの完成度の高さです。 【今回の使用カメラ】 Howay Anny 35は豊栄産業有限会社が作ったカメラで、電池がいらない完全な機械式カメラです。1964年頃(1961年という説もあります)に発売されたカメラのようです。このカメラは、同社が作っていたボルタ版のANNY 10の35mmバージョンとして開発されたものです。国内ではカメラ屋さんではなく、文具店や玩具店ルートで売られていたとのことです(なおこのカメラなんですが、海外のサイトではかなり紹介されていて、それを見ると輸出用に生産されたと思われます)。このルートを見るとターゲット層はカメラで写真を撮りたい子供らだと思われます。おもちゃフィルムカメラ(トイカメラ)と言って良いでしょう。 レンズは固定焦点の UTACAR 50mm/F8というものが使われています。シャッタースピードはバルブ(B)とインスタント(I)の2速で、後者はどうやら1/50と思われます。絞りは、F8、F11、F16、F22の4種類です。おもちゃフィルムカメラとは思えない6枚羽根の絞りになっています。 使い方ですが、でフィルム室が機械式カメラと同じですので、昔のフィルムカメラの方法でフィルムをセットします。その後、ボディ後ろのレバーを「真ん中」まで動かします。するとフィルムが巻き上げることが出来るようになるので、右側の巻き上げノブ回します。するとボディ後ろのレバーが「左」に来ます。そうしたらシャッターを押します。これを2〜3回行います。それで写真が撮れる状態になります。 次に設定を行います。絞りの設定は、晴天なら22、ほんの薄曇程度で16、明るい曇りで11、曇りで8にします。 シャッタースピードはIにします。Bでは手ぶれしてしまうからです。 後は撮りたいものがあったらシャッターを押します。そうしたらボディ後ろのレバーを「真ん中」まで動かします。そして右側の巻き上げノブ回します。するとボディ後ろのレバーが「左」に来ます。これで1コマが送られたので、それを繰り返します。これをしっかり行います。というのもこのカメラは多重露光防止機能がないため、フィルムを巻き上げないと多重露光してしまいます。 フィルムを撮り終えたら、ボディ後ろのレバーを「R」に持っていきそのままの状態にします(手を離すと「真ん中」に戻るので、手でその状態のままにします)。そして左側の巻き戻しノブを回します。それで回していて軽くなったら巻き上げは完了です。 Howay Anny 35は機械式のおもちゃフィルムカメラですが、現在のトイカメラとは異なりしっかり作られています。金属製のカメラで、見た感じはおもちゃとは思えません。写りも俗悪なものではありません。その点を見て私は、豊栄産業有限会社が、子供らに向けて満足できるように真剣に作ったカメラのではないか、と思いました。 先程書いたとおり、若干、写真の撮り方に癖がありますが、今のトイカメラなんかよりいい写真が撮れるおもちゃフィルムカメラです。 なおこのカメラですが、ネットオークションなどで安価で売られていますので、興味のある方は、ぜひ手にしてほしいと思います。 ▼良かったクリックして下さい。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年03月14日 19時00分08秒
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