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カテゴリ:KONICA C35EF
「写ルンです」が売れるようになっているとか、若い子がフィルムカメラに関心を持って撮るようになった、等のニュースを聞きますが、フィルムの市場はますます縮小しています。多くのフィルムが生産終了になったり、残ったフィルムも需要のなさから値段が上がる等が現状です。フィルムが無くなるとは現時点ではないと思いますが、昔のように好きなフィルムを手頃なお値段で、ということが出来ない時代になっています。
そんな中で注目されているフィルムがあります。期限切れフィルムです。文字通り使用期限が切れたフィルムのことです。フィルム全盛期のようにラインナップが豊富で、比較的安価で購入が可能です。そのため、フィルムカメラで撮るのに、これらは好んで買って撮る人がいます。 この期限切れフィルム、実は問題があります。カラーネガフィルムで2年、モノクロネガフィルムで3年が期限と言われていますが、それを過ぎたフィルムは、保存状態にもよりますが、大体が劣化してしまいます。それで撮ると、感度が落ちてしまい暗い写真になる、コントラストが低下で画像の明るい部分と暗い部分の差がなくなり、その結果締まりのない写真薄い写真になる、カラーバランスがおかしくなりそれぞれの色が変色した写真になる、粒子が粗いざらついた写真になる、なんて事が起こります。 しかし中には、保存状態が良かったのか、大した劣化が見られないフィルムもあったりします。今回、このブログに載せる写真で使用したAGFA ULTRA100がそれでした。期限は2007年12月で期限が切れて10年以上経っているものだったので、さすがに感度は落ちているだろうと思ったので、「期限切れフィルム10年で+1段(+1EV)」という言葉があるので、このフィルムはISO100のため、ISO50の設定にして撮りました。そうしたら若干マゼンタぽい写りになっていた程度で、このフィルムの特徴である極彩色な発色の写真が撮れたのです。 今回はその写真の一部を載せます。使用したカメラはKONICA C35EFです。撮影時期は2019年5月で、都電荒川線が走る場所…あらかわ遊園、都電おもいで広場、梶原を撮りました。 感度を+1段にしたのが正解だったのでしょう。見事に極彩色の発色の写真が撮れています。若干マゼンタの色が強いかな程度です、今売られているフィルムと言っても分からない写りだと思います。 ただこれはたまたま保存状態の良いフィルムに出会ったからでしょう。なので、私は期限切れフィルムをおすすめできません。買って撮ったら、ひどい写真に仕上がったなんてことが起こる可能性が高いからです。 このリスクを背負って楽しむのが、期限切れフィルムだと思います。 【今回の使用カメラ】 KONICA C35 EFです。 このカメラの説明についてですが、私が文章を書くより、以下の動画を見ていただくほうがいいと思います。 このカメラの特徴は、ストロボを内蔵した点です。このカメラが登場するまで、ストロボは外付けで、カメラに取り付けるというものでした。それをこのカメラは内蔵しました。これは実用レベルでは世界初のことでした。このカメラのレンズであるヘキサノン 38mm/F2.8が優れています。これは昭和を代表する名品でしょう。 ▼良かったクリックして下さい。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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