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【FUJIFILM CLEAR SHOT S AF】アナログ銀塩プリントとデジタル銀塩プリント【フィルムカメラ】今、タカラトミーが発売しているプリントスでプリントするのにハマっています。 このプリントスは、スマホの写真をレンズを通して撮影してチェキのフィルムのinstax miniにプリントする(現像する)という、アナログのインスタントカメラの原理のモバイルプリンターです。 プリントスでスマホに転送したフィルムで撮ったもの、デジタルで撮ったものをプリントしているのですが、これが非常に楽しいの一言です。プリントスで現像された写真を手にして眺めるということが楽しいのです。このプリントスを使うことで、写真をプリントして手に取る、その面白さを改めて知った感じです(昔は当たり前だったんですけどネ)。 それで、私は再びプリントというものに興味を持ちました。 私はデジタルカメラだけでなくフィルムカメラでも写真を撮りますが、フィルムの撮った写真をプリントする場合、2つがあることを思い出しました。デジタル銀塩プリントとアナログ銀塩プリントです。これは、デジタルカメラが存在しなくフィルムカメラしかなかった時代を過ごした人なら知っていると思いますが、つい最近フィルムカメラを始めたという人は、知らないという人は多いと思います。 デジタル銀塩プリントとは、現像されたネガフィルムをデジタルスキャナーで読み取り、それをプリントする方式です。 アナログ銀塩プリントとは、レンズ焼きとも呼ばれるもので、フィルムに直接光を当て、レンズを通して印画紙に焼き付ける方式です。 私の世代では、子供の頃はアナログ銀塩プリントで写真はプリントされていました。 しかし、今はデジタル銀塩プリントが主流となっています。理由はデジタル銀塩プリントを行う出力機がデジタル写真とフィルム写真の両方のプリントに対応しているからです(アナログ銀塩プリントの出力機はデジタル写真のプリントが出来ません)。ネガをスキャンしてデジタル化してプリントするだけなので、デジタルプリントと全く同じプリント方式になるため、短時間でプリントすることが出来るという利点があります(フィルムに直接光を当てるという作業は、スキャンに比べ時間がかかります)。 そういう理由から、今ではアナログ銀塩プリントを行うお店は少なくなっています。 さて今回のブログ記事では、アナログ銀塩プリントでプリントした写真とはどんなものなのかを知っていただくために、アナログ銀塩プリントでプリントした表参道の写真を載せます。ただアナログ銀塩プリントの写真だけ載せると、そのプリントの特徴が分かりにくいと思います。なので同じ写真をデジタル銀塩プリントしてもらったものも同時に載せます(使用カメラはFUJIFILM CLEAR SHOT S AF、フィルムはNATURA 1600、撮影時期は2009年10月頃です)。 ※デジタル銀塩プリントの出力機は2つあります。富士フィルムのフロンティアとノーリツのQSSです。前者は「色が濃く鮮やかな仕上がり」で、色合いがとても派手なのが特徴です。後者は「自然な発色」に特徴があります。今回使用したデジタル銀塩プリントの写真はフロンティアのものです。 ※アナログ銀塩プリントは、プリント作業にデジタル工程がないため、当然写真のデジタルデータが存在しなく、手元にあるのは印画紙に焼かれた写真だけなので、それをスキャンしたもの載せました。 【アナログ銀塩プリント】 【デジタル銀塩プリント】 【アナログ銀塩プリント】 【デジタル銀塩プリント】 【アナログ銀塩プリント】 【デジタル銀塩プリント】 写真を見比べると、デジタル銀塩プリントの写真は、「色が濃く鮮やかな仕上がり」で、色合いがとても派手という特徴が出ていて、赤が強く出すぎていてなんか不自然な感じです(人の肌の色などにそれを感じます)。また被写体の輪郭がくっきりしていています。デジタル写真とあまり変わらない感じがします。 アナログ銀塩プリントですが、このデジタル銀塩プリントに比べると色はおとなしい感じになっていて、被写体の輪郭などが柔らかい感じです。 さてどちらが自然の色に近いでしょうか。 ハッキリ書きますが、アナログ銀塩プリントです。 アナログ銀塩プリントの特徴は、撮った写真の色を確実に再現できる点にあります。それはデジタルでは表現できない色もフィルムという媒体が読み込むためです。デジタルで表現できる色は1677万色と言われていますが(これだけでも凄い数字です)が、自然界の色は、それ以上存在し、それをアナログのフィルムは記録するのです。 アナログ銀塩プリントでプリントした写真ですが、それでも撮った時に見た色は、デジタルより確実に再現されていて、よく見るとフィルムならではの粒状性が確実に出ていました。 このデジタル銀塩プリントとアナログ銀塩プリントの差について、実際にアナログ銀塩プリントをお願いしたお店の方とメールでやり取りをした際に「デジタルでのプリントは、オペレータの腕にもよるが、大半はRGB値がおかしく仕上がっていて、それを見ると昔のフィルム写真を知っている人間として悲しく思う」というお返事をいただきました。 フィルムで撮った写真をプリントするなら、撮った写真の色を確実に再現できる点から、私はアナログ銀塩プリントをおすすめします。 ただ…それはプリントに関してのお話になります。 今の時代、つい最近フィルムカメラを始めた…特に若い方々の大半は、フィルムで撮った写真をデジタル化してプリントはしないようです。フィルムで撮った写真をパソコンで眺める、またはSNSにアップする、ブログに投稿するというのが普通であって、プリントは必要がないようです。これはデジタルカメラが出現し、携帯電話にカメラ機能が搭載されるようになり、そしてスマホのカメラ機能が進化して、プリントしなくても見ることも見せることも出来るようになった今、プリントに何の意味もないのでしょう。 デジタルカメラの良さは、プリントしなくても撮った写真をパソコンなどで見ることが出来る点にあります。だからフィルムカメラを撮る前に、デジタルカメラで撮っていた人からしたら、プリントする概念が元々なく、人に見せるにはパソコンやスマホ、またはSNS等なのだから、デジタル化となるのでしょう。以前、ネットで35mmフィルムで写真を撮ったところで、ミニラボではフィルムスキャンしてデジタル化する方式になっているのだから、これではフルサイズデジタルカメラ(35mm判フィルムと同じサイズのセンサーのカメラのことです)で撮っているのと変わらない、なんて書き込みを見たことがありますが、最終的にプリントではなくデジタル化が目的となると、その意見もそうなのかも知れないなって思ったりします。 それはそれでいいのではないかなって思います。 今、フィルムの多くが生産中止になり、残ったフィルムも値段が高騰しています。市場は確実に縮小しています。そんな昔のように気軽くフィルムを購入できなくなっている中で、フィルムカメラを使って写真を撮るという文化を守ってくれているのは、フィルムカメラを始めたデジタル世代の若者たちなのは確かなので(私はフィルムでも撮るけどデジタルでも撮るので、彼らのようにフィルムの方が素晴らしいとか言うつもりは全くありません…両方いいのです、としか言えません)、この方々がプリントをしないで、フィルムスキャンしてデータ化してパソコンなどで見るという方法で、フィルム文化を守ってくれるんだと思います。 なので、楽しい趣味の世界の話だし、フィルムで撮ることが楽しいことと思って、たくさんフィルムで写真を撮って欲しいと思います。 にほんブログ村 ▲良かったらクリックして下さい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは。
アナログとデジタルを並べるとその違いがよく分かりますね。 最近はデジタル写真に慣れてしまってますが、やはりアナログの自然な風合いが自分はアナログが好みです。 (2020年05月31日 17時15分23秒)
moririn65さんへ。
コメントありがとうございます。 今のフィルムカメラのプリントは、デジタル銀塩プリントとアナログ銀塩プリントの2つあります。 今回、デジタル銀塩プリントは、多くのミニラボで使用されている富士フイルムのフロンティアのものなんですが、アナログ銀塩プリントに比べると、かなり異なる色合いになるのが分かります。色が派手で、デジタル写真と変わらないかんじです。 私は比べて、アナログの方が、良いと思いました。 今度、お気に入りのフィルムで撮った写真を、アナログ銀塩プリントでお願いして、それをこのブログに載せるつもりです。 これからも当ブログをよろしくお願いします。 (2020年06月01日 15時53分09秒) |