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テーマ:言葉の魅力(70)
カテゴリ:知って役立つシリーズ
村上信夫のことば磨き⑧ すべての言葉しみじみと
ボクに「ことば」に対する真摯な想いを教えてくれた中西龍さん。 NHKアナウンサーの大先輩だ。大河ドラマ「国盗り物語」「にっぽんのメロディー」のナレーション。「みんなの茶の間」のDJ。その独特の語り口は、「中西節」と呼ばれた。 詩心たっぷりに 中西さんは、放送に詩心(うたごころ)を添えたいと思っていた。 「歌に想い出が寄り添い想い出に歌が語りかけるそのようにして歳月は静かに流れてゆきます」。「にっぽんのメロディー」冒頭の決まり文句は、詩心たっぷりのコメントとして、いまも記憶に残っている。中西さんのことを知らない人も、このフレーズを口にすると、「ああ、聴いたことがある」という。 中西さん自身も「ああ、あの頃、中西とかいう名前のアナウンサーが、そういえば、こんなことを言っていたな」と想い出のよすがにしてもらえたら倖せだと言っていた。 よすがどころか、いつまでも忘れられないことばになっている。それは、その場限りの軽口ではなく、アドリブで適当に場つなぎしたわけでもなく、やはり心底からの詩心を感じられたからだろうと思う。 『精魂込めて』。中西龍さんのことば遣いは、まさにそれだった。一字一句をあだやおろそかにしない。丁寧に丁寧に『音声表現』していた。放送で紹介するお便りも、いわゆる「読み流し」などもってのほか。恭(うやうや)しく押し頂くように読んでいることが、音声からわかった。 中西さんが大切にしていたのは良寛の言葉。「すべての言葉はしみじみというべし」。相手の立場に心づかいがないと、しみじみと言えない。自分の心がやさしさに充ちていないと、しみじみと言えない。沈黙の値打ちを知っていないと、しみじみと言えない。 世の中、右を向いても左を向いても雑音騒音だらけ。情報は氾濫し、知りたくないこと、知っても少しも役に立たないこと、むしろ害になることで、落ち着きないことはなはだしい。大声で物を言わないと、自分の言葉がかき消されてしまうと考えられがちだが、そういう世の中だからこそ、せめて言葉だけは、しみじみ取り交わしたい。それが中西さんの想いだった。 中西さんの発することばは、抑制の効いた「しみじみした物言い」だった。 小さな事柄、日常茶飯事の中から、なにげないことを見出し、ことばにしていた。 音楽ある話し方 簡単なことを言うのに理屈っぽく聞こえる人には、その話し方に音楽がないから。 難しいこともやさしく味のある話し方をする人には音楽がある。心に残る話し方には、独特のリズム、音楽がある。それも「騒々しくない程度に際立つ音楽だ」と、中西さんは言う。魅力的な話には、相手を喜ばせたい、飽きさせたくない、程よいサービス精神がある。 上手な話し方はない。 誠実な話し方はある。中西さんこそ、誠実な話し手であった。ことばを慈しむ話し手であった。 その足元にくらいはたどり着きたいと、ことば磨きを続けている。 元NHKエグゼクティプアナウンサー(おわり) 「しんぶん赤旗」日曜版 2020年11月8日付掲載 放送に詩心(うたごころ)を添えたい。 世の中、右を向いても左を向いても雑音騒音だらけ。そういう世の中だからこそ、せめて言葉だけは、しみじみ取り交わしたい。 NHKアナウンサーの中西さんの想い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年11月08日 09時37分34秒
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