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テーマ:地下鉄(79)
カテゴリ:JR・電車・ディーゼル・路面電車など
神戸市営地下鉄 お知らせするほどでもないけれど知ってほしいお知らせ 終電が終わってから始まる仕事がある
KOBE SUBWAY NEWS_01 posted by (C)きんちゃん KOBE SUBWAY NEWS お知らせするほどでもないけれど知ってほしいお知らせ KOBE SUBWAY NEWS_02 posted by (C)きんちゃん 特集『駅の特別清掃』 終電が終わってから始まる仕事がある。 「地下鉄は、電車をどこから入れたの?」などという漫才が昔あった。もう50年も前に流行ったネタを知っている人がどれだけいるかわからないけれど、考えてみればそんな昔から地面の下を電車が走っているというのは不思議な気もする。神戸の地下鉄も、誕生してから約半世紀。さすがに年季が入っている。古い。ところが最近、ホームの壁やら駅の階段やらが少しきれいになっていることに皆さんは気づいただろうか?365日、朝から晩まで動きつづける地下鉄で、いつの間に清掃が行われているのか。 冒頭の漫才は「考え出すと一晩中寝られなくなっちゃう」とつづくのだが、地下鉄には、普通はみんな寝ているはずの時間に、せっせと清掃に取り組む人たちがいるのだ。特別な薬品を使って壁や床をゴシゴシと洗ったり、線路内に降りて高圧洗浄機でブワーッと勢いよく流したり(なかなか豪快だ)。深夜の神戸の地面の下で、10人以上が目まぐるしく動き回り、大声が飛び交う。「早よせい!早よせい!」 「アレ持ってこいアレ!」「おっしゃもう流すそ!どけどけ」「ソレちゃうアレ持っτこいアレ!」……。なにせ、作業できるのは終電から始発まで。清掃のために始発電車が遅れるなんてことはあってはならない。時間との戦いなのだ。 取材をしていた私は邪魔になって叱られないようホームの隅っこでぼんやり立ちながら、「世界の秩序というものは、こうやって人知れず誰かの努力で保たれているものなのだな」などと思ったりした。そもそも毎日、電車が故障もなく時間通りにやってくること自体、大変なことだ。緻密なダイヤをつくる人がいて、秒単位で電車を動かす人がいて、車両やレールを保守点検する人がいて、ようやく当たり前が成り立っているのだろう。もちろん鉄道に限った話ではなく。ゴミを拾う人、雪かきをする人、みんなそうだ。他人の評価や自身の損得とは関係のないところで、世の中を支えている人たちが確かにいるから、私たちは平凡な一日を過ごすことができる。やがて夜が明けようという頃、なんとか清掃が終わり、これまたすごい勢いで脚立やらホースやらが撒収されていった。 そして翌日、というか、数時間後。電車が何事もなかったかのように動き始めてから、私は眠い目をこすりつつ、再び地下鉄構内を見に行った。乗客にとっては、いつもと変わらない一日。ついさっきまでここで怒涛のような清掃作業が行われていたことを、知っている人はもちろんいない。誰か、駅の床や壁がきれいになっていることに気づいてくれたらいいな、と思った。普通の一日を少しだけよくする、特別な作業があったことに気づいてくれたら嬉しいなと思った。……あれ?それにしても結局、地下鉄に電車はどうやって入れたんだっけ? 文・公庄仁 コピーライターなど。主な仕事に「ざんねんないきもの」シリーズや東京メトロ×ドラえもん「すすメトロ!」他。サン・アド所属。 京都精華大学非常勤講師。 「地下鉄は、電車をどこから入れたの?」などという漫才が昔あった。 その漫才は「考え出すと一晩中寝られなくなっちゃう」とつづくのだが、地下鉄には、普通はみんな寝ているはずの時間に、せっせと清掃に取り組む人たちがいるのだ。 取材をしていた私は邪魔になって叱られないようホームの隅っこでぼんやり立ちながら、「世界の秩序というものは、こうやって人知れず誰かの努力で保たれているものなのだな」などと思ったりした。 そして翌日、というか、数時間後。電車が何事もなかったかのように動き始めてから、私は眠い目をこすりつつ、再び地下鉄構内を見に行った。乗客にとっては、いつもと変わらない一日。ついさっきまでここで怒涛のような清掃作業が行われていたことを、知っている人はもちろんいない。誰か、駅の床や壁がきれいになっていることに気づいてくれたらいいな、と思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月29日 07時16分20秒
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