碌山美術館を訪ねて
JR大糸線穂高駅で電車の時間を確かめ、碌山美術館と穂高東中学校を訪ねた。碌山美術館は緑のつたが煉瓦の壁を美しく覆っている教会のような建物である。それを見ただけでも美へのあこがれが満たされる。入り口右手に「労働者」の像がすぐ見える。 中庭より見る碌山美術館 碌山 「労働者」まず入り口に彫ってある碌山の言葉がいい。 Love is Art , Struggle is Beaty -愛は芸術なり、相克は美なり-相馬黒光を慕いつつ、葛藤し制作して早世した荻原守衛だけにこれは切実感がある。 Love is Art , Struggle is Beaty 北アルプスの湧き水が飲める杜江の水 碌山館には彼の彫刻がそろっていた。力作ばかりで見るたびに素晴らしさが増して感じられる。重要文化財の「女」「北条寅吉像」それに「デスペア」などが特に魅力的だった。 碌山の作品が並ぶ碌山館 重要文化財 「女」昔はなかった第一展示室には高村光太郎の「手」、中原悌二郎の「若きカフカス人」などなじみの作品に出会い、それも嬉しかった。 碌山 「デスペア」 高村光太郎 「手」 中原悌二郎「若きカフカス人」「手」と「若きカフカス人」は奥多摩の御岳美術館で見たばかりだったので、また見れてラッキーだった。こころゆくまで作品を楽しみ、隣の穂高東中学校の前庭に移動した。