カテゴリ:日々のできごと
冬季オリンピックのスノーボード選手の国母君が話題となりましたね。 若さゆえの、きどりと、格好つけだと、若かりし頃の自分を思いながら彼を見ていた。 日本の国旗を背負うには品格がなさすぎると・・・朝青龍も品格を問われていたけど、 世の中、そんなに日本の品格を持っている人がどのくらいいるのだろうと? 『国家の品格』という本が一時期話題となりましたね、私も読みました。 オリンピック自体がそもそもスポーツの品格を欠いていることに気付いてほしいけどね。 私は国母君の言動に品格がないのなら、(税金かけてオリンピック行っているのなら) 「楽しんできます」とか、「楽しかったです」というのも、 私は同じように批判されてもいいのでは? しかし、こんな時に限ってにわか愛国主義者が現れてくるねぇ~。 日本の国旗を背負っているとか、日本の品格とか、日本のうんうん、かんぬんってね。 五輪開会式では他国の選手団はデジカメで会場内の雰囲気を撮りまくっているのに、 日本選手団は(極端に)乱れることもなく(きっと規制され)選手団入場。 もし、国母君が(日本で唯一の)金メダルを獲得したら、 今度はどんな騒がれ方をするんだろう??楽しみだわ(笑) ところで、みんなが勘違いをしているオリンピック憲章、2月14日の北海道新聞より。 五輪憲章の国旗と国歌について私も知らなかった。が・・・・、 以下の文章を読んでいて思ったのですけど、北教組(北の教祖様(爆笑)のおかげで、 私は五輪選手団の歌(国家)を最後までしっかり歌うことができません。 ☆ はなし:抄 ☆ 琉球大学名誉教授:高島伸欣さん (8日、滝川市内での北教組空知北支部の自主編成講座から) 『五輪で揚げるのは国旗ではなく、選手団旗』 バンクーバー五輪では道産子選手が活躍することでしょう。そこで知ってほしいのは、オリンピックで揚げられる日の丸は五輪憲章とその細則では国旗と言わず選手団の旗=各国の国内オリンピック委員会(NOC)の旗=君が代は国歌とは言わず選手団の歌=NOCの歌=なのだ、ということです。 昔は憲章上も国旗国歌でした。しかし、国別メダル数争いなどナショナリズムが過熱します。個人やチームの競技というオリンピック本来の理念に戻ろうという声が強まります。 中国の五輪参加が憲章改正のきっかけになったのは事実でしょう。台湾は産科していたが中国はまだだった。台湾の旗と歌を国旗国歌とすると、北京の中国政府は「二つの中国を認めるような組織には入らない」と応じない。そこで、台湾に「国旗国歌は勘弁してくれ」と頼んで、梅の花をデザイン化した旗に替えてもらった。北海道観光ブームで新千歳空港にも台湾から中華航空が来ているでしょう。マークは梅です。 こんな事情で五輪憲章を変え、NOCが、国際オリンピック委員会(IOC)に登録を認められた旗と歌を使うことになった。もう30年近く前のことです。 ところが日本では、五輪憲章が変わったことに皆、あまり気づいていない。「オリンピックでは優勝した選手の国の国旗を揚げ、国家を演奏する」と書いている小学校の社会の教科書がある。 99年、コック国家法案が浮上した時民主党が新聞に「もっと時間をかけて議論するべきだ」という意見広告を出しました。そこに「オリンピックで日の丸は国旗として認められている」と書いた。担当者は改正を知らなかったのでしょうか。 長野五輪の組織委員会がこう話していました。「国旗国歌と言われたら困るんだよね。だって旗の縦横の比率や色を細かく法律で決めている国があるけど、忠実に再現するのは無理。歌も五輪では短縮して、どこも同じ長さにしている」 でも、五輪で日の丸が揚がると誇らしく思う人が多い。日の丸を国旗として認めているという倫理になる。文部省は日の丸君が代の定着に五輪をうまく利用したと思います。 日本国憲法の特色は、基本的人権の尊重、平和主義、主権在民ですが、実は教育も大事です。例えば60年代、政治のテーマは日米安保条約、ベトナム戦争、沖縄返還で、社会運動は労働組合中心でした。ところが70年代は、お母さんたちが反公害運動を展開した。どちらかというと声なき声と言われてきた人たちが、街に出てデモ行進をするようになった。なぜそんなことが起きたか。戦後の民主教育です。男女平等で、誰もが政治に参加する権利があるのだと教えてきた。その成果です。 一方、そうした教育をけしからんという人たちは、教科書を攻撃し、戦前の教育を復活させようとしています。80年代は憲法の3原則を骨抜きにしようとし、今は国家主義を浸透させる方向に変わってきた。国旗国歌を押しつけるのもそうした流れだと思います。 ところで学校教育法は21上で「公正な判断力を養うこと」を教育の目標に揚げています。判断力を養うには、多数派の意見だけではなく、少数派、多様な意見にも耳を傾かなければなりません。自由な論議をしなければなりません。 オリンピックは日の丸君が代を考えるいい機会です。授業で論議を深める、北海道から取り組もうではありませんか。 (たかしま・のぶよし:1942年、東京生まれ。東京教育大学(現筑波大)大学院修了。筑波大付属高教員時代、高校現代社会の教科書を執筆し、修正を求める文部省と対立、教科書訴訟となり一審は勝ったが、高裁、最高裁で敗訴した) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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