カテゴリ:組織自壊・ブラック企業
日本のおもてなしを賞賛する声がネット上に溢れている。 日本の暮らしやすさを取り上げる記事もたくさんある。 日本や日本人がそんなに、いい暮らし、いい人ばかりなら、世界に冠たる自殺率の高さは説明がつかない。 松原麻依 [清談社] 2016年11月22日 DIAMOND online …(略)… 「そのうち体調を崩してしまいましたが、手取り13万も満たない給与で病院に行くお金もなく、もう人生詰んだなって思いました。 業務中のミスも増えたので、より上司の不評を買うことになって悪循環。 正直、もっと効率のいい仕事の進め方があったのではないかと思います」。 結局、Aさんの体調不良は悪化し、1カ月休職するはめになったという。 しかし、会社への滅私奉公を強いる上司はAさんの会社以外にも存在する。 「正月休みたかったら、土日返上で働け」(介護施設勤務) 「平日の夜に予定を入れるなんて社会人失格」(出版社勤務) 「日曜でもLINEの業務連絡にはすぐ対応するべき」(小売店勤務) 「新人の性根を叩き直す!」 理不尽な“シゴキ”に非難殺到 冒頭にあげた電通の過労死事件に話を戻すと、高橋まつりさんが自殺前に発信していたSNSには、上司のパワハラを示唆するような内容が残されている。 彼女の死因は長時間労働の末の鬱によるものだと労災でも認められているが、原因はそれだけではないだろう。 「新人の性根を鍛え直すのが上の使命」という意識が好意的に受け止められていたのは昔の話。 そうした上司の“シゴキ”は今や立派なパワハラである。 「会議中に大声で30分近く詰められた」(デザイン関連会社勤務) 「会社の忘年会で若手の男性社員は裸で騎馬戦をさせられ、女子社員は横で声援を上げさせられた」(食品卸会社勤務) 「宴会で残った料理を全部片付けろと言われ、吐くまで食べさせられた」(出版会社勤務) こうした証言はほんの氷山の一角。若手社員に前時代的な「教育」を施す上司は、いまだに少なくない。 中には、「徹夜で何度も資料の作り直しを命じられ、資料を見せる度にボロクソ言われた。 試しに最初にボツになった資料を、もう一度提出してみたら『やればできるじゃないか』だって。 仕事を進めることよりも、叱ることが目的になっていたのでは?」(旅行代理店勤務)といった声も。 …(略)… 私も含めた、昭和のおじさんたちが働いていた環境より、現代の日本企業の働く環境は格段に不自由なものになっている。 戦争も内乱もない日本は、景気後退とともに息苦しさ、閉塞感を増し続けた。 その圧力は新社会人である若者に襲い掛かった。 武蔵野大学、杏林大学兼任講師 舞田敏彦=文 2016.1.12 PRESIDENT Online 「失われた20年」で若者の自殺が増加 年明け早々物騒な話ですが、日本は自殺大国といわれます。 2012年の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は23.1で、172カ国で9位です。 社会的な統制が強い旧共産圏の国々ほどではないにせよ、先進国の中ではダントツです。 …(略)… 一人当たりGDPが増加しつつあったのに、韓国も日本を追うようにして自殺率が高まっている。 文字通り「ヘル朝鮮」。 「ヘル朝鮮」とは英語で地獄を意味するヘル(Hell)と朝鮮を組み合わせた造語。 韓国の若者たちが、受験戦争の激化や失業者の増加、経済面面の二極化社会、自殺率の高さなど、韓国社会の生きづらさを「地獄のような朝鮮」と自虐した流行語。 韓国のおじさんたちも現代の労働環境や経済環境について昔ほど厳しくない、とみており「ヘル朝鮮」に批判的なようだ。
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最終更新日
2016年12月07日 06時49分42秒
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