テーマ:人工知能(230)
カテゴリ:サイバーパンク
人工知能(artificial intelligence, AI)とは、人間の知能をコンピュータなどで再現、代替しようとする技術。 1956年にダートマス会議でジョン・マッカーシーにより命名された。 コンピュータで人間の知能、嗜好プロセスの模倣する構想は、このように電子式コンピュータの黎明期からあったが、ハードが追いつかなかった。 近年のハード(CPU、GPU、、メモリ)の質と価格の進化が、特定の分野では人間の知能を凌駕するようなAIを可能にした。 人工知能は、従来型のAIと計算知能(CI)の2種類に大別される。 【従来型のAI】 従来型のAIは、論理的AI、記号的AIとも呼ばれるもので、大量の事例データを学習し、論理的な処理を行う。 この方向性で進化を続けても、計算が高度化が高性能化につながるだけで、類推、連想、気づきなどの人間の知性には近づかない。 特定の判断回路を基にして予め用意された回答に導く判断支援ソフトはあった。 【計算知能(computational Intelligence, CI)】 計算知能は、近年のニューラルネットワークに代表される、生体や自然現象をモデルにした人工知能技術。 計算知能は、「脳の神経伝達を再現したニューラルネットワーク」「生物の進化や行動をモデルにした遺伝的アルゴリズムや群知能アルゴリズム」などが既に存在する。 【分野別分類】 ・ 「言語」 ・ 「画像」 ・ 「音声」 ・ 「制御」 ・ 「最適化や推論」 各々の分野別の機能を組合せることで、最適な判断、「解」を導く。 チェス、将棋ソフトが人間に勝ったことなどで、導かれた「解」の正しさが示されている。 より総合的な解析、判断能力は、投資判断、業務の合理化、医療などに活用されている。 2017年1月10日 東洋経済 ONLINE 「今や投資の世界は、機関投資家の間で繰り広げられるAI(人工知能)ロボットコンテストだ」。 そう証券関係者は口をそろえる。 たとえば、株式市場を飛び交うのは高度な駆け引きだ。 大量の買い注文を即座にキャンセルし、ほかの取引を誘発しようとする「見せ玉」(禁止行為)まで用いるなど、AIは現在、相場を大きく動かしているといわれている。 近年の急速な進歩により、投資におけるAIの存在感は一段と高まりそうだ。 各社ともAI技術を活用した商品を次々と投入している。 ■実際にAIが運用する商品が登場! 2016年12月、三菱UFJ国際投信は、機関投資家向けにAIが銘柄を選択する投資信託の運用を始めた。 この投信は三菱UFJ信託銀行が実験してきたAIモデルを利用したものだ。 機械受注や有効求人倍率といった経済指標、移動平均や売買高など、市場に影響を与えるデータを分析し翌日のTOPIX(東証株価指数)の騰落を予測。 上昇しそうな場合は株式に資金を振り当てる。 また、ニュースや有価証券報告書、ネットの書き込みなど、大量のデータから特定の銘柄のポジティブ度とネガティブ度を点数化し、ポジティブ度の点数が高い銘柄の購入を進める、というものだ。 …(略)… AI同士の能力(判断力)競争になることから、必勝(必ず儲かる)ことはないはず。 今のところSFに登場するような、判断回路自体を自己革新するソフトは、知られていない。 売れ筋タイヤを次々生み出す秘密兵器 山内 哲夫:東洋経済 記者 2017年01月13日 東洋経済 ONLINE 工場内の設備はもちろん、模型も撮影禁止。 会見内容の録音も禁止。 そんな厳重な情報管理の下、昨年12月、ブリヂストンは最新鋭の生産設備を初めてメディアに公開した。 「模型まで撮影禁止するというのは聞いたことがない」(社内関係者)。 お披露目されたのは、人工知能(AI)を活用したタイヤ成型設備「EXAMATION(エクサメーション)」だ。 タイヤを形作る成型工程を完全に自動化できるという。 タイヤの品質を決めるカギとなる工程であり、生産性を向上させるための切り札として期待されている。 「エコピア」や「ブリザック」などの乗用車用タイヤを1日に5万3000本を生産する、ブリヂストンにとって国内最大の彦根工場ですでに稼働している。 ブリヂストンがどこまでAIを活用したのかさっぱり分からないが、AIの活用で従来より高効率な工場ができるらしいことが分かる。 生産工程を完全自動化した場合、生産方式が進化を止める(進化に要する投資額が大きくなる)可能性があることが危惧される。 少子高齢化の日本では、もの作りノウハウの継承が課題になっている。 同じメーカーで同じ車を作ろうとしても、自動車の製造工場内のレイアウト異なるという話を幾つか聞いている。 様々な判断要素、優先順位が重なるときに最適解を見出すことは困難。 工場の中のAI活用とともに、レイアウト作りの支援が出来るようなAIができると凄いことになる。 構想、創造的な仕事までAIで出来るとなれば、ヒトは何なのか? 病院や自動車との対話システムも 総務省が夏までに計画策定 2017.1.9 zakzak 総務省は8日、通信事業者や電機・自動車メーカーなどと共同で、日本語の音声を認識する人工知能(AI)を活用した技術の開発計画を今夏までに策定する方針を固めた。 米インターネット通販大手アマゾン・コムなどは、機器に話しかけるだけで商品の購入や家電の操作などができるサービスを行い、消費者らからのデータを基に新たなビジネス創出を狙っている。 日本の重要なデータが海外企業に流出する可能性があるとして、官民共同でシステム構築を急ぎ、海外勢に対抗する意図がある。 AI時代は様々哲学されているが、終焉を迎えつつあるとされている資本主義同様、次代の姿は見えない。 ないのかもしれない。
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最終更新日
2018年11月05日 22時08分19秒
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