カテゴリ:ダイエット、健康
年齢とともに血圧が上昇する。 米国はエビデンスが蓄積され、「60歳以上は血圧150まで正常」とガイドラインを変更。 疫学データ、エビデンスより理論が尊重される日本は人間ドック学会が提示した新たな高血圧基準は圧殺された。 言霊を重視する日本では、天皇機関説を批判した帝国陸軍と同じ伝統作法がまかり通る。 米新ガイドライン 「60歳以上は血圧150まで正常」の衝撃 2017年2月8日 NEWSポストセブン 降圧剤が不要になるかも 米国内科学会と米国家庭医学会は1月17日、「60歳以上の血圧治療における目標値」を緩める新ガイドラインを発表した。 その内容のなかでも、とりわけ注目を集めているのが60歳以上なら「血圧150まで正常」という点が明記されたことだ。 両学会は合わせて27万人以上の会員医師数を誇る米国最大級の臨床医の学会だけにそのインパクトは大きい。 「過去の臨床試験のデータを徹底分析した結果としての変更です。 これまでエビデンスの少なかった60歳以上での血圧治療の目標値を高くした場合と低くした場合の比較、それぞれのプラスとマイナス面の検証がなされた。 結果、脳卒中など一部の既往症がある人以外は、150までは治療の必要がなく、治療の目標値についても150まで下げればよいと示しました」 (医療経済ジャーナリスト・室井一辰氏) …(略)… 2014年4月、日本人間ドック学会が、健康保険組合連合会との共同研究による「新たな健診の基本検査の基準範囲」と題した報告書を発表した。 約150万人に及ぶ人間ドックの健診受診者のデータから、健康な人の「正常な基準範囲」の上限として、現行基準よりも大幅に緩い147という数値を公表した。 実態の統計に基づくだけの、理論的に証明されていない基準は否定される。 科学的アプローチの片鱗もみられない事態が展開し、国民医療費は上昇の一途を辿る。 これも、ジャーナリスト・勝谷誠彦氏が説く「」談合利権共産主義」のなせる技。 2016年12月14日 NEWSポストセブン …(略)… 果たして、「血圧147は健康値」という新基準は誤りだったのか。 健康基準についての研究を行なう東海大学名誉教授の大櫛陽一・大櫛医学情報研究所長は、「新基準は正しかった」と断言する。 「同時期(2014年)に米連邦政府のガイドライン作成委員会(JNC8)が決めた新基準では、血圧は60歳以上なら上は150以上が高血圧とされた。 それどころか60歳未満については上の基準を定めること自体に『科学的根拠がない』とも指摘しています。 人間ドック学会の新基準はこの数値とも近く、高く評価されるべきものでした。 が、日本では高血圧の基準が非常に厳しく定められているため、それと相容れない新基準は医師会や臨床学会から大きな批判を浴び、脅えた人間ドック学会も議論自体を引っ込めてしまったのです。 日本の高血圧基準を見直す大きなチャンスだっただけに、残念でなりません」
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最終更新日
2017年07月05日 08時13分30秒
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