テーマ:自動車・交通(1690)
カテゴリ:環境・自然災害
水害で千葉県山武郡市広域行政組合消防本部が装備するトーハツが艤装に携わった水陸両用車の活躍が報じられた。 千葉・山武で孤立 2019年10月26日 共同通信 総務省消防庁は26日、記録的な大雨で一時孤立状態となった千葉県山武市雨坪の幼稚園で、消防の水陸両用車が園児ら約60人を救出している動画を公開した。 園児を乗せた車両が暗闇の水上をゆっくり進み、隊員が車体につかまるよう園児に呼び掛けている様子が写っている。 けが人はいなかった。 ― 引用終り ― 千葉県山武郡市広域行政組合消防本部の中型水陸両用車は米国・Hydratrek社製。 陸上はゴムクローラで走行。 水上はプロペラで航行。 クローラもプロペラも油圧駆動。 前方に運転室(定員2名・天井に緊急脱出口装備)、中央にエンジンを搭載し、後方に隊員や要救助者など6名を乗せるスペースがある。 艤装メーカーのトーハツは、クラシックバイク好きのよく知るトーハツ。 1950年、モーターバイクを生産・販売開始。 1962年型のロードレーサー・ランペットCR2は、日本国内の50ccクラスのレースでは常勝マシン。 フレームは全周溶接式。 CR2にはワークスマシン、ツインレーサーは、空冷2ストローク2気筒、出力9ps以上。 注目の消防車両 CLOSE-UP! 中型水陸両用車 2019.07.18 RISE 近年では世界的な気候変動などの影響により、日本国内においても大雨に伴う大規模な水害や土砂災害が数多く発生し、甚大な被害をもたらしている。 こうした現実をうけ、総務省消防庁では新たに「中型水陸両用車」として全地形対応車II型2式を整備し、緊急消防援助隊用の無償使用車両として徳島県の板野東部消防組合消防本部と千葉県の山武郡市広域行政組合消防本部に配備した。 これにより、2013年に愛知県の岡崎市消防本部に配備された全地形対応車・レッドサラマンダーが「I型」の「大型水陸両用車」、2014年より各地の消防本部へ配備が進められている津波・大規模風水害対策車に搭載された水陸両用バギーが「小型水陸両用車」と位置付けられた。 中型水陸両用車として採用されたのは米国・Hydratrek社製の車両で、可搬消防ポンプでおなじみのトーハツ株式会社が輸入し、消防車両仕様に追加艤装を行ったものだ。 陸上では左右計8輪のタイヤによりゴムクローラーを回転させ、不整地や泥濘地など路面状況にとらわれず走行することができ、最高速度は時速20km。 水上では後部に備えられた2基のプロペラにより時速5kmにて航行が可能だ。 一見すると重そうに見えるが、ボディーはアルミニウム製となっているため軽く、車両重量は3500kg。 また、車体下部の空気室や車体内部に封入されたウレタン材、タイヤなどにより浮力を得ている。 ― 引用終り ― 諸 元 メーカー名 米国・Hydratrek社 車種 8×8 D2488B-P 全長 4930mm 全幅 2360mm 全高 2940mm 車両重量 3500kg 搭乗人員(陸上)8名 (水上)6名 走行速度 20km/h 航行速度 5km/h エンジン クボタVT3600Tターボチャージドディーゼル 最大稼動時間 約10時間 船体材質 アルミニウム 艤装メーカー トーハツ 中型水陸両用車は最高時速20km/hなので、搬送する専用車両(いすゞ・フォワード)がある。 キャブ直後に水難救助用資機材搭載し、その後ろに中型水陸両用車を積載。 こちらの艤装もトーハツ。 トーハツ株式会社 会社概要
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最終更新日
2019年11月01日 16時00分07秒
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