カテゴリ:自動車
人生初の愛車は、中古で買った日産・チェリーX1-R。 当時は圧倒的少数派のFF。 しかも現在でも珍しいイシゴニス式。 デファレンシャルギアをエンジンの下に配置し、左右等長のドライブシャフトを備える。 高回転型のOHV・A12Tエンジン(80HP)。 フロント・スタビライザー装備の4輪独立懸架サスペンション。 個性的な外観の車体は乾燥重量640kgの軽量を誇る。 横から見るとロータス・ヨーロッパ(スペシャルではない方)を連想させる「プレーンバック」と称する独特の外観。 「ソフトガード」と称するオーバーフェンダーを備えてトレッドを広げ、標準モデルより大径の13インチタイヤとディスクブレーキを備える。 センターよりのペダルレイアウトも、1速から2速に入れるときに独特のコツがいる4速ミッションでさえ好きだった。 エンジンを止めた後の電動冷却ファンが回る音も楽しんだ。 日産・チェリーは取り合上げられることが少ないが、「くるまのニュース」に記事があった。 ユニークなデザインのコンパクトカー3選 くるまのニュース編集部 2020.08.19 くるまのニュース …(略)… デザインが秀逸なコンパクトカーを振り返る 1リッターから1.5リッタークラスのエンジンを搭載したコンパクトカーは、軽自動車よりも広い室内と余裕のある走りで、いまも高い人気を誇っています。 現行モデルのコンパクトカーは、各メーカーとも個性を主張するデザインを採用して販売を争っていますが、かつてのコンパクトカーは、いまよりももっとユニークなデザインのモデルが存在。 そこで、個性的すぎるデザインのコンパクトカーを3車種ピックアップして紹介します。 ●日産「チェリー」 1970年になると、欧州車を中心にコンパクトカーはFFを採用するようになり、小さな車体でも広い室内空間を確保できるFFは、日本でも広まりつつありました。 そこで日産は、1970年に同社初となるFF車として「チェリー」を発売。 軽自動車からの乗り換えや、初めてマイカーを購入するユーザーをターゲットに開発されました。 発売当初のボディバリエーションは2ドアセダンと4ドアセダンで、ボディサイズは全長3610mm×全幅1470mm×全高1380mm(2ドア)とコンパクトですが、FFの恩恵で室内の広さはひとクラス上のモデルと同等だったといいます。 当時、すでに人気となっていた「サニー」や「ブルーバード」が直線的なラインで構成されたボディだったのに対し、チェリーは丸みを帯びたデザインを採用。 切り立ったフロントフェイスに対して傾斜したリアウインドウの対比がユニークで、Cピラーの形状も個性的でした。 搭載されたエンジンは1リッターと1.2リッターの直列4気筒OHVエンジンで、トランスミッションをエンジンの下にレイアウトする「2階建て構造」を採用することでコンパクト化に成功。 1971年には、よりスポーティなクーペが追加され、なかでも「クーペ1200X-1」はSUツインキャブが装着されて、1.2リッターOHVエンジンながら最高出力80馬力を誇りました。 さらに、1973年には「スカイラインGT-R」や「フェアレディ240ZG」をイメージさせるオーバーフェンダーが装着された、「クーペ1200X-1R」が登場。 当時、若者から人気を博し、レースでも活躍します。 そんな初代チェリーで培ったFFのノウハウは、後継車の「チェリーF-II」や、初代「パルサー」へと受け継がれましたが、外観のデザインは平凡なものになってしまいました。 ― 引用終り ― 記事の残り二つは、ホンダ・シティとダイハツ・シャレード。 チェリーF-IIも大きく湾曲したガラスのリアハッチで十分個性的な外観だった。 セミファストバックの初代チェリーは、軽量で内装が質素だった。 ヨーロッパでは好評だったと聞く。 コンパクトな外観、質素な内装、ペダルが少し中央方向寄りのFFは、当時の日本では好まれなかった。 チェリークーペX1の車体後部の造形は現代でも比べるものがないほど、ユニーク。 上下の幅の狭いフロントウインドシールド、小さなバックミラーで十分な狭い視界のリアハッチ。 斜め後方視界はなきに等しく、まだまだ運転が下手な私は、バックのたびに苦しめられた。 後席に座らせられた者は閉塞感の強さに暗澹たる思いに駆られた。 現代の技術で作ったチェリークーペX1-Rがあったら是非購入したいと思っている。
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最終更新日
2020年09月01日 16時00分05秒
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