テーマ:テーマパーク・遊園地(89)
カテゴリ:テーマパーク 遊び場 旅
兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」は10月10日、遊園地にある木造5階建ての立体迷路「カラクリ迷宮のお城」で3階の床が抜け、2m余り下の2階部分に転落した子どもを含む6人が重軽傷を負った。 続報のポイント ・立体迷路は建築基準法の対象ではなかった ・点検はメーカーの基準に運用者側の追加した基準で行われていた ・2014年に「軽井沢おもちゃ王国」で類似事故が発生していた ・キートス社製の立体迷路は全国で30カ所以上設置されている 立体迷路に法の死角、 東条湖事故から1週間 2021/10/17 産経新聞 兵庫県加東市の遊園地「東条湖おもちゃ王国」で立体迷路施設の床の一部が抜け、子供を含む7人が転落し6人が重軽傷を負った事故で、この施設が建築基準法の定める構造物にあたらないことが関係者への取材で分かった。 17日で事故から1週間。同法の規制にかからないことで、ずさんな管理体制が温存された可能性もあり、兵庫県警加東署は業務上過失傷害の疑いで捜査を進めている。 … (略) … 事故のあった迷路施設について、おもちゃ王国の関係者は「迷路は建物ではなく遊具として扱っているので、建築確認申請はしていない」と説明した。 建築基準法は建物や工作物について、同法の規定を満たすかどうかの確認申請を求めており、園でもジェットコースターや観覧車などのアトラクションは「準用工作物」として、県に建築確認を申請していた。 一方で、立体迷路は屋根や可動のための動力がないため同法の適用対象外となっており、行政に立ち入り調査などの権限はない。県の担当者は「園と施工したメーカーに管理を任せていた」と話す。 … (略) … 事故のあった「カラクリ迷宮のお城」は平成25年4月にオープン。 施設をめぐっては26年、「軽井沢おもちゃ王国」(群馬県嬬恋村)でも同じメーカーの立体迷路の床が抜け、2人が軽傷を負う事故があった。 10日の事故発生翌日に報道陣の取材に応じた「東条湖おもちゃ王国」の松崎直人支配人は「当時の事故について情報共有はあった」とし、「強度の確認などを行った」と語ったが、詳細は説明しなかった。(鈴木源也) 同じメーカー製、全国30カ所以上 東条湖おもちゃ王国の立体迷路の事故を受け、同様の迷路を有する施設にも影響が広がっている。 東条湖おもちゃ王国で施工にあたった「キートス」(千葉県浦安市)によると、同社製の立体迷路は全国に30カ所以上設置され、同社は点検作業を進めるという。 同社製迷路をめぐっては平成26年にも、「軽井沢おもちゃ王国」(群馬県嬬恋村)で床が抜け、2人が軽傷を負う事故があった。 東条湖での今回の事故発生後、同じキ社製の立体迷路がある万博記念公園(大阪府吹田市)と関西サイクルスポーツセンター(同府河内長野市)では11日から迷路の営業を臨時休止し、安全を確認中だ。 ― 引用終り ― 10月21日、警察は、業務上過失傷害の疑いで捜査員10人が遊園地の事務所を捜索した。 立体迷路には屋根がないため、警察は雨などによる腐食で強度が落ちていた可能性があるとみて、遊園地側がどのように管理や点検を行っていたかなど、さらに詳しく調べるため事務所を捜索した。
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最終更新日
2021年11月04日 16時00分07秒
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