カテゴリ:ダイエット、健康
糖質は炭水化物糖質と食物繊維で構成される。糖質から食物繊維を除いたものが炭水化物。 運動量の少ない人が多い現代の日本では、食品の栄養素のうちたんぱく質が重視される一方、糖質、炭水化物は避けられる傾向にある。 「炭水化物抜きダイエット」が依然として流行っているようだが、炭水化物抜きだと体が「ケトーシス」という状態になるという。 “危険な理由”を管理栄養士に聞いてみたら 平井 千里(管理栄養士) 2021/12/11 AllAbout … (略) … 減らすと危険! 炭水化物抜きのリスク……ケトーシスによる体調不良 炭水化物の抜きすぎや炭水化物ゼロの生活は、栄養学的に見るととても危険なものです。体が炭水化物の不足分をたんぱく質や脂質で補おうとするため、通常は弱アルカリ性に保たれている体が酸性に傾き、「ケトーシス」という状態になってしまいます。 ケトーシスの状態で起こる症状は様々で、吐き気や嘔吐を始め、ひどい場合には「昏睡」「意識不明」の症状が出てきます。こうなると命の危機もあります。 そこまで重大な症状が出ない場合でも、ケトーシスはちょっとしたことでも起こるのです。前日に焼肉屋さんに行った程度でも、軽度ではありますが、体はケトーシスの状態になっていることは珍しくありません。これは焼肉屋さんではお肉がメインになり、ご飯や野菜を意識的に食べない人は炭水化物やビタミンが不足してしまうためです。 ダイエット中も大切な「バランスのよい食生活」 ダイエット中の方には気になる栄養素のようですが、ここで解説した通り、炭水化物は体にとって欠かせない栄養素です。 「炭水化物抜きダイエット」など、単一の栄養素に着目したダイエット法は、シンプルでとても分かりやすいため、しばしば流行します。でも、「流行」になったものは長く続けるのは難しく、やめる日が来るものです。極端な方法で一時的に体重を落としても、やめてリバウンドしてしまっては意味がありません。 ― 引用終り ― 糖質が極端に不足すると、体は脂肪を分解して「ケトン体」という物質を作り、グルコースの代わりにエネルギー源にするようになる。「ケトーシス」はエネルギー源がグルコースからケトン体に切り替わった状態を指す。 「ケトーシス」とは何なのか、Wikipediaに聞いてみる。 ケトーシス 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ケトーシス(英: ketosis)には、生理的ケトーシスと病理的ケトーシスがある。 ケトーシス(英: ketosis)は、ケトン体(3-ヒドロキシ酪酸)が増加することである。ケトン体は空腹時や運動時に増加する。またケトン体の健康効果を期待してケトン供与体を摂取したりしてケトン体を増加させることもある。これを生理的ケトーシスと呼ぶ。 最近ケトンエステルなどの有力なケトン供与体が開発されているので、ヒトにおける生理的ケトーシスの研究が蓄積されつつある。 またケトンエステルなどのケトン供与体による生理的ケトーシスにおいては有害な事象が起こらなかったという報告が多数ある。 獣医領域においては、以下のような病理的ケトーシスが問題となることがある。主に乳牛において乳量が低下する場合が問題となる。糖質および脂質の代謝障害により、体内のケトン体が異常に増量し、臨床症状を示す状態。ケトン症とも呼ばれる。血中のケトン体が増量した状態をケトン血症、尿中のケトン体が増量した状態をケトン尿症、乳中のケトン体が増量した状態をケトン乳症と呼び区別する。臨床症状を伴わないケトン体の増量はケトーシスとはみなされない。 ― 引用終り ― 乳牛においては、乳量が減るのでよくないことのようだ。 ヒトにおいては、ケトーシス状態で体が脂肪燃焼モードになり、皮下脂肪や内臓脂肪が消費され、スリムになる。 糖質制限を始めてからケトーシス状態になるには数日かかり、その間に下痢、吐き気など「ケト風邪」と呼ばれる症状が出る。長期的には便秘や思考の混乱、イライラなどの症状が表れることがある。 精神面では、糖質制限に限らず何らかの形で食事を制限すれば「食べ物のことを異常に気にし、食欲をコントロールできなくなるなど食習慣が乱れかねない」とされ、特定の食品抜きダイエットは長期間継続するのが難しいとされている。 ケトーシス状態になると大量の脂質とタンパク質を代謝するため肝臓と腎臓に過大な負担がかかる危険性があると警告している。 健康長寿を願ってのダイエットならば、長期間のケトーシス状態は不適切といえそうだ。
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最終更新日
2021年12月24日 06時00分09秒
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