テーマ:ウクライナ(157)
カテゴリ:航空&ミリタリー
ウクライナ侵略は長期化している。これは継戦能力に乏しいウクライナ軍を反ロシア国家が支援しているためだ、とロシアのプーチン大統領たちは思っている。航空戦力が乏しいロシア、ウクライナの両軍は、戦線が膠着状態にあり、砲撃戦を繰り返している。米国がウクライナ軍に供与するM777榴弾砲は、その正確性と威力で、ロシア軍の領土侵略を阻止している。当初、米国はM777榴弾砲90門の供与、オーストラリアは6門、カナダは4門を供与した。フランスは装輪式の155mm自走榴弾砲「カエサル」を12両、オランダは装軌式の155mm自走榴弾砲「PzH2000」をウクライナに引き渡した。 2022年12月、ウクライナ軍は米国が1ヶ月の間に製造する155mm榴弾を2日間で使用してしまっている、と米紙ワシントン・ポストが報じた。 2023年3月3日、ウクライナのレズニコフ国防相は、EU27カ国の国防相に宛て、弾薬不足のため本来可能な数の2割しか発射できていないと訴えた。 ウクライナ、ロシア両軍とも砲弾不足が深刻となっている。 米陸軍は 2年以内に月産9万発 2023.01.25 航空万能論 米陸軍は「2025年までに155mm砲弾の生産量を月4万発に引き上げる」と明かしていたが、ニューヨーク・タイムズ紙は24日「155mm砲弾の生産量を6倍に増やして月産9万発に引き上げる」と報じている。 参考:Pentagon Will Increase Artillery Production Sixfold for Ukraine 2023年は戦い方を工夫する必要があるものの 戦いが長引けばウクライナ軍が有利になる可能性も 欧米の砲弾製造企業は榴弾砲や自走砲で使用する155mm砲弾を毎月4万発ほど製造できるのだが、ロシア軍と戦うウクライナ軍は月9万発も消耗しているため欧米諸国は備蓄分を取り崩し続けており、供給量と消費量のギャップを早急に解決しないと備蓄分が空っぽになるか、ウクライナ軍に引き渡す砲弾を現在の半分まで減らす必要がある。 出典:Генеральний штаб ЗСУ 米国の155mm砲弾は政府所有の施設を民間企業が運営する形で生産を行い、砲弾本体はジェネラル・ダイナミクスが運営するペンシルバニア州の工場で、砲弾の中に詰める火薬はBAEが運営するテネシー州の工場で、砲弾に火薬を詰める作業はアメリカン・オーディナンスが運営するアイオワ州の工場で、155mm砲弾を発射するための装薬はBAEが運営するバージニア州の工場で作られ、毎月1.5万発を陸軍や海兵隊などに供給しているのだが、米陸軍は生産量を引き上げるために大規模な投資を行う予定だ。 ― 引用終り ― 米軍が砲弾不足を補う手段は、21歳の空軍州兵の手でSNSにのって世界に晒された。 韓国で生産強化し、イスラエルなど海外駐留米軍の備蓄している砲弾を本国に移送している。 ウクライナに送られている兵器の多くは既存の備蓄在庫から引き出されており、これらの兵器の生産ラインは止まったままか、新規受注の急増に対応できない状態にあった。 民主党・バイデン大統領の国内景気刺激策としての武器・弾薬の増産は、選挙が行われる秋に向けて開始されるのだろう。 “アクセス権限持っていた” 2023年4月14日 NHK アメリカ政府の機密文書が流出した問題をめぐり、21歳の空軍州兵が捜査当局に逮捕されました。アメリカのメディアは、この州兵が機密情報を取り扱う国防総省のネットワークにアクセスする権限を持っていたと伝えています。 この問題は、ロシアによるウクライナ侵攻などをめぐるアメリカ政府の機密文書とされる画像がSNS上で拡散したものです。 ― 引用終り ― 4月10日、流出した米国政府の機密文書に、韓国で生産した155mm砲弾などを運送する日程表と推定される文書が含まれていたことが報じられた。 155mm砲弾の韓国から米国への33万発運送推進日程とイスラエルに保管中の米軍戦時備蓄砲弾8万8000発移送日程だ。 ロシアとウクライナはともに旧ソ連規格の口径122mmおよび口径152mmの榴弾を使用しており、その在庫を世界中で探し回ってきた。中国には、ソ連規格と互換性を持つ榴弾がある。 流出文書では、ウクライナ侵略を続けるロシアに対し、中国が殺傷兵器供与を承認したとの情報も注目されている。ロシアへの兵器の供与については、以前からイラン、北朝鮮の名があがっていた。ベラルーシの在庫は底をついたと噂されている。 大量の地球温暖化ガス、炭酸ガス排出し、多くの生命を犠牲にしながら、ロシアのウクライナ侵略戦争は続く。
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最終更新日
2023年04月26日 06時00分10秒
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