テーマ:バッテリー♪(15)
カテゴリ:EV 電気自動車
2023年6月13日、トヨタは現在実用化に向けて開発中の次世代技術を一挙公開した。 全固体電池実用化の衝撃は大きいが、その他、電動車関連、水素関連、燃料電池関連、空力関連、車体構造関連、製造技術関連などについて多くの内容が含まれている。高性能だが高コストの全固体電池の量産・実用化は大いに注目するが、既存のリチウムイオン電池の大幅な商品性向上案も大いに注目すべきだ。 新しいリチウムイオン電池には3種が計画されている。 ひとつは2026年に実用化を目指すパフォーマンス版。これは電池素材や構造を大きく変えることなく、基本となるエネルギー密度を高めつつ、車両側の空力性能向上や軽量化でEVの性能向上をはかり最大航続距離をbZ4Xとの比較で200%、コストは既存のリチウムイオン電池比で20%削減を目指す。 もうひとつは、2026年から2027年をめどに実用化を目指す普及版。正極素材に安価なリン酸鉄リチウムを使用、バイポーラ構造と呼ばれるシンプルなものとすることで、最大航続距離はbZ4Xとの比較で+20%、コストは40%削減を目指す。 最後は2027年から2028年での実用化を目指すハイパフォーマンス版。正極素材にハイニッケルを使用し、バイポーラ構造を組み合わせ、最大航続距離はbZ4Xとの比較で210%、コストはパフォーマンス版からさらに10%削減を目指す。 現行のリチウムイオン電池をもとに、電池の量産体制を整え、プラットフォームを設計している自動車メーカーが真っ青になる内容だ。 株主総会にも関心 2023年6月14日 ロイター トヨタ自動車が4%超高と大幅に続伸している。前日は電気自動車(EV)向けの全固体電池の実用化を2027─28年に目指す方針を明らかにしたことが手がかりとなって株価は5%高と急伸しており、その流れが継続している。きょうの定時株主総会では環境問題への対応を巡る株主提案も出ており、総会の注目度が例年以上に高まっている。 ー 引用終り ー 2023年6月15日、経済産業省はトヨタ自動車が日本で計画する電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の投資に約1200億円を補助することが報じられた。 トヨタの社長交代発表時には、既に次世代電池の実用化の目途が立っていたことを想像させる。 全固体電池は画期的な性能の高さがウリ。量産された電池のコストが普及のカギと想定される。
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最終更新日
2023年06月29日 06時00分10秒
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