テーマ:アンチエイジング(223)
カテゴリ:ダイエット、健康
コレステロールの効用、肉食の長所を説く、現代の日本人男性に耳触りの良い健康仮説の記事。 適度、適量ならよいのであろう。節制も合わせて説くと、より適切な見解となるのだろう。 …医師・和田秀樹「老化を避けるためにオススメな"体に悪い食品"」 2023年8月27日 プレジデントオンライン 老化を避けるには、何を食べるとよいのだろうか。医師の和田秀樹さんは「肉を食べると男性ホルモンの分泌が促進されるほか、トリプトファンという必須アミノ酸がセロトニンの材料になる。コレステロール値を過剰に気にする必要はない」という――。 ※本稿は、和田秀樹『70代、80代を楽しむためにこれだけは知っておこう!』(かや書房)の一部を再編集したものです。 ■男性ホルモンが減少すると前頭葉が衰える 脳の老化は前頭葉から始まります。 前頭葉とは大脳の前部にある部位の1つであり、知能や人格、理性、言語、運動などを司っています。 ここが衰えてくると怒りっぽくなったり、気分がふさぎ込んで不機嫌になったり、意欲や好奇心が失われたり、身の回りに無関心になったりするほか、長引けばうつ状態になってしまいます。 さらには車の運転に必要な注意力や判断力といった能力の低下にもつながります。 その意欲や判断力、記憶力の衰えは、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の分泌の減少によって引き起こされます。 ■脳の衰えを食い止める「肉食」 では、その減少を食い止めるにはどうすればいいのでしょうか? 一番手軽にできることは、男性ホルモンの分泌促進効果がある食べ物を摂取することです。 男性ホルモンの分泌促進には、アミノ酸を多く含むタンパク質をとることが必要です。 そして、その理想的な食べ物が「肉」なのです。 肉にはトリプトファンという必須アミノ酸が多く含まれています。これはセロトニンという神経伝達物質の材料となり、さらに肉に含まれるコレステロールが脳に運んでくれると考えられています。 セロトニンとは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、幸福感と密接に結びついている物質です。これが減少してくると気分が沈んだり、イライラしたり、感情の不安定さを招きます。 しかもセロトニンは加齢によって減少していく物質であり、その減少が認知症の原因となります。このように、タンパク質が不足すると様々な弊害が生じます。 肉を食べることは、セロトニンをつくる手助けにもなるのです。 ■男性ホルモンが減ると記憶力が悪くなる 肉以外にも、男性ホルモンを合成するために必要な「亜鉛」を含んだ食材(牡蠣など)、末梢血管を広げて血行を促進して脳を活性化する「ビタミンE」を含んだ食材(ほうれん草など)、認知機能や筋肉の衰えを防ぐ「ビタミンD」を含んだ食材(鮭など)なども有効です。 加齢とともに徐々に食が細くなっていくので、普段の食事にできるだけこれらの食材を取り入れて、日頃から認知症予防を心がけていきましょう。 高齢者の方々は男性ホルモンが減少しがちです。これが減っていくと、物事に取り組む前向きな意欲が衰えてきます。 物事を記憶するのに役立つのが「意欲」や「好奇心」ですので、男性ホルモンの低下は、記憶力の減退につながっていくのです。 男性ホルモンが減少してきますと、短期記憶を担っている神経伝達物質「アセチルコリン」がつくられにくい状態になります。 最近の研究では、男性ホルモンが記銘力の中枢である海馬という部分に直接働きかけることも知られています。 つまり男性ホルモンが減ると、記憶力が悪くなってしまうのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年08月30日 06時00分10秒
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