テーマ:楽天モバイル(521)
カテゴリ:サイバーパンク
楽天モバイルが携帯電話事業に参入した際、4Gは1.7GHz帯しか持たずにいたため、業界内からは「プラチナバンドがなくて大丈夫か」と不安視されていた。 当時、楽天モバイルは「ウチの1.7GHzはつながりやすい」(山田善久社長、当時)と言っていた。 その後、プラチナバンドがないため、山間部やビル内などのエリア展開に苦戦し、結果として、他社からの顧客獲得にも苦労している状態とされた。 2023年4月18日、総務省の作業部会は、隙間となっていた未使用部分のプラチナバンドについて、隣接する周波数帯との干渉を防ぐ対策をすれば、携帯電話向けに利用できるという報告書案をまとめた。 携帯電話が屋内でもつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」の新しい割り当てについて、10月3日、総務省は楽天モバイルから申請があったと発表した。 申請は1社のみ 10月23日、総務省の電波監理審議会は「プラチナバンド」と呼ばれる携帯電話の周波数帯を、新たに楽天モバイルに割り当てると決めた。 通信品質を改善、大手3社に対抗 2023年10月23日 東京新聞 総務省の電波監理審議会は23日、「プラチナバンド」と呼ばれる屋内でも携帯電話がつながりやすい周波数帯を、新たに楽天モバイルに割り当てると決めた。悲願だった「つながる電波」獲得で課題だった通信品質を改善し、ドコモなど競合の大手3社に対抗する。携帯電話向けプラチナバンドの大手への新規配分は2012年のソフトバンクモバイル以来約11年ぶり。 プラチナバンドは現在ドコモとKDDI、ソフトバンクの大手3社グループが使っている。20年に参入した後発の楽天は持っていなかった。 楽天は携帯電波が「つながりにくい」との指摘が顧客獲得の障壁となっていた。自前のプラチナバンドの利用で、つながりにくいというイメージをぬぐえれば、各社の顧客争奪戦は激化しそうだ。利用者にとっても携帯事業者の選択肢が増える。 楽天は早ければ年内にもプラチナバンドの提供を開始し、通信品質の改善を目指す。楽天の契約数は8月下旬に500万件の大台に乗せたが、事業黒字化の下限とする800万件は遠い。プラチナバンドの利用が顧客獲得の起爆剤となるかどうかが焦点となる。 ー 引用終わり ー 携帯電話の顧客がほぼ飽和状態にあるとするなら、楽天モバイルのプラチナバンドの獲得だけでは他社と同じ土俵に上がるだけであり、必ずしも顧客獲得の起爆剤にならないと思われる。 財務面でみると、自社エリアが拡充し他社へローミング接続料の支払額が減れば、楽天モバイルの黒字化も近づくことになる。 楽天グループは、楽天モバイル加入者拡大のための「プラチナバンド獲得記念セール」のようなことを行う余力を持っているのだろうか。楽しみにまとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年10月30日 06時00分21秒
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