テーマ:秋の味覚(24)
カテゴリ:「食」
秋のサカナといえばサンマ=秋刀魚か、北海道で秋味と呼ばれる鮭。 大衆魚として長く親しまれてきたサンマも近年は取れる海域の変化、中国、台湾の漁船の進出もあり不良が続き高値となっていた。 漁獲量減少のはじまりは、2010年に起きた“サンマの分布の沖合化”。 サンマは、北からの親潮に乗って、秋ごろに日本沿岸に回遊してきていたが、温暖化などによって、三陸沖まで来ていた親潮の流れが変化し、北海道の東側へと進むようになったとされる。 その結果、三陸沖などの海水温が上昇し、サンマは日本沿岸に近づかず、東へ移動。その沖合にはサンマのエサが少ないため、成長が遅れサンマの量が減少。日本近海での記録的な不漁につながった。 全国のサンマの漁獲量は2008年に年間34万トン以上。2019年は4万0517トン、2020年は2万9566トン、2021年は1万8291トン、2022年は1万7910トン。2022年までの4年間、4年連続で過去最低を更新した。 2023年の秋の水揚げは好調だという。 9月の東京・豊洲市場への入荷量は昨年の3倍近く、サイズはひとまわり大きい。店頭価格は昨年より3割下がった。 北海道・根室市の花咲港で、大型船の棒受け網漁出漁解禁後1カ月となる9月20日までのサンマ水揚げ量は、前年同期比43%増の2721トン(漁業情報サービスセンター)。 2週間ほどで1匹400円→200円に 水揚げ量が好調 2023年10月23日 ABCニュース ここ数年不漁が続き、高級魚のイメージがついてしまったサンマ。水揚げが増えてきたため、これから安くなるかもしれません。 福島県の小名浜漁港では21日、約13トンのサンマが水揚げされました。 サンマは100グラム以下の小ぶりなものが中心。それでも、1キロあたり367円~610円で取引され、高値だった去年やおととしの価格を下回りました。 大阪市内のスーパーでは10日10日、1匹約400円していましたが、23日は200円ほどにまで下がっていました。 漁業に必要な情報を提供している「漁業情報サービスセンター」は、新たなサンマの漁場が10月下旬、三陸沖に現れ、12月上旬まで続くと予測しています。 ー 引用終わり ー 漁業情報サービスセンター、恐るべし。予測は当たっているようだ。 10月21日、福島県の小名浜漁港では、およそ13トンのサンマが水揚げされた。福島県に近い三陸沖にサンマが多く集まる漁場が形成されたのは、4年ぶり。 全国的に漁獲量復活の兆しが見えてきているという。 2023/09/15 tbc東北放送 宮城県の気仙沼港に15日朝、県内トップを切ってサンマが初水揚げされました。記録的な不漁が続く中、去年の2倍の価格で取り引きされました。では、今年のサンマの漁獲の見通しはどうなるのか、漁業情報サービスセンターの担当者に聞きました。 漁業情報サービスセンター水産情報部 渡邉一功部長: 「サンマの数自体、資源の量が非常に少ない。サンマの資源は、地球規模の気候変動によって大きく影響されて、ちょうど今はサンマにとってはあまり好ましくない環境になっている」 海水温の上昇がサンマの資源量の減少の要因と指摘する専門家。さらに群れの南下が遅れて不漁になっていると指摘します。 漁業情報サービスセンター水産情報部 渡邉一功部長: 「今年はここ数年で非常に海水温が高い状況になっていて、今現在では水温が下がる状況はまだ発生していない。サンマも南下を始める時期は、去年に比べて遅くなる可能性はある」 ただ、例年より半月ほど遅いものの10月初旬になれば、三陸沖に回遊してくるとみています。 漁業情報サービスセンター水産情報部 渡邉一功部長: 「10月くらいになるとサンマも南下を始めて、水温も下がってくる。そうすると漁場でだんだん獲れるようになり、漁場の位置もどんどん南へ下がってきます」 今年も不漁傾向が続くとはいえ、餌となるオキアミなどが回復傾向にあり過去最低となった去年よりは漁獲量は増えると予測しています。 ー 引用終わり ー 中国と台湾が日本近海と沖合の漁獲を止めたら、資源量の回復も早まることだろう。 「汚染水放出」問題があるので、中国は日本付近の海での漁業をしないことを願おう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月01日 06時00分17秒
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