テーマ:航空機(534)
カテゴリ:航空事故
2023年11月29日、鹿児島県の屋久島沖で米空軍のCV-22オスプレイの墜落事故が発生。 陸上自衛隊は飛行訓練を中止 佐賀で進むオスプレイ配備に影響は 2023/11/30 16:51 RKBオンライン 鹿児島県の屋久島沖で29日、アメリカ軍のオスプレイが墜落しました。佐賀空港ではオスプレイの配備に向けて、陸上自衛隊駐屯地の建設工事が進められていますが、県民からは不安の声が上がっています。 目 次 1.目撃者「左のエンジンが火を噴いて爆発した」 2.8人が乗っていたオスプレイ 捜索続く 3.陸上自衛隊は目達原駐屯地での飛行訓練を中止 4.知事は「米軍に原因究明求める」 5.佐賀空港西側で進む駐屯地の建設工事 6.「リスクは国全体に」 7.求められる自衛隊の説明 目撃者「左のエンジンが火を噴いて爆発した」 第十管区海上保安本部などによりますと、29日午後、アメリカ軍横田基地所属のオスプレイが屋久島沖で墜落しました。 目撃者 「左のエンジンが火を噴いて爆発して、プロペラが沖の方に飛んでいった。その直後に墜落した」 8人が乗っていたオスプレイ 捜索続く オスプレイには8人が乗っていて現場付近の海域では30日も捜索が行われています。 陸上自衛隊は目達原駐屯地での飛行訓練を中止 RKB 原口佳歩記者 「目達原駐屯地では墜落事故を受けて予定されていた飛行訓練が中止となりました」 佐賀県吉野ヶ里町の陸上自衛隊目達原駐屯地では、12月3日の創立記念行事でオスプレイのデモフライトを行うため、29日から飛行訓練を実施していました。しかし、今回の墜落事故を受けて急遽、30日に予定していた飛行訓練と12月3日のデモフライトを中止しました。 ― 引用終わり ― 国内での墜落事故の発生を受けて、東京都、福生市は、在日米軍横田基地第374空輸航空団司令官のアンドリューL.ラダン大佐、木原稔防衛大臣、 二又知彦北関東防衛局長に対してCV-22オスプレイについて、安全性が確認されるまで飛行停止措置を講ずること等について要請した。 東京都公式サイト 2023年11月30日 東京都, 羽村市 令和5年11月29日に鹿児島県屋久島(やくしま)の沖合において、米空軍横田基地所属のCV-22オスプレイ1機が墜落したとの情報が、東京都及び基地周辺自治体に提供されました。 この事故でお亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、御遺族並びに関係者の皆様に対し哀悼の意を表します。また、残る搭乗員の方々については、無事に家族の元へ戻ることができるよう祈念します。 さて、オスプレイについては、今般の事故以外も本年8月にオーストラリアでMV-22の墜落事故が発生し、また、9月にはわずか2週間足らずの間に、4回、計6機のMV-22が予防着陸を繰り返すなど、基地周辺住民にあっては、オスプレイの安全性に対する不安を更に募らせています。 ついては、度重なる事故の発生に対して厳重に抗議するとともに、CV-22オスプレイについて、安全性が確認されるまで、飛行停止措置を講ずること等について要請しましたので、お知らせします。 ― 引用終わり ― 墜落事故発生後、米空軍はCV‐22の飛行は止めていたが、人的要因で事故が発生した可能性があるため海兵隊のMV‐22や海軍のCMV‐22は飛行を続けていた。 12月6日、米国政府は、屋久島沖で起きた同機の墜落事故について設備の故障が原因だった可能性が出てきたためオスプレイ全機の飛行を一時停止すると発表した。 12月7日、NSC(国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官は、オスプレイの飛行を世界中で一時停止した措置について「安全性を確認するまで飛行は再開しない」と述べ、原因を徹底究明する姿勢を強調した。 事故の発生と関係なく、V-22オスプレイの調達は2026年で終了すると報じられた。 米報道、運用は50年代まで 共同通信 2023年12月9日 米メディアは8日までに、国防総省が輸送機オスプレイの調達を終了する計画を進めていると報じた。生産ラインを2026年に閉鎖する。調達数を満たしたためで、機体の運用自体は50年代まで継続する方針。事故が相次いでおり、国内外で調達数が増えなかったことが影響した可能性もある。 ― 引用終わり ― オスプレイは垂直離着陸可能な航空機の中で、高速、大航続距離、大輸送力であり島嶼防衛、侵攻作戦に最適な性能を備えている。 高性能ではあるが高価で、操縦、整備とも航空機の中でも特段の注意を要すると思われるオスプレイの運用国は米国と日本。ユニットコストは7,210万米ドル(2015年)。 CV-22 出典:Wikipedia 採用検討国 アラブ首長国連邦 遭難救助機としての採用を検討していたが、UAEはアグスタウェストランド社のAW609を選択、V-22の採用は見送られた。 イスラエル イスラエル政府は現在導入が決定しているCH-53Kと共に特殊作戦、および遭難救助能力強化のため、V-22数機を導入することに強い関心を示している。 カナダ 遭難救助機としてのトライアルのため、ボーイング社から2機を供与されている。 インド 2011年には海軍が建造中であった空母「ヴィクラント」での運用を想定して、ボーイング社とアメリカ海兵隊主催の実機を用いた説明会に参加した。現在運用中のKa-31早期警戒ヘリコプターの後継機として取得を検討している。 インドネシア 2020年7月6日、アメリカ国務省はインドネシアへMV-22BブロックCオスプレイ8機のFMSによる輸出を承認した。機体や予備の部品、サポートなども含めて総額で約20億ドルの契約となる。この8機はインドネシア陸軍に配備され、島嶼の多い同国での様々な作戦に用いられることになる。ただしこの承認はあくまでもアメリカ側の手続きであり、インドネシア国防省はMV-22の導入計画を否定している。 ― 引用終わり ―
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最終更新日
2023年12月16日 06時00分11秒
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