テーマ:風水害(5)
カテゴリ:環境・自然災害
2024年4月16日、アラブ首長国連邦(UAE)とオマーンが暴風雨に見舞われた。死者が出、鉄砲水が発生したほか、世界で2番目に利用者の多いドバイ国際空港でフライトの欠航や遅れが相次ぐなど混乱が生じた。 UAE 2024.04.23 CNN.co.jp アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビやドバイで先週発生した前例のない規模の洪水は、道路を川に変え、商業施設や住宅に雨水が流れ込むなどの被害をもたらした。雨がやみ、雲が消えた後も、洪水に見舞われた地点で水がたまり続ける状況が衛星画像から確認できる。 16日から17日にかけ、UAE最大の人口を抱えるドバイでは12時間で1年分に相当する雨量を記録。さらに東側の地域では、24時間以内で2年分に迫る量の雨が降った。 ― 引用終わり ― ウラル川が氾濫して大規模な洪水が発生。ロシア南部と隣国カザフスタンで10万人以上が避難した。ロシアでは政府や自治体に対する抗議運動が巻き起こった。ロシアのウラル山脈からカザフスタンを通ってカスピ海に注ぐウラル川は、雪解けのために増水し、両国の国境地域で堤防が決壊した。 4月19日のカザフスタン非常事態省の発表によると、洪水により延べ11万8,000人が避難、約6,000戸の住宅が浸水、8,700人以上が避難所生活となっている。 長期化の恐れも (カザフスタン、ロシア) 2024年04月26日 JETRO カザフスタンで3月下旬に発生した記録的な洪水による被害は長期化の様相を呈している。多くの国民が被害に遭っているほか、6月に予定されていたアスタナ国際フォーラムの中止が発表されるなど、ビジネスへの影響も出ている。 急激な気温上昇によって各地で大量の雪どけ水による大規模な洪水が発生し、堤防決壊や河川からの越水によって町や集落が浸水し、同国全17州のうち、アクトべ、アクモラ、アティラウ、アバイ、ウリタウ、カラガンダ、北カザフスタン、コスタナイ、西カザフスタン、パブロダルの10州で非常事態宣言が発令された。 カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は4月6日に国民に向けたテレビ演説を行い、今回の水害が過去80年で最大規模のものと述べ、オルジャス・ベクテノフ首相を長とする洪水対策本部を設置し、人命救助優先にあらゆる対策措置を講じるとともに、被災者への全面支援を約束した(大統領府ウェブサイト4月6日)。また、同大統領は13日に自身のSNSのX(旧Twitter)のアカウントに、6月13~14日に開催予定のアスタナ国際フォーラム(2023年6月22日記事参照)を中止し、2025年に延期することを決定したと投稿した。理由について、大災害の影響の排除と国民の支援に財源を割り当てる必要があるためとしている。 ― 引用終わり ― アフガニスタンでは5月に入って北部バグラン州などで180人が死亡、中部ゴール州でも少なくとも50人が死亡した。 5月18日、新たに洪水が発生し、66人の死亡が確認された。 被災者支援など課題 2024年5月20日 NHK 大雨による洪水の被害が相次いでいるアフガニスタンで、新たに北部の州で洪水が発生し、地元当局によりますと、これまでに66人が死亡しました。イスラム主義勢力タリバンの統治のもとで経済の混乱も続く中、被災者の支援などが大きな課題となっています。 アフガニスタン北部ファリヤーブ州で18日、洪水が発生し、タリバン傘下の地元当局によりますと、これまでに66人が死亡したということです。 また、1500の住宅が流されるなどの被害を受け、8人が行方不明になっているということで、現地で救助活動が続けられています。 ― 引用終わり ― ブラジル南部リオグランデドスル州の州都ポルトアレグレ近くの湖が氾濫し、各地で大洪水が発生。 死者は120人を超え、水害としてはブラジル史上最悪とも言われる事態になっている。11日からの週末に再び大雨が予想され、さらなる被害の拡大が懸念されていた。 200万人が被災 ──ブラジル史上最悪の水害 洪水で被災した人びとへ緊急援助を 国境なき医師団 2024年5月21日 19時2分 ブラジル南部リオグランデドスル州で4月末から続いた豪雨による洪水で、200万人以上が被災し、60万人が避難生活を送っている。水害としてはブラジルの歴史上、前例がないほどの規模だ。国境なき医師団(MSF)は水や食料の提供を行うとともに、移動診療のチームを編成した。緊急援助の動きを現地から伝える。 「何キロも水だけが……」 「状況は壊滅的です。この州に到着してヘリコプターで上空から町を見ると、屋根が沈んでしまっている家々もありました。何キロも何キロも、水だけが広がっています」 現地に入ったMSF医療コーディネーターのレイチェル・ソエイロはそう話す。 リオグランデドスル州を襲った豪雨と洪水は、道路や橋を破壊し、都市全体を孤立させた。州都ポルトアレグレの主要空港は無期限閉鎖されている。 そして大きな人的被害が起こっている。暫定データによると、死者は150人以上、行方不明者は約100人に上る。大勢が水も電気も得られない状況で過ごしているとされ、多くの場所で臨時の避難所が作られている。 … (略) … リオグランデドスル州は、昨年も大規模な自然災害に襲われた。2023年9月から11月にかけて、MSFはタカリ渓谷の町でサイクロンと洪水の被災者に緊急援助を提供。心のケアの活動のほか、衛生キットの提供などを行ってきた。 今後現地では、不安定な天候がさらなる洪水を引き起こす可能性もある。MSFは状況を注視し、緊急のニーズに応じて最善の支援を提供できるよう、対応を続けていく。 ― 引用終わり ―
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最終更新日
2024年05月27日 06時00分15秒
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