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2015/07/23
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テーマ:闘病日記(4004)
カテゴリ:癌闘病記
 去年の今日、7月23日の日記です。

 7月14日の東京築地にある国立がん研究センターでのセカンドオピニオンの結果を踏まえ、M病院で抗癌剤治療を受ける決心をたものの、症例の多い病院で治療を受けたほうがいいのではないかという思いから、急遽、大阪府立成人病センターでセカンドオピニオンを受けました。

 ここでのセカンドオピニオンを受けたいと思ったのが7月16日。日をおくとさらに進行して手遅れになる可能性もあるので、かなり無理をお願いして1週間で診ていただけることになりました。


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■2014年7月23日(水) 府立成人病センターへ

 2つめのセカンドオピニオンを聞きに、府立の医療機関に行きました。家族もいっしょに行ってくれました。昨日M病院から府立機関に送ったFAXの原本をM病院でピックアップして持ってきて欲しいとのことなので、M病院に寄りました。余裕をもって府立機関に到着したのですが、駐車場がいっぱいでなかなか入れず、面談時間の25分前にようやく受付をすることができました。

 会っていただいたのは、整形外科のS先生。この機関での治療の可能性をもう一度聞いてみましたが、すで治療予約待ちの患者さんの間に入れていくので、8月のいつごろから治療スタートできるかは分からない。また、透析をしなければならない状況になっても、透析がここではできないので、ここで治療をすることはお奨めできないとのこと。

 M病院では「肉腫」と判断されているが、鑑別診断として「癌肉腫」の可能性が残っているのではないかとのこと。この場合は、腎盂癌の再発とするのが妥当ではないかとのこと。「癌肉腫」初めて聞く言葉でした。癌肉腫であれば、治療方法も違ってくるようです。

 M病院でまだ生検の検体の分析を続けているとのことだが、早く治療を始めるためにも、治療開始を判断したのだろう、そのことは尊重するが、検討継続が必要ではないかとのこと。

 2種の抗癌剤の併用は、東京でのセカンドオピニオンでは反対でしたが、ここでは賛成でした。先生によって、意見が分かれるので、むつかしい判断なのでしょうね。単剤の場合は、アドレアマイシンの投与量に限界があるので、2剤のほうがいい。副作用も分散できるメリットがある。東京では、副作用が増加するとおっしゃっていたので、正反対の意見でした。2剤のもう一つのイホマイドは、腎機能が悪い場合は投与がはばかられるところだが、腎機能は正常範囲であれば(今のところ、クレアチニン、尿素窒素が限界値ぎりぎりくらい)、2剤併用でも構わないのではないかとのこと。

 M病院の整形のM先生はよく存じあげており、関西では権威でいらっしゃる。この先生も交えての判断であれば、信頼できるのではないか。生検検体のさらなる分析に時間がかかっているとすると、M病院の先生の出身大学KF医大の病理の先生と相談しているのではないかともおしゃっていました。軟部悪性腫瘍は症例が少なく、情報共有が重要なので、結構、病院間の横のつながりが強いみたいです。どうしてもM病院で検体についてこれ以上のことが分からなかったら、この府立機関で検体をもらって分析をすることも可能だが、KF医大で分析していたら同じ結果になるだろうとのこと。東京癌センターでやってもらったら、違った角度で何か分かるかもしれないとのこと。ここでも、どうしてもわからない場合は、検体を海外に出して分析依頼すこともあるらしい。早い治療開始が望まれるので、とりあえず、抗癌剤治療を開始し、併行して検体分析をして分かった結果に基づいて治療内容を修正するという方法もおおいにありとのこと。生検を、もう一度やって違うところから、採ってきて分析することもありと考えるが、その分治療開始が遅くなるし、やったからといって、必ずしも新しいことが分かるわけではないとのこと。

 ここで治療するなら、治療開始が遅くなること、また透析ができないことからここでの治療はあきらめ、M病院で治療をする決心をつけました。あとは今日聞いた単剤、2剤の話や癌肉腫などの話も25日にM病院で相談し、29日から入院して抗癌剤での治療開始ということになります。

 あと、M病院の前にK病院で造影CTを撮ってもらって、血腫ではないかと言われたことについて、造影CTでは悪性かどうかは分からないのかと質問したら、なかなか判断がむつかしく、血腫と判断したものの肉腫だったということも過去あるらしい。生検をしないとなかなか分からないとのこと。25日にK病院、30日にM病院でとったCT比較で、腫瘍の大きさが5日間でかなり大きくなったと言われたが、そうか?と質問したら、誤差範囲とのこと。むしろ3月下旬に何もなくて、6月下旬には10cmくらいまで大きくなっていることのほうが悪性との判断材料の一つとのこと。

 抗癌剤治療は一生続くこと、効果がなくあとはそのまま死を待つだけという状態にもなる可能性もあることを、先生はおっしゃってくださいました。前にもこれに類する話は家内や次女も聞いてはいますが、家族はやはりショックで私の横で先生の話を聞きながら涙ぐんでいました。私も覚悟はしていましたが、やはりショックでした。

 先生が、丁寧な所見を本人用とM病院用に書いてくださいました。これを持って25日にM病院に行きます。だいぶ治療開始が遅れましたが、東京と大阪2か所のセカンドオピニオンを聞けてよかったです。納得したうえで治療に入るというのも重要な要素だと思います。

 夕食は家族が昨日作ってくれた、野菜&チキンカレーの残りです。煮込んであるので、昨日よりもおいしかったです。家族に感謝です。

 熱は、36.3度から37.3度。お通じが今日は少ししかありませんでした。


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 症例の多い大阪府立成人病センターでの治療も考えてのセカンドオピニオン受診でしたが、治療開始がいつになるかわからないので、ここでの治療はあきらめ、M病院で抗癌剤治療を受けることを決心しました。抗癌剤治療なら病院による技術的な差はないだろうとも思いましたし。

 結局M病院で抗癌剤治療を受けることになりましたが、2つのセカンドオピニオンがM病院の提案とほとんど同じだったので、迷いなく治療に臨むことができました。
また、抗癌剤が効く可能性も低く、短命である可能性が大きいことが分かり、覚悟もできました。2つのセカンドオピニオンを受けて、本当によかったと思いました。

 一つめのセカンドオピニオンを聞いて、「M病院で抗癌剤治療を受けます」と申し入れする日に急に心変わりし、別のセカンドオピニオンを受けることにしたわけですが、このことが半年後、抗癌剤治療終了後の治療法選択に大きな影響を及ぼすことになります。


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最終更新日  2021/01/05 11:14:02 AM
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