テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」2015年3月21日の記事を引用し、私の意見・感想・コメントを述べさせていただきます。
胃がんの治療を続ける埼玉県の男性(68)は今年に入り、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)に入院した。東病院で4度目の治験に参加するためだ。 1月中旬、主治医の消化管内科医、設楽紘平さん(37)が選んだ新たな治験の説明を受けた。治験には1相から3相まで三つの試験がある。4度目の今回も、参加したのは、薬の安全性を確かめるための初期段階にあたる1相試験だった。 設楽さんに続いて、薬剤師で治験コーディネーターの高木啓子さん(47)がさらに詳しく説明してくれた。治験コーディネーターは医師と患者をつなぐのが役目。患者への説明やデータ管理などを担う。治験ごとに担当者が異なる。 入院が必要なのは約1カ月。その間、外泊はできない。「大変だなあ」。高木さんの説明にため息をついた後、男性は言った。「でも、やりますよ」 1月末から薬を飲み始めた。食欲が落ち、皮膚に副作用と見られる症状が出た。ほかの参加者にもみられた。事前に定められた管理計画に従い、服薬をいったんやめることになった。 外泊がかなわず、暇をもてあました。妻(66)が持ってきてくれる書籍を読み、体力作りのため1日最低5回は、病室のある6階と1階を徒歩で往復した。 「5月に旅行へ行きたいのだが、どうだろう」。男性は高木さんに尋ねた。毎春、小中学時代の仲間と海外旅行へ行く。今年はインドネシアの予定だ。高木さんはできる限り支えたいと思った。「入院中じゃなければ」と答えた。 2月中旬、退院した。服薬をやめていた治験の薬は、量を減らして再開したが、のどに違和感が出て、3月に入って再びやめた。腫瘍(しゅよう)も少し大きくなった。3月中旬、設楽さんと相談し、今の治験への参加を中止することにした。今後の方針はこれから決める。 それでも男性の表情は明るい。海外旅行、北アルプス登山、九州各地のお城めぐり……。春から夏にかけて、スケジュールが埋まりつつある。「私と同じようにがんを治療する人たちに、少しでも勇気と希望を与えられれば」。前向きに人生を楽しむ姿勢は、治療から5年目に入っても変わらない。 写真:治験に参加中、入院する国立がん研究センター東病院の庭園を散歩する男性=2月、千葉県柏市 (写真の掲載を控えさせていただきました。) 今のところ、どの治療や治験も奏功していないようですね。それでも身体状態がよいので、旅行を楽しんだり、新たな治験があれば受ける覚悟でおられる。もう68歳とかなりの年齢ですが。 私も同じ状況ならそうするでしょうか。私の性格からいくとそうしそうな気がします。 こうやって私と違う癌腫ですが、色々な患者さんの体験談を読むのは、これから色んな状況に遭遇した場合に、大いに参考になるのではないかと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/09/25 01:05:25 AM
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