テーマ:癌(3513)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。
≪2015年11月4日の記事≫ 「胸腺腫」の疑いと診断された秋田県湯沢市の元小学校教諭、KSさん(60)は2008年5月中旬、平鹿総合病院(秋田県横手市)で手術を受けた。胸腔(きょうくう)鏡を補助的に使った手術で、摘出された腫瘍(しゅよう)は直径約6センチだった。 胸腺を覆う膜の外にも腫瘍が広がる「浸潤」がみられ、進行度を示すステージは2。再発防止の放射線治療を受けることになった。 胸部への放射線治療は週5日。胸のあたりの皮膚が副作用で、軽いやけど状態になった。食べたり飲んだりしても、食道や胃がしみるように痛む気がした。でも、約4週間の治療後は、「もうこれでおしまい。治ってよかった」とうれしかった。8月には教壇に復帰した。 だが、11月のCT検査で医師に「あやしいものがある」と告げられた。「再発かもしれない」という医師の言葉に、強いショックを受けた。手術からわずか半年。「あの手術や放射線治療は、いったい何だったんだろう……」 結局、3カ月後に再び受けたCT検査で、再発ではないと診断されたが、その後も半年に1回ほどのペースで検査を受け続けた。 「再発の疑いがある」。再び、そう告げられたのは、手術から約2年後の10年6月だった。PET―CT画像で見ると、胸の周囲の何カ所かが赤く映っているのがわかった。肺と胸壁を包む胸膜に、がん細胞が散らばる「播種(はしゅ)」という状態になっていた。 画像でまざまざと見せつけられ、「ああ、ついに来たか」と妙に納得した。腰椎(ようつい)への「骨転移」の可能性も指摘された。少し前から腰痛が気になっていたが、そのせいだったのか、とふに落ちた。 7月に確定診断を兼ねた2回目の手術を受け、一部の腫瘍は切除し、手術後に抗がん剤治療を受けた。副作用で、吐き気や食欲不振、体のだるさに苦しんだ。髪は抜け落ち、頭皮もヒリヒリと痛んだ。タオルやガーゼでできた帽子をかぶった。 腰椎への放射線治療で、腰の痛みはなくなった。しかし、抗がん剤の胸膜の播種への治療効果はほとんど見られなかった。「あんなに副作用に耐えて治療したのに。何のためにがんばったんだろう」。頭を抱えた。 抗がん剤治療の副作用で髪の毛が抜けると、タオルなどでできた帽子をよくかぶった >「あんなに副作用に耐えて治療したのに。何のためにがんばったんだろう」。頭を抱えた。 私は後腹膜脂肪肉腫で抗がん剤治療の後、粒子線治療を受けて、現在経過観察のステージです。 抗がん剤治療は確かに苦しかったですが、粒子線治療は「痛くも痒くもない」治療でした。 粒子線治療後の再発リスクは、摘出手術後の再発リスクより少し高いと医師に言われました。しかし、摘出手術を選ぶ場合、片方しか残っていない腎臓ごとの摘出になり、透析が必要です。調べると、透析によるリスクも色々あることが分かりました。透析も含めたリスクを考えると、粒子線治療のほうが、トータルではリスクが小さいと思いましたし、何よりも生活の質がキープできるということのメリットが大きく、粒子線治療を選択しました。 副作用で、腎不全になり、結局透析になるリスクも低くはありません。しかし、八方手を尽くしての選択でしたので、たとえ再発しても、たとえ透析になっても、後悔だけはせず、受けとめようと心には決めています。実際にそうなったら、どんな心理状態になるか分かりませんが。 よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 ___________________________________________________________________ 【関連カテゴリー記事一覧】 ◆がん治療情報 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=16 ◆がん剤治療日記 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10 ◆がん治療振り返り http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/03/16 12:35:29 AM
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