テーマ:癌(3550)
カテゴリ:癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。
≪2016年4月5日の記事≫ 今回は、「心のケア」編に頂いたお便りを紹介します。 大腸がんが肺に転移した女性が、体温や血圧などを記録しているノート=「心のケア」編から ●置き去りになっていた心 昨年11月、50歳の夫を急性骨髄性白血病で亡くしました。春に病気がわかり、7カ月間の入院のほとんどを無菌室で過ごしました。 面会は家族だけ。私は毎日仕事が終わると病室に行きました。せめて夕食だけでもおしゃべりしながら食べてほしかったからです。 夫は、大量の抗がん剤治療、末梢(まっしょう)血幹細胞移植と激しい苦痛を伴う治療を立て続けに受けました。「うちに帰るためだから」と泣き言一つ言わないで頑張っていました。痛みがひどく眠れない日も続きましたが、取り乱すことなく、静かに痛みと闘っていました。 亡くなった後は葬儀などをこなさなければなりませんでした。でも、状況が落ち着きだすと、心が平静ではいられなくなりました。治療中は「支えなければ」という思いが先に立って、心が置き去りになっていたと思います。 自分の気持ちを話せば、「いつまでも泣いていたらダメ」「成仏できない」と誰からも言われてしまい、何も言えなくなります。患者の家族は悲しみを隠して生きていかなければなりません。家族にも心のケアは必要だと思います。 (愛知県 女性 50歳) ●つらい気持ち、打ち明けた 6年前に食道がんと診断され、手術を受けました。手術後、流動食をとれるようになった頃に腸閉塞(へいそく)になり、再手術になりました。 それから、つらい日がたくさんありました。今となってはどうしてそんなことを考えたのだろうと思いますが、当時は「この年でがんになって、もう生きていてもしょうがない」と思いました。 気持ちがどんどん落ち込み、夜も寝られず、見回りの看護師さんの手を握って、つらい気持ちを打ち明けて泣きました。 看護師さんが医師に進言してくださり、心療内科の診察を手配してもらいました。薬を飲んだら、少しずつ前向きになって治療を受けることができました。やはり、患者にとって精神的なケアは大切だと思います。 今も心療内科に通い、ヘルパーさんの手を借りて、91歳の夫の世話をしながら暮らしています。 (大阪府 女性 83歳) >自分の気持ちを話せば、「いつまでも泣いていたらダメ」「成仏できない」と >誰からも言われてしまい・・・・・・ そうですね。こういった励まし方をしがちです。私の父が鬱になったとき、離れて住んでいたこともあり、そういう接し方をしていて、それを悪いとも思いませんでした。しかし、家内が同じような状態になって、そういう励まし方がかえって追い込むことになるというとを色々勉強して知り、接し方を改めました。 >薬を飲んだら、少しずつ前向きになって治療を受けることができました。 こういった精神的な面は、薬に頼るのはよくないと思いがちです。しかし、必要に応じて薬の力を借りることは大切です。 よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 ___________________________________________________________________ 【関連カテゴリー記事一覧】 ◆がん治療情報 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=16 ◆がん治療日記 http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=10 ◆がん治療振り返り http://plaza.rakuten.co.jp/saaikuzo/diary/ctgylist/?ctgy=11 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/03/31 09:49:55 AM
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