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ワルディーの京都案内

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2020/01/30
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テーマ:京都。(6066)
カテゴリ:京都歩き
2020年1月30日(木)】

 今日は午前中、「平安時代の文化と生活~こんなに違った貴族と庶民」を聴講しました。

 内容はお題の「平安時代の文化と生活~こんなに違った貴族と庶民」の通りで、平安時代の住宅、仕事・生活、食事、衣服、健康面、遊びなどについて、貴族と庶民の格差についてでした。

 新たに知ったことを列挙します。

・701年制定の大宝律令で、五位以上の位階の者たちを「貴」と呼んだことから。「貴族」という概念が誕生。定義上からいけば、女御は入内して従四位なので貴族、更衣は五位なので貴族ではない。

・平安京内の庶民の家は板を打ち付けただけの掘っ立て小屋。地方の庶民は意外なことに弥生時代の竪穴式住宅のまま。


平安京の庶民の住宅

http://www007.upp.so-net.ne.jp/snakayam/house.html


平安時代の地方の庶民の住宅

https://blog.goo.ne.jp/seitokudento/e/ffe4546f449b311034a8a98a7ae509fc


・位階の三位は「さんみ」、四位は「しい」と読む。

・平安時代の貴族は、朝起きると、自分の星の名前を7回唱え(人は生まれながらにして、北斗七星のどれかの星に属し、その星の寿命や禍福を支配されているという北斗信仰に基づく)。次に暦を見てその日の運勢を確認し(こちらは陰陽道)、物忌(ものいみ)だったら、「物忌」と書いた札を貼って家にこもって過ごした。仕事はお休み。

・上級貴族は午前中4時間ほど仕事をして帰宅。

・貴族のは一夫多妻。多妻はステータス。正妻以外は通い婚。これはという人に男性から短歌などが書かれた手紙を渡す。女性が心動かされれば男性に手紙を送る。占いの吉日の夜に女性の部屋に忍び込み契(ちぎり)を結ぶ。それが3日続く。その間にどちらかが不満や不平を言うようであれば関係は終わり、。逆に継続することができれば、3日目に「三日の餅(みかのもちい)」と呼ばれるものを食べて正式な結婚が成立する。

・庶民の結婚は夜這いが主流。妊娠したら結婚。所帯を持つまでに二股、三股をしていても問題なし。女性が妊娠した場合、夫となる男性の指名権は、女性にある。男性側は指名されると拒否ができなかった。

・庶民の葬儀は、風葬、土葬が一般的。火葬は薪にお金がかかるから。庶民レベルで火葬が拡がったのは、明治以降。

・清涼殿では、食事の際、「台盤」と呼ばれるテーブルが置かれたところから、台盤所と呼ばれ、これが台所になった。

・貴族の料理で、白米は中央に置かれ、「御物(おもの)」と呼ばれた。この周りに他の食材を並べたところから「おものまわり→おまわり」、それが数多くあることから「おかず」という言葉が生まれた。

・盛りつけは、同じ大きさ・厚さに切って、高く盛ることから、「切り盛りをする」という言葉が生まれた。

・「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」の語源は諸説あるが、晩秋、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の低木「ムベ」が語源だという説がある。琵琶湖のほとりの蒲生野に狩りに出かけた天智天皇がこの地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、毎年秋にこれを食するためと答えた。賞味した天皇は「むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」と命じた。

・贅沢な貴族ですら平均寿命は男性33歳、女性27歳だったといわれる。これは幼児の死亡率が非常に高かったためで、それらも含めて平均しているため。幼児期を乗り超えた人の平均寿命はもっともっと高かった。女性のほうが平均寿命が短いのは、女性が物を食べるという行為自体が「はしたない」ことだと考えられており、身分の高い人ほど食事の摂取をできる限り抑えていたからだと考えられている。しかし、平安時代の絵巻などを見ると、ふくよかな女性の姿が描かれている。これは、栄養失調による身体のむくみが原因だと言われている。源氏物語には食事のシーンは出てこない。

・貴族はお風呂(蒸し風呂)に関しても、縁起の良い日でないと入らなかった。縁起の悪い日であれば、洗った部分から悪霊や邪気が入ると考えた。結果として体臭が臭く不潔であった。

・入浴中はお尻の下に布を敷いた。これが風呂敷の語源。蒸し風呂に入るとき「湯帷子」を着ていたが、これが「ゆかた」の語源。

・貴族も庶民もトイレは「樋箱(ひばこ)」に用を足していた。ポータブルトイレである。排泄物が溜まると、貴族の場合、樋洗(ひすまし)という下級女官が川まで捨てに行き、掃除をした。庶民は自分で管理。「お香」を炊くのは、体臭だけでなく、排泄物の匂い消しの意味もあった。


樋箱

http://www.woodssite.net/remodel/HAKUBUTUKAN.html


 観光ガイドの勉強では、接することのない情報が多く面白かったです。こういう話を、ガイドのとき、少し盛り込めば、話し奥行きが出せると思いますので、今回の内容を参考にしたいと思います。


 午後からの、シニア講座のフィールドワークに向かいました。→こちら



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最終更新日  2021/01/11 11:58:37 AM
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