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テーマ:徹子の部屋(13)
カテゴリ:テレビ その他
1日中、自宅。
また少し暑くなる。 テレビ。 「徹子の部屋」雨上がり決死隊。 黒柳徹子への隠しゲストとして、途中から出川哲朗が登場。「アメトーーク!」での“徹子の部屋芸人”的な文脈を本家でやってみた、という試みだったのが、徹子と出川、無意識過剰のひと同士だから、どちらもこの意図に乗ることはなく、意外と噛み合った会話になってしまった。 雨上がりのふたりがスタジオの観客に混じって観ていることで作られる「アメトーーク!」的なフィルターは、そうなると、むしろ、不要なものにも思えてしまう。ここでは通常の「徹子の部屋」として成立しているのだから、その視点は「アメトーーク!」でやればいいことじゃないのか。 そもそも、“徹子の部屋芸人”のような楽しみかたは、視聴者が能動的にやるべきことであって、本家に作為が働いてはまるで意味がないものである。ゲストがそこを意図して、悪ふざけに走っては本質から逸脱することになる。そういう意味では、出川哲朗というひとは作為を持とうとしたところでどうしてもピントがズレてしまう逸材で、なにをやっても作為的になりようがない。要するに、余計な細工は抜きで、ただ普通に、通常の「徹子の部屋」に出川哲朗が出るのがいちばん面白いはずなのだ。 それにしても、改めてすごいと思ったのは黒柳徹子だ。通常は、徹子本人による手書きの資料がテーブルに置かれていて、それをもとにインタビューを進行していくらしいのだが、このときはおそらく、スタッフが用意した資料をこの場で渡されて出川にインタビューしているのであろう。初見の資料に目を通す時間はほとんどないはずなのに、通常と変わらぬ調子で番組を進行していく。しかも、出川哲朗とは初対面なのだ。さすが、伊達に30年もこの番組をやっているわけではない、普段は感じさせない黒柳徹子のスキルは、こういう場面でしっかりと発揮されている。 出川哲朗が、再び、通常回に招かれることがあるとしたら、そのときには是非、「男はつらいよ」出演時の話を黒柳徹子に聴かせてあげて欲しい。 「キングオブコント」、決勝進出者発表。 インパルス、サンドウィッチマン、しずる、ジャルジャル、天竺鼠、東京03、モンスターエンジン、ロッチの8組。 1週間前にした予想は、ジャルジャルひと組だけしか当たらず。嗚呼、つくづく「キングオブコント」とは気が合わないなぁ。 去年の「キングオブコント」の失敗を、埋めるようにしてコントを復権させているのが「爆笑レッドシアター」のような気がしてならないのだが、その「レッドシアター」から3組。ここに危惧がなくもない。というのも、「キングオブコント」を支えている価値基準には、はっきりいえば、誰もが感じているように松本人志の呪縛があるに違いなく、それはひと時代前の古い権威と言っても良いものだと思うのだが、「レッドシアター」はせっかくその権威からは離れたところで成功しているのに、わざわざここでジャッジを下されることもないのではなかろうかと。いや、すでに、はんにゃは蹴られている。去年のように、仲間内の人気者が票を集めて終わりでは観ているほうは阿呆らしい。 それでも、よせばいいのに一応予想をしておくと、ジャルジャルが優勝ならば、まぁ、納得かな。希望を加えれば、苦労人の東京03にも健闘していただきたいが。 吉田豪「人間コク宝」、読了。 これ、まだ読んでなかったんだ。2004年刊。「BUBKA」、「BUBKA Max」誌上での、2001年から2004年までのインタビューを収録。 真木蔵人が語る山田邦子評が傑作。「いま山田邦子がリスペクトされてないのが、すごい俺は悲しい。あんなに「邦ちゃん、邦ちゃん」ってみんな言ってたくせにさ。そんなんじゃよくねえよ。あいつはいまだにクールで面白い女の子だし、生まれ持ったエンターテイナーだよ。」「『やまだかつてないテレビ』も女のイルな目線からのコメディーだったし、あの番組には遊ばしてもらったな。途中でバックれた形になっちゃったけど、あの子が俺を番組に誘ってくれたのはサンキューって感じだよね。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年09月09日 21時57分09秒
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