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テーマ:雑誌を読みましょう。(128)
カテゴリ:マンガ その他
昼、ラジオ。
「ビバリー昼ズ」。「渋谷冗談音楽祭」の打ち上げの話がオモシロ。 清水ミチコが解かない謎かけをやっていたそうだが、今、読みかけの高平哲郎「今夜は最高な日々」にも、解かない謎かけが出てくる。山下洋輔、中村誠一、坂田明らのあいだで流行っていた謎かけは、解かずにいきなりその心へ行く。 「水割りとかけて」「ほほう、頂きましょう。水割りとかけて、その心は」「たまには濃すぎる場合もあります」「お見事!」 解かずにいきなりその心へ行く謎かけとはこういうもの。 ここから清水ミチコにジャズ的感覚を見るのは単純すぎる話で、このようなハズシかたはすでに一般的なものになってるから落研でも思いつくと思う。ただ、こちらのほうが、純粋に、ことばの選択に“謎かけらしさ”が求められる。思いつくだけなら誰でもできるが、模倣の素養がこれには必要なんじゃないだろうか。 遅番。 食事。下町食堂、茄子とベーコンのトマトソース。 「週刊文春」、購入。 高橋春男「いわゆるひとつのチョーさん主義」が最終回なので、これは買っておこうと思う。 最終回は4コマではなく、近年の登場人物が集合した一枚絵。その下に、最終回のあいさつが活字の文章でつづられている。 「一五〇〇回もそう遠くはないのに、なぜ最終回を迎えることになったのかといいますと、普通連載を続けているうちに、絵もうまくなり、ギャグもしゃれたものになっていくはずだったのが、絵やギャグに自分で満足の行かない回が増えてきてしまい、こりゃチョーさん主義者としてこれ以上連載をしたら読者のみなさんに失礼だし、ここらで筆を擱かせてもらうのがよいかなと思った次第です。」 「漫画家をはじめて以来三〇年ぶりに締切のない生活に戻ろうと思います。他誌での連載もいくつかあったのですが、無理をいってすべて辞めさせていただきました。」 このマンガの絵の乱れは少し前から気になっていたが、まさか、“引退”というかたちをとるとは思ってもみなかった。「WiLL」最新号の「絶対安全Dランキング」で書いてあったことはこういうことだったのか。 ナンシー関が死んだときに、週刊誌を読む楽しみがなくなったと言っていたのはたしか清水ミチコではなかったか。高橋春男がいなくなることも、それに近いものがある。楽しみがなくなるとまでは言わないが、週刊誌がなんだか違うものになっていくような気がする。 似顔絵の時事マンガには“週刊誌っぽさ”がある。高橋春男がいなくなって、今、ほかにその描き手はいるだろうか。ナンシー関のあとに現れたマツコ・デラックスのように、いるといえばいるのかもしれないが、まぁ、その程度でしかないでしょう。
ひと駅手前下車。 サイゼリヤ、柔らかチキンのチーズ焼き。 深夜2時過ぎ、帰宅。 Twitterなど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年10月29日 15時26分19秒
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