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カテゴリ:映画について
映画「ペンタゴンペーパーズ」を見て
臺 宏士 報道の自由 守るのは報道 国民を欺き続けた米歴代政権の実態暴露 経営と新聞の使命のはざまの苦悩を描く 映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」。 主演のメリル・ストリープ(右)とトム・ハンクス。3月30日から全国で公開。アメリカ。116分 本作品の題材となった、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じた国防総省の「ペンタゴン機密文書」については、これまで多くの観点から論じられてきた。トルーマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン―4人の大統領によるベトナム戦争の政策決定の過程をつまびらかに記録した文書は、歴代政権が国民にうそをつき続けてきた実態を暴露した。 これに対して、ニクソン大統領は、同紙に報道の禁止を求めるとともに、記事の事前差し止め命令を出すよう裁判所に訴えた。7000ページに及ぶこの文書を持ち込んで内部告発したダニエル・エルズバーグ氏を、スパイ防止法違反の罪で起訴した。報道の自由を保障した合衆国憲法修正第1条を守る立場から見れば、憲法違反の暴挙である。 最終的にはどうなったのか。連邦地裁は政府の訴えを却下したものの、連邦高裁は記事の差し止めを命じた。連邦最高裁は再び、訴えを却下し、エルズバーグ氏に対する公訴も棄却したことで、司法上の争いはニクソン政権の敗北に終わった。 スティーヴン・スピルバーグ監督が注目したのは、当時は東海岸の地方紙の一つにすぎなかったという「ワシントン・ポスト」による後追い報道と、それを最終決断した女性社主のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)だ。 「勝利」祝う市民 株式の公開を控えた同紙の社内では、エルズバーグ氏から入手した「ペンタゴン機密文書」を報じるかどうかで顧問弁護士や経営陣側と、編集主幹のべン・ブラッドリー(トム・ハンクス)率いる編集局側が激しく対立。夫から同紙を引き継いだばかりのグラハムは、経営と報道の使命とのはざまの中で苦悩する。 裁判所が禁止命令を出した文書を報道することで、法廷侮辱罪や共謀罪(!)などの刑事罰に問われるような事態になれば、銀行や投資家は引き揚げていくだろうし、報道を控えれば、新聞社の最大の資産である読者の信頼を失うことになるからだ。 側近幹部の意見を退けて掲載に踏み切るグラハムが、事件を通じて一介の主婦から新聞の経営者に成長していくさまは、新聞社の命運を左右する決断に至る欠かせない要素として自伝『わが人生』を元に丁寧に描かれている。 印象に残ったシーンが幾つかある。 「ワシントン・ポスト」の報道を受けてグラハムとブラッドリーが他の新聞社も記事化したことを喜ぶシーンと、最高裁での判決を前に、法廷内で同じように被告側となったブラッドリーと「ニューヨーク・タイムズ」幹部が握手するシーン、そして最高裁に駆けつけた市民たちが2紙の「勝利」を祝うシーンだ。民主主義社会にあって新聞が市民から求められる役割を浮かび上がらせていた。 マスコミの連帯 学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐり、財務省が決裁文書の不都合な真実を改ざんした問題の解明は、今国会最大の焦点となっている。朝日新聞が報じたのがきっかけだ(3月2日)。一紙だけの報道だったこともあり、「朝日」に改ざんの立証を求める声も出始める中で、同8日、毎日新聞が別の文書にも不都合な表現があることを報道した。国会での追及と世論の高まりもあり、財務省が認めざるを得ない事態に追い込まれる流れができた。権力の不正追及にはマスコミの連帯が重要であることを示す例だろう。 「報道の自由を守るのは報道しかない」 「新聞記事は歴史の最初の草稿」 「新聞が向いているのは政府ではない、国民だ」 スピルバーグは役者たちにそういう趣旨のセリフをいくつも言わせている。世界中の報道関係者に向けたメッセージに違いない。 (だい・ひろし=ジャーナリスト、元毎日新聞記者) 「しんぶん赤旗」日曜版 2018年4月1日付掲載 【ペンタゴンペーパーズ(映画公式サイト)】 神戸でも、シネマズミントやハーバーランド、HAT神戸で上映される。兵庫県内9か所で上映。 ぜひ観てみたい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年03月29日 21時55分08秒
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