カテゴリ:組織自壊・ブラック企業
三菱重工は大型客船の建造を受注して2400億円を超える損失を計上。 燃費不正の三菱自動車を救う余力もなかった。 10月18日、収益改善の見込みのない大型客船事業から撤退を発表。 造船事業は、受注が著しく低迷し、単独での生き残りが困難になっているため構造改革が必須となっている。 2016年10月18日 NHKニュース …(略)… 三菱重工の造船事業は、中国や韓国の造船会社との競争で業績が低迷しているうえ、海外から受注した大型客船の建造が設計のやり直しや火災の発生で納期が遅れ、これまでに2400億円を超える損失を計上しています。 三菱重工は18日に記者会見を開き、長崎造船所で手がけている大型客船の建造について「事業構造や環境に大きな変化がないかぎりは取りやめる」として事業から撤退することを明らかにしました。 そのうえで、今後は中型のクルーズフェリーやLNG=液化天然ガスの運搬船の建造に集中するとしています。 …(略)… 船舶と原発事業以外の分野では悪い話ばかりではない。 2016年10月15日、空自の次期戦闘機について米ロッキード・マーチンのマリリン・ヒューソンCEOは三菱重工との共同開発を念頭に置いたととれる発言があった。 実力をつけている日本の航空機開発のビンの蓋かもしれないが。 2016年10月18日、三菱重工業、航空機エンジンの試験機事業を、完全子会社の三菱重工メカトロシステムに統合すると発表。 統合するのは、航空機から取り外したエンジンを地上で試験する「テストセル」と、機体に取り付けた状態で性能を確認する「サイレンサー」の事業。 タービン関係で「カネのなる木」とされているのは、需要が堅調に増加すると見込まれている自動車用タービン。 世界中で厳しくなる環境規制の対応策として、過給によるエンジンのダウンサイジング化がすすめられている。 さらに燃費を改善させるため、ターボの大幅な効率アップと高過給化が必須と考えられている。 応答性改善によるドライバビリティの改善と燃費改善を両立させるために開発した電動2ステージターボシステムが有望株。 電動コンプレッサは、従来の排気ターボとの組合せで、エンジン低速性能の改善、ターボラグの解消による過渡応答性の改善はかり、大幅なエンジンダウンサイジングを可能にする。 原発事業の悪い話は米国の原子力発電所の事故に伴う訴訟問題。 米国のサンオノフレ原子力発電所で同社が納入した蒸気発生器から放射性物質を含む水が漏えいした事故に関する訴訟。 当初、交換工事での対処が検討されたが、その後廃炉が決定し、同原発の運営電力会社等から66億6,700万ドル(約6,700億円)の損害賠償請求を受けている。 三菱重工業は米国連邦地裁に訴訟の停止を求めて係争中。 今期末までの決着を見込んでいる。
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最終更新日
2019年12月29日 20時24分19秒
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