カテゴリ:環境・自然災害
JR北海道(北海道旅客鉄道株式会社)は、1987年 4月1日、国鉄分割民営化により鉄道事業を引き継いだ 北海道中心に路線をもつ旅客鉄道会社。 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構を介 して日本国政府が全ての株式を所有している特殊会社。 本社は札幌市中央区でコーポレートカラーは萌黄色。 国鉄分割民営化で発足したJR旅客各社のうち、本州 以外で営業するJR北海道とJR四国とJR九州の三 社は経営基盤ガ弱いとされ、分割当初から「三島会社」 と呼ばれ経営が危ぶまれた。 とりわけJR北海道は、札幌への人口集中が続き、 それ以外の地域は人口は減少が続き、人口密度は日本 一低く、経営基盤が弱いされた。 札幌一極集中による長距離利用者の少なさ、民営化 後も続く道路網延伸・開通と自家用車の普及、航空や 高速バスとの競合も激化する一方だった。 豪雪地帯・寒冷地であることから、除雪、車両・施 設の維持管理費や光熱費、青函海底トンネルの維持等 に膨大な経費を要した。 2010年頃から、会社としての経営管理・安全管理面 等の問題を示唆する事故、不祥事が頻発した。 2014年10月、11か所の副本線で、検査や補修が実施 されていなかったことが、会計検査院の指摘により 判明した。 2014年度の全区間の営業収支が示され、全区間赤字 が公表された。 管理費を含む営業赤字は400億円で営業係数は154。 管理費を除いても札幌圏の区間以外は全区間赤字。 2016年11月、JR北海道は、2,500km余りの営業路 線の約半分1,236kmについて、JR北海道単独で維持 することが難しいと公表。 2018年7月22日、JR北海道は赤字の5路線5区間 (311.5km)を廃止する 方針を固めた。 7月27日、政府はJR北海道に対し400億円超の支援 策を決定。 JR北海道の経営再建計画の実行は、緒につく暇 さえも与えられなかった。
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最終更新日
2018年09月28日 16時00分17秒
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