テーマ:肥満(12)
カテゴリ:ダイエット、健康
食品業界が「果糖ブドウ糖液糖」を多用するのは理由があってのこと。 もちろん生産者、販売者の都合であり、消費者の健康は必要最小限の考慮にとどまる。 食品業界が 「果糖ブドウ糖液糖」を使いたがる事情 ロバート・H・ラスティグ 中里京子 2018.10.26 DIAMOND online …(略)… 健康に悪い「糖分」は 食品業界にとっては「夢の食材」 食品業界は、食品に糖分〔ここでは果糖分子を含むショ糖や異性化糖を指す〕を加えたり、食品から食物繊維を取り除いたりしていることについて、さまざまな理由をあげるだろう。 もちろん、そのうちのいくらかは、工業的な面と経済的な面から見れば、納得できるものだ。 〔異性化糖とは、主にトウモロコシから作られる高フルクトース・コーンシロップのことで、含まれる果糖が50%未満のものは「ブドウ糖果糖液糖」、50%以上90%未満のものは「果糖ブドウ糖液糖」、90%以上のものは「高果糖液糖」と呼ばれる〕 …(略)… 以下、食品業界の事情(都合)をピックアップ。 事情1 おいしくない食品がおいしくなる 人間の舌は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味とい う5つの味覚を感知することができる。 しかし糖分は、残り4つの味覚の欠点を補うことが できるのだ。 事情2 そそられる焼き色がつく 食べ物の焼き色は、目も、味を感知する舌の味蕾(みらい)もそそる。 バーベキューでリブを焼くときには、ソースをふんだんに塗る。 そうすると、ちょうどよい焼き色になるからだ。 事情3 ケーキが膨らみ、アイスがなめらかになる もし砂糖を使わなかったら、焼き菓子はつまらないものになってしまう。 「カロリー無し甘味料」の『スプレンダ』でケーキを作ってみたらいい。 甘さは変わらないが、生地が膨らまないので、ペチャンコになる。 パンも、ふっくら膨らませるには、エサになる砂糖をイーストに与えることが必要だ。 また、砂糖がなかったら、ごく薄いウェイファー・クラッカーもパリパリにはならない。 事情4 保存料として使える 糖分は水分活性つまり微生物が利用できる自由水の 割合を減らす。 水分活性が高ければ高いほど、微生物が増えやすくなり、カビが生えやすくなる。 カビが生えやすいということは、食品が腐りやすくなるということだ。 果糖の摂取量は、過去30年間に2倍。 20世紀の100年間では6倍。 総摂取カロリーが増えたが、タンパク質と脂質の合計摂取量は比較的一定のままに留まっている。 最新のWHO統計によると、現在世界で約19億人が「体重過多」、約6億5000万人が「肥満」。 「体重過多」「肥満」の犯人は「果糖」という事実が浮かび上がってくる。
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最終更新日
2019年02月02日 06時00分15秒
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