テーマ:自動車・交通(1690)
カテゴリ:自動車
米J.D.パワーの自動車の初期品質で再び韓国車が優位で、日本車の評価が低下した。 品質、技術志向重視の日本車の経営陣、開発陣の、ユーザーの使い勝手軽視が明らかになった。これは韓国車の脅威ではなく、品質と機能の多様性に逃げ込んで滅びた日本の家電業界の危機に類似する。 米国の新車初期品質調査、 高評価の韓国車と低迷する日本車 今年から不具合率だけでなく運転支援機能も調査対象に 櫛谷 さえ子 日経Automotive専属ライター 2020.06.30 日経XTECH
米国のCS(顧客満足度)に関する調査会社、J.D.パワー(J. D. Power)は2020年6月24日、2020年の自動車初期品質調査(Initial Quality Study:IQS)の結果を発表した。 ブランド別ランキングでは、欧米FCA(Fiat Chrysler Automobiles)の「Dodge」と韓国・起亜自動車(Kia Motors)の「Kia」が首位となった。 高級車ブランドの首位は韓国・現代自動車(Hyundai Motor)「Genesis」(総合5位)となった。 一方で、日本車では平均点に届かないブランドも多く、2020年も低調が続いている。 同調査は米国市場で2020年モデルの新車を購入もしくはリース契約した人を対象に、購入・リース後の90日間に経験した不具合を調べたもの。 2020年2月から5月にかけて調査し、8万7282人から回答を得た。 100台当たりの不具合数を「PP100」としてスコア化した。 スコアが小さいほど不具合が少なく、初期品質が高いと見なされる。 今回から調査項目を再設計し、新たに「運転支援」分野を加えた9分野・223項目を調査した。 これまでと同様の部品や機能の故障のほか、新たに機能が「使いにくい」「理解しにくい」「望む方法で機能しない」というユーザーインターフェースやユーザー体験に関する評価も含むことになった。 そのため、前年までの評価より大幅にスコアが増加(クレーム数が増加)しているが、従来より品質が悪化したという意味ではない。 ― 引用終り ― 使いにくい機能は使用されないか、ユーザーに不満を残す。 世界各国の自動車市場の嗜好は多様だが、使い勝手の良さは全ての市場で評価される要素となる。 既存のエンジニアやデザイナーにユーザーが使いやすいインターフェイスが作れないなら、新たな職種を設けて取り組まなければならないほどの重要課題だ。 日本車がガラケーや、日本製のスマホのようになってしまう要素と考えた方がよい。 もし自動運転のように日本の法令の規制でインターフェイスの進化がすすまないのなら、海外拠点で別途、グローバルなインターフェイスを開発する必要がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月25日 06時00分10秒
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