テーマ:旅客機大好き!(151)
カテゴリ:航空事故
2022年3月21日、中国東方航空、昆明発広州行きMU5735便ボーイング737-800NGが、中国南部の広西チワン族自治区の山間部で墜落した。
乗員乗客は132名。 梧州市内にある工場の監視カメラの映像が墜落前後の同機の様子をとらえていた。 中国旅客機墜落 ―中国メディア 2022年3月22日 Record China 2022年3月22日、中国メディアの澎湃新聞によると、中国東方航空旅客機の墜落事故について専門家が「墜落時の機体データが極めて異常だった」との見解を示した。 … (略) … その上で、中国航空学会発行の雑誌「航空知識」編集長を務める王亜男(ワン・ヤーナン)氏が、動画や墜落前のデータから、パイロットはもはや機体を制御する術を完全に失っていたとの見方を示したことを伝えた。 王氏は「墜落する際のデータが不思議で、極めて異常だった。8000メートルの高さから急速に墜落したことから、飛行機が完全に上昇力を失っていたことが理解できる。もしパイロットがまだ機体をコントロールできる状態だったなら、主翼や補助翼、昇降舵を動かしてなんとか滑空体勢をとったり、少なくとも地面に対して機体を斜めにしたりしたはずだ」と解説した。 また、ネット上で事故の原因について使用時間の長さを指摘する声が出ていることについては「使用年数は7年足らずと決して長くなく、むしろ若いほうだ。仮に使用年数が比較的長かったとしても、正常な試験飛行状態にありさえすれば、機体に今回のように深刻なトラブルが発生するようなことはない」と否定。大事故の原因となりうる着氷についても、近年の飛行機には着氷を回避する機能が備わっていること、着氷の可能性があるのは高度3000メートル以下の上空を飛行していた場合で、事故機のように高度8000メートル以上で飛行していた場合にはまず発生しないことから、今回の事故とは関係ないとの考えを示している。 (翻訳・編集/川尻) 中国東方航空「ほぼ垂直落下」なぜ 「ボーイング737」日本でも約150機運航 2022年03月23日 J-CAST トレンド … (略) … 一般に、航空機事故は、「クリティカル・イレブンミニッツ」(魔の11分間)と呼ばれる離陸や着陸の時間帯に起きることが多い。高高度を飛行中に何らかのトラブルを起こし、最終的にほぼ「垂直落下」というのは、極めて異例だ。 米ブルームバーグでは、航空安全コンサルタントで元737操縦士のジョン・コックス氏が「奇妙だ。機体はそうなりにくい」とコメントしている。 また、米運輸安全委員会(NTSB)の元調査官で737型機の操縦経験のあるベンジャミン・バーマン氏は、墜落原因について結論を出すのは時期尚早だとしつつ、ある種の誤作動や操縦士のミスのほか、幾つかの原因が重なったケースなど、多くのシナリオが考えられると語っている。 同氏は、他のジェット機と同様に、737-800型機は通常なら急降下しないように設計されており、操縦士の極端な操縦もしくは極めて異例な機能不全でなければ、そうなる可能性は低いとしている。 … (略) … 過去にはテロ、撃墜などのケースも 航空ファン・飛行機利用者のためのサイト「FlyTeam」によると、同型機は1997年7月31日に初飛行。 2021年7月末段階で、4989機が製造され、日本では日本航空が48機、全日空が39機、スカイマークが29機、ソラシドエアが14機、日本トランスオーシャン航空が13機、スプリング・ジャパン(旧春秋航空日本)が6機の計149機が運航している。今や国内線では最もよく見かける航空機となっている。 ロイターによると、中国は約1200機あり、うち中国東方航空89機を保有。同社は2022年3月22日、同型機の運航を停止している。 ― 引用終り ― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年03月30日 16時00分06秒
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