テーマ:自衛隊(127)
カテゴリ:航空事故
2022年3月、ノルウェーで行われた北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習参加中に米国・海兵隊のMV-22Bオスプレイ1機が墜落。搭乗員4人が死亡。事故原因は、パイロットの操縦ミスとされた。 2022年6月、米国カリフォルニア州南部の砂漠で訓練中だった米国・海兵隊のMV-22Bオスプレイ1機が墜落し、搭乗員5人が死亡。 2022年8月16日、米国の国防専門メディアは、米国・空軍の特殊作戦司令部が、所属している輸送機、CV22オスプレイ52機の機体すべての飛行を停止したと報じた。 報道によると、2つあるエンジンの1つと、ローターをつなぐクラッチが不具合を起こす問題が2017年以降で合わせて4件、過去6週間で2件発生しているとしている。 日本国内では東京・横田基地に配備されており、地上待機になった。ほかに沖縄県の普天間飛行場に米海兵隊のMV22オスプレイが24機配備されている。 再開は未定 2022年8月20日 デイリー 米空軍が相次ぐ事故を理由に、輸送機CV22オスプレイの飛行を停止した問題で、陸上自衛隊が千葉県の木更津駐屯地に暫定配備しているV22オスプレイの飛行を一時的に停止したことが20日、防衛省九州防衛局への取材で分かった。 防衛省が米側にCV22に関する問題の詳細を確認する一方、V22は追加の機体点検を実施し、安全性が確認されるまで飛行を見合わせるとしている。再開時期は未定。 ― 引用終り ― V-22オスプレイは、米国のベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発した垂直離着陸機。 回転翼軸の角度を変更するティルトローター方式を採用することで、ヘリコプターの垂直離着陸能力と、固定翼機の速度・航続距離を両立させた。 V-22オスプレイの最高速度は300 kn (556 km/h)超。これは、現在米軍が採用している同規模の輸送ヘリコプターCH-53E(170 kn (315 km/h) 自重15t)と比べて130 kn (241 km/h)高速。 回送時(貨物積載無し)の航続距離は1,940 nmi (3,590 km)。空中給油で航続距離の延伸が可能。CH-53Eの倍近い皇族距離を実現している。 日本では、防衛省が、2013年度(平成25年度)予算案にオスプレイ調査費を計上し、災害救援や輸送など自衛隊の活動目的に照らすとともに、離島対処に対する運用を研究することとなった。 2015年、日本のオスプレイ調達について、日米合意がはかられた。米国以外へのオスプレイ供給は初。 米軍が普天間飛行場に配備している海兵隊のMV22オスプレイとCV22の構造は約9割が共通。 MV22は主に兵隊を遠隔地に運ぶ「輸送」がメイン。空軍のCV22は地形追随装置や電子妨害機能などを備えた特殊作戦仕様であること。 米国防総省によると、10年以降、クラッチの不具合は全体で15件起き、そのうち3分の2の10件がMV22。 海兵隊は「クラッチの不具合は操縦士の訓練で問題に発展するのを防いできた」とし、飛行停止は不要としている。 普天間基地の海兵隊のオスプレイは6年前に名護市の沿岸で墜落事故を起こしたほか、エンジンなど機器のトラブルで緊急着陸を繰り返している。 ●オスプレイの事故歴 1989年 3月に試作1号機、9月に試作2号機が飛行。 1991年 試作4号機が墜落。 1992年7月 試作5号機がポトマック川に墜落し、5人死亡。 2000年4月 米アリゾナ州の地方空港で夜間訓練中に墜落し、搭乗していた海兵隊員19人全員が死亡。 2000年12月 米ノースカロライナ州で訓練中に墜落し、海兵隊員4人が死亡。 2005年12月 米海兵隊に戦闘可能なオスプレイが配備され、2007年に正式に就役。 2010年4月 アフガニスタン南部で墜落し、4人が死亡。 2012年4月 モロッコで墜落し、海兵隊員2人が死亡。 2014年10月 アラビア湾で墜落し1人死亡。 2015年5月 米ハワイで事故が発生し、2人が死亡。 2017年8月 オーストラリアのクイーンズランド州沖で着艦時にバランスを崩しグリーン・ベイの甲板に衝突し、海兵隊員3人が死亡。 2022年3月 ノルウェーで訓練中に墜落し、4人が死亡。 2022年6月 米カリフォルニア州の砂漠で訓練中に墜落し、海兵隊員5人が死亡。
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最終更新日
2022年08月28日 06時00分10秒
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