テーマ:電気自動車(292)
カテゴリ:EV 電気自動車
ロシアによるウクライナ侵略戦争で世界のエネルギー事情が安定を欠き、電力供給の不安が増している。だが自動車の将来がEVにあることは、周知の事実で変わりはないようだ。 世界最大の新車市場は中国。EV市場も現在のところ中国が世界一の規模。 EVの走行距離に不安を持つ人々も多く、今後EUはBEVだけのEV振興策から、プラグインハイブリッド車(PHEV)を含むEV振興策に転換がはかられるかもしれない。 エンジンを備えるため、BEV高度な製造技術を要するPHEVが増えると、EVの覇者が中国から転換することもあるかもしれない、というのが下記の記事。 コラム:中国がリードするEV市場 欧州が逆転する可能性と理由 By Gavin Maguire 2022年10月10日 REUTERS 世界の電気自動車(EV)市場に目を向けると、購買力という点で中国は圧倒的な存在だ。昨年販売されたEVの2台に1台は中国で買われており、今後何十年も国・地域別のEV販売台数でダントツの首位を守り続けるだろう。 しかし、EV市場における他の重要な幾つかの指標、具体的には自動車販売台数全体に占める割合、既存の自動車在庫に対する比率、人口100万人当たりの販売台数といった分野では、欧州が世界の中で大きくリードしている。これはEV産業の動きを包括的に理解しようとする人々にとって、注目に値する状況と言える。 … (略) … ところが、自動車需要全体と比べたEV需要の伸びに焦点を当てた場合、今度は欧州の優位がはっきりしてくる。国際エネルギー機関(IEA)によると、北欧諸国では昨年の自動車販売台数の半分以上がEVだった。 その理由として、1)気候変動問題に関心が高い一般の人々の所得水準が高い、2)政府の強力なEV購入支援、3)官民一体となった充電施設普及の努力――が挙げられる。 欧州のEV需要拡大を後押しするもう1つの要素は、消費者が買うことができる自動車の在庫に占めるEVの割合が、急速に上昇している点だ。 IEAのデータによると、販売用自動車在庫におけるEVシェア世界上位10カ国中9カ国は欧州勢。そのうち7カ国はシェアが3%ないしそれ以上となっている。 単位人口当たりのEV販売台数の多さが、主にこうした在庫を膨らませる原動力になっている。絶対的なEV販売台数では中国が群を抜いてトップだが、ノルウェーとドイツ、オランダ、英国はいずれも昨年の100万人当たりのEV販売台数が中国を上回った。 つまり購入予算を気にする潜在的な買い手でも、いざ買い換えの際に新車だけでなく、中古車でもEVの選択肢が広がっていることを意味する。 世界核戦争や、大きな隕石の地球落下がない限りは、中国、インド、インドネシアなどの人口集中地域、今後の人口と経済力の伸びと絶対値が大きい地域に、自動車市場が重心を移すことは自然の流れだと思う。
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最終更新日
2022年10月25日 06時00分12秒
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