テーマ:格安航空・LCC(15)
カテゴリ:航空事故
自由の国アメリカでも、米国の航空会社と比べ傑出して多い欠航便数のサウスウエスト航空について、12月26日、米運輸省は「容認できない」とし調査を開始した。 サウスウエスト航空の運航管理システムは、ハブ&スポークの面ではなく、出発点と到着点のみを管理するシステムのため、遅れが発生すると、高頻度運航のための機材繰りについて、遅れ・乱れが累積されるようだ。運航コストを下げるため、ネットワークの拡大に伴う高額なシステム投資をしなかったのだろう。 米サウスウエスト航空 記録的寒波の影響 ロイター 2022年12月28日 米サウスウエスト航空は米国を襲った猛吹雪などの記録的寒波の影響で27日に2589便、28日に約2500便、29日に約1000便以上を欠航すると明らかにした。 サウスウエストの欠航便数は他の米航空会社と比べ傑出して多く、米運輸省は26日、「容認できない」として調査を実施すると表明。27日の取引でサウスウエスト航空の株価は一時6.3安の33.81ドルと、2カ月ぶり安値を付けた。 サウスウエストの27日の欠航便数は格安航空会社(LCC)スピリット航空の30倍。28日もフロンティア航空の7便、デルタ航空の5便に比べて大幅に多い。 米国はクリスマス前後に猛吹雪など記録的寒波に見舞われ、先週23日以来のサウスウエストの欠航便数は1万2000便を超えた。サウスウエストは他の大手航空会社のように大規模なハブ空港から運航するのではなく、地点ごとの運航に重点を置いているため、運航計画が乱れると機材や乗員のやり繰りに苦慮する公算が大きい。 コーウェンのアナリスト、ヘラネ・ベッカー氏は「サウスウエストは今回の記録的寒波で他の航空会社よりも大きな影響を受けた。『通常の悪天候』と比べ収益は大きな痛手を受ける」との見方を示した。 サウスウエストのパイロット協会のケイシー・マレー会長は「サウスウエストは1990年代の時代遅れの技術を使っており、現代のネットワークの複雑さに対応できていない」と指摘。CNNの報道によると、サウスウエストのボブ・ジョーダン最高経営責任者(CEO)はシステムをアップグレードすると確約した。 ― 引用終り ― サウスウエスト航空の本社は、テキサス州ダラスのラブフィールド空港(拠点空港)敷地内にある。 焦点空港は、オークランド国際空港、ラスベガス・マッカラン国際空港、フェニックス・スカイハーバー国際空港、シカゴ・ミッドウェー国際空港、ウィリアム・P・ホビー空港、ボルチモア・ワシントン国際空港、オーランド国際空港など全米に多数散在する。 保有機材は旅客機はすべてボーイング委737で計733機(737-700:447機、737-800:207機、737MAX8:98機)。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 サウスウエスト航空(サウスウエストこうくう、英語: Southwest Airlines、NYSE:LUV)は、アメリカ合衆国(米国)テキサス州ダラス市を本拠地としている格安航空会社である。 概 要 1967年、エア・サウスウエストとして、アメリカ合衆国テキサス州で設立され、1971年に3機のボーイング737を使用して運航開始した[2]。その後、航空自由化政策(ディレギュレーション)とともに自力で路線網を少しずつ拡大したことに加えて、いくつかの格安航空会社を買収することでも路線規模を拡張しており、全米に路線網を持つ大手航空会社となった。 格安航空会社として知られ、後述するように徹底した人件費以外のコスト削減等が図られ、収益率は他社より高い。1973年以来、米国の景気の動向に関わらず黒字運営を続ける 全米で数少ない航空会社の1つである。また、経営方針の1つとして「社員第一、顧客第二」を掲げており、米国の航空会社で唯一、アメリカ同時多発テロ事件を受けた航空産業冷え込みにもレイオフを行っていない大手航空会社でもある。2012年にはスイスの航空輸送格付け機関から「世界で最も安全な航空会社」の10社のうちの1社に選定されている。
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最終更新日
2023年01月12日 06時00分12秒
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