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2016/02/15

【がん情報】がん　読者編：３　早く検査受けていれば

テーマ：癌(3513)

カテゴリ：癌治療情報

朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2015年10月16日の記事≫　　

精巣から肺に転移したがんに関する治療の説明書＝「精巣の摘出」編から

　今回は精巣がんと悪性リンパ腫に関するお便りを紹介します。

　●症状が出ても受診しにくい

　風呂で体を洗っている時に右の睾丸（こうがん）が硬いことに気づきました。２００４年１月のことでした。痛みや腫れはまったくありませんでした。会社で忙しい部署にいたため様子を見ることにしましたが、その直後に残業の少ない部署に異動になりました。酒の席で、先輩のがんの話を聞き、急に気になり、泌尿器科を受診しました。検査結果は、おそらく精巣腫瘍（しゅよう）。悪性の確率が高く、すぐに摘出手術をした方がよいとのことでした。

　入院して手術をし、術後に調べたところ、やはり悪性腫瘍でした。初期の発見で転移はなく、放射線治療も抗がん剤治療も必要ありませんでした。その後、再発も転移もしていません。

　若い人だと恥ずかしさもあり、痛くないので受診しないのもよくわかります。私の場合、異動がなければ、また、偶然先輩に会わなければ、半年近く受診が遅れたでしょう。すぐに病院に行かないと危険な病気であることを、多くの人に知ってほしいと思います。

　（東京都　男性　６１歳）

　●進行早いタイプも

　昨年４月に７１歳で亡くなった父は非ホジキンリンパ腫でした。一昨年の秋口から疲れが取れないと言い始め、腹部の不調も訴えるようになりました。１１月に食欲がなくなって入院しましたが、２週間ほど原因が分からずじまい。

　ようやく悪性リンパ腫ではないかという医師の見解が出て、血液内科の専門医がいる病院に転院しました。きつい抗がん剤治療が始まりました。

　強い副作用に耐えながら、身体の抵抗力が落ちるために生じたヘルペスにも苦しみ、みるみる痩せていきました。それでも最後まで生きるつもりでいました。地域の役員をたくさん引き受け、自分自身の趣味のカラオケやゴルフも大好きで人生を謳歌（おうか）していた父。あまりに早い別れでした。もっと早く、ＰＥＴ検査を受けていれば。最初から血液内科のある病院に行っていれば。ただただ、悔やまれてなりません。進行の早いタイプもあるということをお伝えしたくてお便りしました。

　（兵庫県　女性　４３歳）

私自身、「がん」は２回経験しています。

　１回目は、腎盂癌。それまで全く自覚症状がなく、血尿が出て、その日に医者に行きました。後日入院して内視鏡で調べてもらったころ、腎盂癌と分かりました。手術で片方の腎臓を摘出しましたが、摘出した腎臓には何も「がん」が残っていなかったそうです。内視鏡検査で検体を取ったとき、「がん」部分が取り除かれていたということです。それくらい早期発見だったということですね。

　２回目は、「後腹膜脂肪肉腫」。微熱が３週間ほど続き、おかしいということで近所の医者に行ってCRP（炎症反応）が異常に高いということが分かりました。翌日、紹介してもらった大きな病院に行き、CTで11センチ大の腫瘍があることが分かりました。入院して生検してもらい、「後腹膜脂肪肉腫」ということが分かりました。前述の腎盂癌手術後の経過観察で３ヵ月に一度はCT検査してもらっていますが、３ヵ月前の検査では異常がなかったので、３ヵ月の間に急に腫瘍が成長したということになります。放置すれば余命数週間から数ヵ月の状態にあったようです。２つめの投稿の方のように、進行の早いタイプだったということになります。

　１回目はすぐに病院に行き、２回目は３週間くらいで病院に行きました。早期発見、早期治療と言えるのではないかと思います。ただ、２回目は、振り返ってみると、発覚の２ヵ月くらい前から、疲れやすいとかの症状が出ていましたが、仕事で忙しい時期でもあったので、そのせいかなとも思っていました。なかなか、この状態では病院に行くというふうには、普通はならないでしょう。２つめの方は、「腹部の不調も訴えた」とあるので、この時点で病院に行っていれば・・・・という気もします。

　こうやって新聞記事で「進行早いタイプもある」ので注意と書かれても、「がん」になるまでは、こういう記事を読もうともしないのが人間の常ですから、なかなか現実はむつかしいですよね。

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