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ワルディーの京都案内

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2017/02/26
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テーマ:京都。(6066)
カテゴリ:講演会
2017年2月26日(日)】

 家内との外出、

・相国寺の承天閣美術館
・講演会「洛中洛外図屏風に見る上京」
・夕食会

のうちの承天閣美術館はこちらに投稿しました。→#1#2

 今回は講演会の分です。

 承天閣美術館をあとにして、講演会に間に合うよう、急ぎ足で上京区総合庁舎に向かいました。この上京区総合庁舎で講演会を聴くのは2回目です(1回目はこちら)。

 題名は「洛中洛外図屏風に見る上京」。京都市上京区役所,東陣プロジェクト実行委員会,京都市考古資料館の共催です。2月1日に募集開始で、私は2月1日の朝一番に申し込みましたが、その日のうちに定員300人に達したようです。日曜日開催、そして無料、さらに内容への期待も高く、超人気だったようです。

 会場に着いたら、ほぼ8割がたは席が埋まっていて、後ろのほうに座りました。

 
●講演会「洛中洛外図屏風に見る上京」

 
 講師:京都市考古資料館 副館長 山本雅和氏

 山本氏は我がガイド会の研修会でもお話をいただいた方です。→こちら

応仁の乱.jpg

 まず最初に「洛中洛外図」の変遷について説明がありました。

 ・応仁の乱が終わったくらいから、月次絵、四季絵、名所絵、職人絵などを扇に
  描くようになったが、扇は使うので、傷んでしまって絵が残っているものが少ない。

 ・洛中洛外図に先行する絵画として、名所風俗画を扇に描いたものを屏風に貼った
  狩野元信による「京洛月次風俗図扇面流屏風」など。

  左義長、魚屋(新町六角に魚屋集まっていた)、
  鶯合せ(鶯を持ち寄って鳴き声の優劣を競う会)なども描かれている。

 ・戦国期の「洛中洛外図」が初期のもの。
  上京を東から眺める隻と下京を西から眺める隻。近景が洛中、遠景が洛外。

 ・江戸時代の「洛中洛外図」は二条城を中心に京都の西半を東から眺める隻と
  大仏殿を中心に京都の東半を西から眺める隻

 ・戦国時代のものは4つ現存する。

  歴博甲本(町田本) 享禄年間(1530年頃)の成立
  (歴博とは佐倉市の国立歴史民俗博物館)
    1359人の登場人物。東西通りは左上がり。狩野元信筆か?

  東博模本 原本は天文中期(1540頃)の成立
   右隻は1曲欠けている。東西通りは左上がり。花の御所見える。

  上杉本 永禄6年(1563年)狩野永徳制作。天正2年(1574)織田信長が上杉謙信へ贈る。
   東西通りは右上がり。2485人の人物。

  歴博乙本(高橋本) 天正年間(1580頃)の成立
   東西通りは右上がり。1068人の人物。雲が多い。雲で修正したのか。

 ・右隻(下京) 南が春、東が夏  左隻(上京) 南が秋、北が冬

 ・相国寺の七重塔に上って見た視点で描かれたのが元になったのではとういう説がある。
  相国寺を中心とした放射状配置になっている。

 その後、絵に描かれた場所が現在の写真とともに説明されました。

 洛中洛外図について、初歩的な知識を得ることができ、意義深い講演会でした。家内も興味を持って聴いていたようでした。

IMG_0006.jpg

IMG_0007.jpg

IMG_0008.jpg

右部拡大


左部拡大


IMG_0009.jpg

要部拡大
 


 会場を出たら午後3時半ごろでしたでしょうか。この時間に終わるのなら、承天閣美術館をあとにすれば、ゆっくり見学できたのにと反省しきりでした。

 家内とこの後どうしようかと、あれこれ考えます。続きます。

PS:ネットで洛中洛外図の詳しい画像探したら、結構ありました。講演会の最後の質問で「インターネットで見れますか?」との質問に、山本氏は解像度をわざと落としている場合もあるので、本物を見てもらうとか、本で見てもらったほうがよい。」と答えておられましたが、これなら十分の解像度です。本よりもいいのではとも思われます。

・歴博甲本

右隻
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/z_rakuchu/rakuchu_r.html

右隻説明入り
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/k_rakuchu/rakuchu_a_r/kmview.html

左隻
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/z_rakuchu/rakuchu_l.html

左隻説明入り
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/k_rakuchu/rakuchu_a_l/kmview.html



・東博模本

右隻
https://trc-adeac.trc.co.jp/Html/ImageView/4810105100/4810105100100010/right/


左隻
https://trc-adeac.trc.co.jp/Html/ImageView/4810105100/4810105100100010/left/



・上杉本(陶板による再現)
http://www.rakuchu-rakugai.jp/world/world.html



・歴博乙本

右隻
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/rakuchu_otsu/raku_otsu_r.html

右隻説明入り
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/k_rakuchu/rakuchu_b_r/kmview.html

左隻
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/rakuchu_otsu/raku_otsu_l.html

左隻説明入り
https://www.rekihaku.ac.jp/education_research/gallery/webgallery/k_rakuchu/rakuchu_b_l/kmview.html


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最終更新日  2019/05/26 09:55:34 PM
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