テーマ:京都。(6076)
カテゴリ:常駐ガイド
【2017年9月22日(金)】
下鴨神社ガイド第11日目でした。朝は、いつも阪急河原町駅から1時間ほど歩くのですが、早起きしての特別客員研究員中間発表の資料作りの時間を確保するため、バスを使いました。 今日が最終勤務日。午後は雨が降り、大炊殿のエリアでは初めて本格的な雨の中でのご案内となりました。いつもは出口から間違って入って来られるお客様がいらっしゃらないかを直接確認できる位置でご案内するのですが、その位置ではお客様に傘を差していただかなければならないので、大炊殿前の透き塀の格子から出口を見ながら、お客様には建物の庇の下に入っていただいての案内としました。私の咄嗟のアイデアでそうしたのですが、先輩方に雨の場合どうしているかを事前に確認しておくべきでした。 雨は降りましたが、平日にしては多くのお客様にお越しいただきました。最終日も特にトラブルもなく終えることができました。 7月から9月の3ヵ月で11回の勤務でした。多くの皆さんと初めていっしょにお仕事をさせていただくことができましたが、組み合わせの偶然で、ごいっしょしていただけなかった方も何人かいらっしゃいました。 夏場は特別参拝所前の持ち場では、照り返しの暑さが厳しく、大炊殿エリアでは蚊の攻撃が厳しい中でのご案内でした。小さな失敗もありましたが、皆さんの協力を得ながら、楽しくお仕事をさせていただくことができました。仲間とお客様、下鴨神社様に感謝です。 最後の特別拝観エリアのご案内です。 ●大炊殿エリア その4 この大炊殿エリアの見どころとして、葵の庭、大炊殿、御井、水ごしらへ場、薬草類をご紹介してきましたが、最後にこのエリアでのその他の見どころについてご紹介します。 まず、北側の板を渡した道を東に進むと、特別参拝所でご覧いただいた本殿の裏に出ます。本殿を裏からご覧いただいたり、参拝いただいたりできます。 本殿の裏に続く板の道の入口の説明板 本殿裏に導く板の道 裏側から見る三井神社 裏側から見る叉蔵 裏側から見る本殿 大炊殿の西隣には、「御車舎(おくるまや)」の展示エリアがあります。ここの内容は、時間の関係で、項目の紹介にとどめていました。 手前に「唐車」が展示されています。葵祭に使われる唐車は、これよりも一回り大きな唐車になります。 その向こうには、資料の展示場があり、下鴨の地に住んだこともある、川端康成、谷崎潤一郎に関する資料を中心に展示されています。今回は、夏目漱石についての展示もありました。 漱石は京都を4回訪れています。 2回目の訪問が、1907年3月28日~4月11日で、 京都帝国大学文科大学学長・狩野亨吉に招かれて訪れ狩野宅に泊っています。 名所・旧蹟・行楽地などを見て回り、滞在中に『京に着ける夕べ』を書いています。 そばにある糺の森のことを描写しています。 ******* 寝心地はすこぶる嬉(うれ)しかったが、上に掛ける二枚も、下へ敷く二枚も、ことごとく蒲団なので肩のあたりへ糺の森の風がひやりひやりと吹いて来る。 <略> かくして太織の蒲団を離れたる余は、顫えつつ窓を開けば、依稀(いき)たる細雨(さいう)は、濃かに糺の森を罩(こ)めて、糺の森はわが家(や)を遶(めぐ)りて、わが家の寂然(せきぜん)たる十二畳は、われを封じて、余は幾重(いくえ)ともなく寒いものに取り囲まれていた。 春寒(はるさむ)の社頭に鶴を夢みけり ******** ピンボケですいません。 その奥の「三つ葉葵紋蒔絵 お駕籠」 (光が反射して見にくく、説明板の字もピンボケですいません) 一番奥に「儀装馬車」が展示されています。葵祭の前に行われる御蔭祭に実際使用しているもので、今年、たまたま観ることができた御蔭祭で見かけました。ですので、そのときの写真を使ってのご案内もしていました。 (内容再考版。原文は非公開日記に移動済み。) ------------------------------------------------------------------- よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/06/09 07:36:42 AM
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