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カテゴリ:NHK朝ドラ-2>つばさ~純と愛
「あ、空き巣!」
今日はこの台詞が顰蹙買っているんじゃないかと心配です。 先週、民男君も言ってましたけど 台詞は現場で作ってるんじゃない! 脚本家が勝手に書いてるんだ! 状態なんです。 分かってね え? 私は誰だって? …のぞみですが何か? 田中荘での生活にも慣れ、妊娠ライフを満喫しています。 ご心配おかけしていますが、私は元気です。 元彼の件は、もう良いんです。 婚約指輪まで貰った仲だから慰謝料や認知など現実的な事を考えるべきと 言って下さる視聴者の方も多いんですけれど 肝心の脚本家が何も考えてくれてないんですから仕方ないです。 まずは妊婦ありきで、細かい設定なんてどーでも良いんでしょう。 行く当てもなく田中荘に転がり込み父親のいない子を産む…それだけが必要なんです。 あかりちゃんのために他の全てが存在している『てっぱん』ワールドですから 私はただ、あかりちゃんの気持ちを刺激するだけの役割なんです。 だから自分としては処女懐胎のつもりでいます。 そのせいか最近の私、神々しいばかりの美しさでしょ? マッチにも勝てますよね? “おぼこ”っぽさで売っているヒロインにも、これなら勝てるかもしれません。 “おぼこ”という言葉で思い出すのは、やはり『だんだん』ですよね。 私、あの時は花鶴さん姉さんとして、数少ない好感持てるキャラの一人でした。 今と似てますね。 恋愛に恵まれない点も似てますけど。 え? 花鶴さん姉さんはともかく小早川のぞみは好感度低いって? 何をおっしゃいますやら。 こんな健気な私なのに。 実の孫が一部屋与えられているのに、私は大家さんと一緒に寝起きしてるんですよ。 かぼちゃの種を取ったくらいで料理上手と持ち上げたくせに 味が変わるからと仕込みもやらせてくれないし、 大事な時期なのに重い鉄板で出前させられるし、 あかりちゃんは営業時間に抜け出してトランペットなんて吹いてるから その間、私が店番しなくちゃならないし、 そんなこんなで自分の時間なんて持てないし… これで結構、辛いものがあるんですよ。 私はついつい攻撃的になってしまう性格だから良くないんでしょうね。 本当は悲劇のヒロインなんだけど周囲には気を遣わせまいと明るく振舞う健気な子 …という二重構造で攻めるべきですね。 身近にお手本がいるのでコツをバッチリ盗もうと思ってます。 いやあマジで勉強になりますよ、あかりちゃんを見てると。 彼女は凄腕ですよ。 人生、順風満帆じゃないですか。 どー見てもブリブリのコビコビなのに男性陣はまるで気付かないんですからね。 女性には嫌われる典型的なタイプですよ。 だから彼女の周囲から女性が次々と減っていくのかもしれませんね。 言っときますけど、本当に純情可憐な少女なら、 あんな風に嫌らしい口調で自分の祖母を冷やかしたりしませんて。 親友の加奈ちゃんは我慢して付き合ってるけど、陰で愚痴を言ってるんです。 この間は、あかりちゃんの要望で大学の友達を連れてきて紹介したのに 妬みの目で見られた上に自分の悲劇のヒロインぶりを強調する道具に使われたんですから。 加奈ちゃん、嘆いてましたよ。 そりゃあ養子という事実を知った時はショックだっただろうし、 その経験のない自分が真の意味で気持ちを理解してあげることはできないから 下手に諌めることもできないけれど… 誰にでもそれなりに悩みや苦労はあるものなのに 一見“普通”の家庭に育った子達だから、今は幸せそうに笑っているから 自分の様に苦労を知らない人間的に薄い子達だ…なんて見なされたら堪らない…って。 それに、 色々な事情で養子になったり両親が揃っていなかったり…って例は 意外に沢山あるんですよね。 そうした辛さ、世間の目、言うに言えない苦労を冷静に描いた上で 明るい希望を窺わせるドラマなら、 そういう人達にもそうでない人達にも元気を与えてくれると思いますけど あかりちゃんの様な生き方やマッチの様な考え方を褒め称えたら そういう人達を特殊視した上に貶めることにもなるし、 そうでない人達との間に境界線を引くことになると思うんです。 …なんて今更言っても意味ないですね。 冒頭の台詞と同じく、これって作者のセンスの問題ですよね。 この台詞、きっと気の利いたギャグだとでも思ってるんでしょうね。 あかりちゃんの物語も、凄く深~い人間ドラマのつもりなんでしょう。 あ、批判的なこと言いましたけど これでも私、その人間ドラマに大いに貢献してるんですよ。 先週は「お好み焼き焼くばかりが人生じゃない」って名台詞を言ったし、 自分の父親に逢えるものなら逢ってみたいとか、橘さんみたいな人が良いとか もうアカラサマに視聴者をリードしているでしょ? ま、ドラマとしてイカガナモノカって手法ですけど(笑) そこは脚本家のセンスの問題ですから私の責任じゃありません。 そうやって、あかりちゃんの気持ちを音楽と実父に向けさせておけば 私の○ちゃんへの干渉が弱まりますし 上手い具合に彼女が店を捨てて道を変えてくれれば 私が後釜に座れるんじゃないかと計算しているんです。 私も子供を育てていく上で色々と算段しなきゃなりませんから。 え? 欽兄はどうなのかって? 勿論、ターゲットに入れてますよ。 私、“普通”の家庭に憧れてますから。 実際は“普通”とはちょっとズレてますけど 『てっぱん』では、これが“てっぱん”ですから 応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中! 朝ドラ『ファイト』~『てっぱん』感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります やっくんち
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