本 「業界怪談 中の人だけ知っている」感想
少し内容に触れています。23年 出版NHKの番組「業界怪談 中の人だけ知っている」を書籍化 ~ 体験談を「小説」にしたもの。リノベーション篇は、ドラマと違うところ有り。ドラマの映像を思い出して、怖くなる。あとがきにもあるが、再開発(ビル建設)やフードデリバリーに「今」を感じる。昨今ならではの怪談。自分に非は全くないのに!恐ろしい目に遭う・実害を受けるのが不条理。フードデリバリーの女性は、幽霊に会った後に事故に遭う。因果関係はわからないが、気味が悪い。しかし、それを機に将来に不安を抱き、正社員に転職。 事故は悪いことだったが、正社員への転職は良いこと。だから結局、幽霊は良いものだったのか、悪いものだったのか? 体験者たちの対談もあるのが良い。これは、彼らの発言がそのまま載っている。仕事の規則に「へぇー」と思ったり、職業人としての思いに「すばらしいな」と思ったり。お稲荷さんと富士山、めちゃ怖い。