テーマ:航空機(109)
カテゴリ:航空&ミリタリー
航空後進国の中国が先進国ロシアのスホーイSu-35を少数購入すると報じられた。 中国を航空後進国と決め付けるのは、エンジン性能のため。 飛行機は「主翼」と「エンジン」が基本。 中国は自国で航空母艦をもつにあたっても、比出力が大きなジェットエンジンを作ることができず、ロシアから購入することになった。 今度も似たような事情であろう。 =性能は評価できないが、自国の旧式機「退役」が急務 ―中国メディア 2019年7月2日 Record China 中国メディアの新浪網は6月20日付で、中国がロシア製のSu-35戦闘機を追加購入する可能性があるとする論説を掲載した。 性能面では評価できないが、中国にとって自国の旧式戦闘機を退役させることが急務であるため、自国の新型機製造能力では追いつかない分を、少数だけ輸入するとした。 論説は、中国では新型戦闘機が次々に登場している一方で、空軍が現在も大量の第2世代ジェット戦闘機を保有している問題があると指摘。 第2世代戦闘機の具体的な機種名は紹介しなかったが、合計400機ほどを保有するJ-7やJ-8を指すと思われる。 J-7はソ連のMiG-21を参考に作られた戦闘機で、運用開始は1967年、J-8はJ-7の拡大発展型で運用開始は80年だ。 両機種の土台となったMiG-21は初飛行が55年で運用開始は59年。 その後も改良が続けられて、最終的には1万機以上が製造された。 戦後の戦闘機の中では「傑作機」の一つとされているが、改良を重ねたとしても現在になっては旧式機だ。 中国が60年代後半になりJ-7を登場させたのは、ソ連との関係が60年ごろに悪化したため支援を受けられなくなり、戦闘機開発が当時の中国の技術力では「手に余る」難事になったからという。 ― 引用終り ― 大量の更新すべき機体があるのに少数輸入と聞くと、コピー大国中国は「またやるのか」と思ってしまう。 エンジンは形だけコピーしても何ともならないものの筆頭クラス。 英米のジェットエンジンに比べれば、ロシア(ソ連)のエンジンは大きく、重く、耐久性が低いことが多い。 同じ関係がロシアに対する中国製エンジンでも見られる。 スホーイは空力的に極めて洗練されていることから、中国が外観をいじると、性能低下することだろう。 言い訳は「ロシアの遅れているステルス性を高めた」といったところか。 レーダーや火器管制機器でも中国が特段に優れているとは思われない。 航空性能と関係ないところで優位性を主張しただけのこと。 中国がどんな戦闘機を作り、安く輸出するのか、楽しみだったりはする。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月06日 16時00分09秒
コメント(0) | コメントを書く
[航空&ミリタリー] カテゴリの最新記事
|
|